阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

前半戦を振り返る

39勝41敗4分

オールスター前の84試合を終えて借金2の同率2位。並んでいるのはDeNA
首位の巨人とは9.5差。絶望的…
だが、ここまでDeNA、ヤクルト、広島が二桁連敗している。普通のシーズンではない。巨人もやらかす可能性は十分にある。希望を捨ててはいけない。
(我々にもその可能性があることは黙っておく。。)

矢野監督のコメントを見てみる。
できた部分の方が多かった。ミスも結果も、もっと勝ちを増やしたかったとか、数字を言えば(修正点は)あるけど選手も、攻めて戦ってくれた。どうやって点を取るかは、今のチームの課題。
「あと1本」が課題なのは、当然のことながら監督も知っていた。このオールスター休みでどこまでこの課題を克服できるか。期待せずに見守っていこうと思う。

良いところは全力で褒め、悪い時はしっかりと叱り、常に前を向いていくスタイルの矢野監督。
ノムさんは大反対していたけれど、選手とともにベンチで喜ぶ姿はプロ野球の監督像を変えつつある。
ヒットを打った時、得点を取った時にあんなに監督が喜んでいたら選手も嬉しかろう。観ているこっちが嬉しくなっちゃうのだから。
後半戦はもっともっとその喜ぶ姿を観たい。

ここから投手陣、野手陣の課題を挙げて振り返るような構成にしようと思ったが、やめた。
今日まで書いてきたことを読み返せば、おのずとわかる。
ここは、輝かしい未来を妄想し書き連ねる。
言霊ならぬ筆霊。
書くことでその文言に魂が宿り、それが現のものとなる!

・近本、青柳がオールスターで他球団の選手から何かしらのきっかけを掴み、大覚醒。目を見張るような活躍をして投打の柱になる。

・ソラーテが大当たり助っ人だった。「あと1本」の場面でヒット、ホームランを量産。ホームランのホームイン前にやるジェスチャー(動画参照)が大流行する。


Solarte's go-ahead grand slam

・8月。満を持して藤浪が甲子園に帰ってくる。死球上等。その表情は自信に満ち溢れ、困惑した様子などはまるで見せない。160キロの直球と鋭いスライダーを操り、登板した試合は負けなし。救世主となる。

・メッセ、本来の調子に戻る。8月にNPB通算100勝を達成する。

・西に勝ち運がつく。

・秋山復活。9月には自ら決勝ホームランも放つ江夏ばりの活躍をする。

・高橋遥がノーヒットノーランを達成する。グダグダになっちゃうヒーローインタビューがTシャツ化されてバカ売れ。

・才木、望月の逆襲。

・お盆あたりから大山が覚醒。昨年9月の手の付けられない状態がシーズン終了まで続く。

・シーズン終盤に江越が3打席連続ホームランをやってのける。

・鳥谷が代打のコツをつかむ。左の代打の切り札としてファンを熱狂させる。

・地味に糸井が首位打者になる。

これだけ書けば、何か一つは叶うかもしれない。
とにもかくにもシーズンの最後まで楽しんでいられる状況であってほしい。

頑張れ 阪神タイガース

第84戦 vs巨人13回戦【2019.7.10】

阪神甲子園球場
巨人 130 000 000 4
阪神 000 001 000 1
本 丸16号
○今村3勝1敗 ●メッセンジャー3勝7敗 S中川3勝1敗13S
巨人 今村、鍵谷、田口、沢村、中川
阪神 メッセンジャー、岩崎、守屋、能見、島本

2試合前に「3連敗したらタイガースの灯が消える」と書いたが、見事に3連敗してしまった。
前半戦の最終戦に、厳しい現実を突きつけられることとなった。

先発はボクらのメッセンジャー
誰よりも頼れる助っ人。ナイスガイ。
だのに、今季は輝かない。
全然勝てない。
悲しい。
この試合も
2回47球5安打2四球2奪三振4失点。
解説の掛布が「ストレートにキレがない。ボールがすべて高い。これは打たれても仕方がない」と嘆いていた。
今年は全然投げられていない。感じがいいと思うときに打たれ、悪いと思うときに抑えられたり。野球のクレイジーさにやられています。
メッセも何が何だか分からないのだ。
矢野監督は二軍行きを示唆した。
このどう治していいのかわからない症状を、鳴尾浜でなるべく早く改善させてほしい。
平田監督、香田コーチ、高橋コーチ、お願いします!
これでファームにはメッセ、藤浪、秋山がいることになる。
どうなってんだ。。
おかげでファームは首位だけど。。
8月に、いやもう9月でもいい。この3人が甲子園のマウンドで大いに躍動している姿が見られればそれで良い。

前半戦終了。
39勝41敗4分 2位 9.5差
昨季最下位だったチーム、ということを考えれば善戦なのかもしれない。
そして、今一度この「昨季最下位」を頭にインプットさせよう。
そうすれば、多くを望んではいけないということを思い出させてくれる。
贅沢は敵だ

第83戦 vs巨人12回戦【2019.7.9】

阪神甲子園球場
巨人 000 000 010 1
阪神 000 000 000 0
○桜井4勝1敗 ●ガルシア2勝4敗 S田口1S
巨人 桜井、中川、マシソン、田口
阪神 ガルシア、小野、島本

無念の2連敗。
こうも打てないものか。

CS放送の放送席は中井雅之アナと湯舟敏郎
この二人が試合を担当するときは配球を探る実況解説になることが多い。
1球1球をしっかり実況する中井アナと、投手出身でコーチも務めた経験を活かした湯舟による1球ごとに変化していく状況を読み解く解説。
次にどんな球が来るかの予測、さっき投げた1球にどんな効果があるのかは聴いていて楽しい。
そして、ふと疑問が浮かぶ。
中井アナと湯舟に予測できていることが、なにゆえバッターにはわからないのか。
当然、バッターボックスに立っている選手と放送席の人間とでは雲泥の差があるし、ベンチの方針もあるから、この疑問自体が愚問であるかもしれないが、どうしても思ってしまう。
なんで、そのボール、振っちゃうの?
ノムさんは言っている。
野球は考えるスポーツ。どのスポーツよりも休む時間が多い。その間にどれだけ頭を働かせるかが大事なんだ、と。
タイガースの野手陣、本当に考えて打席に立ってます?

タイガース7安打、巨人5安打。
決して打てていないわけではない。安打数では上回っているのだから。
「あと1本」なのだ。
いつも書いている気がするが。
コーチたちも選手たちも、スコアラーや打撃投手といった裏方のメンバーたちもこの課題に取り組んでいることだろう。
このままじゃ、優勝なんて夢のまた夢なのだから。
改善しないことに栄冠は輝かないのだ。

ガルシアは頑張った。ナイスピッチングだった。
8表、ビヤヌエバなんかに打たれたのが悔しいが、しかもしっかり捉えられたわけでもない当たりだったのが悔しさを倍増させるが、仕方ない。それも野球だ。
この数少ない好機でしっかりと得点を取るから、巨人は首位に立っているのだろう。
不愉快だが、事実から目を背けてはいけない。
8回102球4安打1死球奪三振1失点。
これぞ助っ人の投球であろう。後半戦から柱として頼りにしたい。

第82戦 vs巨人11回戦【2019.7.8】

阪神甲子園球場
巨人 100 101 010 4
阪神 011 000 100 3
本 坂本2号 大城4号
○大竹2勝 ●ジョンソン2勝1敗 Sマシソン1S
巨人 菅野、田口、大竹、中川、マシソン
阪神 西、能見、ジョンソン、小野

12球団で一番嫌いな球団を選べ、と言われたらやはり巨人を選ぶ。
阪神ファンとして生きてきた以上、この選択は致し方ない。
物心ついた時から『猛虎伝』や『タイガースよ永遠に』などなど、数多くのタイガース礼賛VHSを繰り返し観て育ってきた。
その映像の中でいつもタイガースの前に立ちはだかるのは巨人だった。
戦前ならまだしも、実際のところはタイガースが弱いだけなのだが、構成はライバル巨人に立ち向かうようにビデオは作られていた。
こんなものをずーっと観てきたのだから『巨人憎し』で心が形成されていくのは仕方ない。
対戦相手が巨人でもないのに、外野スタンドからのメロディに「くたばれ読売!」と叫ぶことは無いが、心の奥底ではそういうふうに思っている。
何も大声で叫ぶことは無い、心の中で念ずれば奴らはおのずとくたばる―
そういう心情だ。

それゆえに、巨人にはより一層負けたくない。
まして、それが前半戦最後の3連戦でゲーム差こそあるものの1位、2位という立場での試合ならなおさらだ。
だが、負けた。
しかも1点差。
悔しい。あー悔しい。

先発は西。
前回の登板から【粘ったけど頑張った】というスタンスを取るのはやめた。
エースとしてFA移籍してきた以上、結果を出してもらわなければ困るのだ。
1表。
1、2番を抑えた後に二者連続四球。そして大城に先制タイムリーを浴びた。
こういう取られ方が多すぎる。
相手は菅野。絶対に先制点を与えてはならない試合で二死からフォアボールきっかけでタイムリーを打たれるなど最悪の立ち上がりだ。
それでも坂本誠志郎の活躍で逆転した4表。
二死1塁の場面で菅野にセンターオーバー二塁打を浴びて同点に追いつかれた。
確かに菅野はバッティングが良いが、投手にタイムリーを打たれるなんてことは言語道断。
そして6表。
先頭の大城にソロを浴びて勝ち越される。
不用意すぎる。エースにあるまじきピッチング。
6回100球6安打2四球5三振3失点。
これだけ見れば及第点だろう。だが、我々は及第点のより上を望んでいる。

打撃陣は菅野を相手に粘り強く得点を重ねた。
特に昨日の試合で手首を痛めた梅野に代わり、この日のマスクをかぶった坂本の奮闘は胸を熱くさせた。
だが、常にランナーを出す展開を生み出しておきながら3得点では寂しい。
12安打、5四球。残塁は実に16を数えた。
「あと1本」何度、当ブログで書いてきたであろう。
4番大山にあっては常にランナーを背負った場面で3三振。無念である。だが、大山に関しては「我慢」を決め込んだのだ。いちいち責めることはしない。

勝負の分かれ目は8表。
我らがジョンソンがドリスばりのミスをしでかしてしまい、決勝点を奪われた。
一塁への牽制悪送球からの失点。増田大の好走塁をもてはやすスポーツ紙だが、この牽制ミスが痛すぎた。
更に増田大は三盗を決め、一死3塁。
陽の当たりは前進守備の植田の元に。
全力で駆け込んで本塁タッチプレーに持ち込みたかった植田だが、その打球は植田のグローブを弾きレフトへ転がっていった。
守備のプレーヤーとしての起用なのだから捕ってほしかったが、矢野監督は責めなかった。
あそこはしゃあない。止まって止めてもしゃあないしさ。アウトにするためには攻めていってホームに投げるしかないから。全然、しゃあない。アウトにしようという気持ちだった。
矢野監督、植田のこと責めない。
6月5日の打ったらGOで外野フライゲームセットでもかばったし(

第57戦 vsロッテ2回戦【2019.6.5】 - 阪神タイガース観戦記

)、植田がヒットを打つ時が、どの選手が打った時よりも嬉しそうな顔をする。
そういえば掛布も「海くんはかわいい」みたいなことを言っていた気がする。
植田には年長者の心を掴む何かがあるのだろう。

この敗戦で巨人とのゲーム差は7.5。
厳しい数字になってきた。
この3連戦、3連敗するとセ・リーグの灯が消える。気がする。
少なくともタイガースの灯は風前の灯となろう。
明日、明後日、意地を見せ、勝利をつかんでもらいたい。

第81戦 vs広島15回戦【2019.7.7】

阪神甲子園球場
広島 000 000 000 0
阪神 000 000 10X 1
○高橋遥2勝2敗 ●床田5勝5敗 Sドリス3勝3敗18S
広島 床田、レグナルト
阪神 高橋遥、ドリス

広島に3連勝。
素晴らしい。
その一番の殊勲は高橋遥。
前回の登板でも良いピッチングをしていたが、柳の前に屈した。
この日も広島床田を攻めあぐねた打撃陣だが、高橋遥が耐えた。
8回114球4安打無四球9奪三振無失点。
防御率は1.80。
もはやエース。
ヒーローインタビューの受け答えがしどろもどろになってしまうのが実にキュートで、女性ファンもこれから増えそう。
背番号29はかつてのエース、井川の番号。
前回、そして今回のような投球を続けてできれば、同じような存在になれるはずだ。
後半戦も期待している。

7裏の唯一の得点は大山から生み出された。
先頭の糸井がヒットを放ち、ここを勝負と見た矢野監督は大山にバントの指示を出すも2球続けて失敗。
ファンからため息が漏れる中で、フルカウントまでいった6球目の内角にきたボールを左中間に運ぶ技ありの二塁打。糸井が懸命に走り決勝点が入った。
ベンチの作戦を遂行できなかった塁上の大山に笑顔、ガッツポースはなし。
開幕から4番を任される若き主砲。ファンとして、まだまだ求めたいことはたくさんあるが、それなりに結果を出しているのも立派は立派。
人にはそれぞれ成長の速度がある。鈴木誠也山川穂高のように急にとんでもない成長を遂げることもあれば、徐々に結果が出てくるパターンもある。例はすぐには浮かばないが、きっとそういう打者はいたはずだ。
来年、もしくは再来年には手の付けられないバッターになっていることを夢見て、大山を焦ることなく我慢して見守っていきたい。

第80戦 vs広島14回戦【2019.7.6】

阪神甲子園球場
広島 012 011 000 5
阪神 300 311 00X 8
本 糸原1号 磯村3号
○島本2勝1S ●アドゥワ2勝4敗 Sドリス3勝3敗17S
広島 アドゥワ、島内、一岡、今村、塹江
阪神 青柳、島本、岩崎、藤川、ジョンソン、ドリス

昨日の試合を勝てたことで、チームの勢いがついた。
その勢いの差で連勝をモノにできた。
カープは7連敗。
気の毒だが他人ごとではない。明日は我が身。勝てる時に勝っておかねば、いつこちらがその憂き目に遭うか分からない。

初回に糸井とマルテのタイムリーで3点先制。
糸井も見事だったが、マルテの追撃タイムリーは偉かった。
毎度、連続攻撃ができずに一度きりの一撃でチャンスをしぼませることの多いチーム。いわゆるコンボができないわけだが、マルテがしっかりと続き攻撃を持続させた。
2点と3点の差は大きい。
それでもカープは追いついてくる。さすがは3連覇チーム。
前回の登板から昨年までの姿に戻りつつある青柳を攻め立てる。
ここで矢野監督が採った選択は青柳をあきらめること。
4回途中で降板させた。
これまで先発投手を引っ張ることが多かったが、この試合は違った。スパッとあきらめて島本、岩崎で6回まで試合を形成。
この「勝つ気」が前面に出たいつもと違う采配に打撃陣が応える。
4裏。
木浪を1塁に置いて、代打の鳥谷。
これまで幾多のチャンスを生かせずに、一部のファンからは「もはやいらない」という声も上がっている功労者。このままひっそりとフィールドを去っていくことになってしまっては悲しい。
球団史上最もヒットを打っている男は、結果を出した。
レフト前に転がす“らしい”バッティング。
チャンスを拡大させた。
続く近本は三振に倒れてしまい二死1、2塁。
バッターは糸原。
その4球目。ライトスタンドへ突き刺す勝ち越し3ラン。
今季1本目。通算3本目。
「鳥谷さんのヒットを無駄にしてはいけない」という思いで放った一撃。
勝利をグッと引き寄せる一発だった。

7回からは我らが球児、ジョンソン、ドリスが締めて勝利。
カード勝ち越しを連勝で決める価値ある試合となった。
勝ったが、青柳にとっては悔しい試合だろう。
初の選出となったオールスターで何かをつかみ取って、後半戦からは再び勝てる投手となってもらいたい。

第79戦 vs広島13回戦【2019.7.5】

阪神甲子園球場
広島 010 000 000 1
阪神 000 012 00X 3
本 マルテ7号
○岩田3勝2敗 ●大瀬良6勝6敗 Sドリス3勝3敗16S
広島 大瀬良、菊池保、レグナルト
阪神 岩田、藤川、ジョンソン、ドリス

ともにチーム状況が下降線のチームの対戦。
カープの5月は20勝4敗1分。6月は6勝15敗2分。
ジェットコースター野球だが、それだけに再びノせてしまうと手が付けられなくなる。
そのきっかけをタイガースが作った、なんてことにはならないようにしたい。

この日の試合が今季のタイガースの基本的な戦い方である。
少ないチャンスをモノにして、僅差を力強いリリーフ陣で守り切る。
7回からの藤川、ジョンソン、ドリスはカープ打線を1安打で抑えた。
JFK並みの安定感が出てきている気がする。

岩田は5年ぶりにカープから白星を挙げた。
昨季までの悲惨な状況から、よくここまで戻ってきたと思う。
14年目の35歳。09年のWBC戦士も年を取った。
だが、多彩な先発投手陣の大事な一角を形成しつつある。
後半戦も期待したい。

マルテのホームランが素晴らしかった。
6月4日以来の本塁打というのがやや寂しいが、来日以来ホームランを打った試合は無敗。地味に神話を作っている。
価値があるのは大瀬良を打ちあぐねていた打線に活気をもたらす一発だったこと。
メジャー75発のヤンハービス・ソラーテ(読み方がたくさん存在しているので、早く統一してほしい)と合意間近、という報道は当然マルテの耳にも入っているだろう。
気合も入っているはずだ。
更なる奮起を期待したい。
ちなみにソラーテは松坂がやたら評価してくれているので、それを鵜呑みにしたい。

松坂「飛距離すごい」阪神獲得狙うソラルテ太鼓判 - プロ野球 : 日刊スポーツ

大瀬良の失投を見逃さなかった糸井の勝ち越し2点タイムリーも素晴らしかった。
よほど膝の具合が悪いのか本来の力を発揮していないように見える糸井だが、打率は3割あたりをキープしている。
本調子でなくともこのくらいは打ててしまう超人の計り知れない力にただただ感服。

試合後の矢野監督のコメントが良かった。
僕の好きな言葉で『雲の上はいつも青空』というね。なかなかすっきりした勝ち方ではないかもしれないですけど、その青空があると信じて、また引き寄せられるようにしていきたい。
監督1年目にして達観した感がある。
我々ファンもその青空を信じたいと思う。

第78戦 vsDeNA15回戦【2019.7.4】

横浜スタジアム
阪神 101 000 000 2
ベイ 201 011 02X 7
本 ソト25号 戸柱1号 中井2号
○大貫4勝3敗 ●メッセンジャー3勝6敗
阪神 メッセンジャー、守屋、岩崎、能見
ベイ 大貫、石田、国吉

懸念された球審は原ではなく森だった。
だが、そんなことは問題にならない試合だった。。

ベイにカード負け越し。
ハマスタでカード負け越しするのは4年ぶりのことだそうな。
調子が悪い時にハマスタに来て、盛り返して本拠地に帰る。そんなルーティンだったのに、それもついに途絶えた。
本格的に悪い流れが来ているということなのだろう。
いろいろ覚悟しなければ。

試合展開は最低だった。
せっかく4番のタイムリーで先制したのに、その裏にすぐに逆転される。
3表に追いついたのに、その裏にすぐ勝ち越される。
こんな形の失点では士気も下がる。
お得意さんのベイにこんなにも簡単に得点される姿を見ると、メッセの選手生命が終わりに近づいているのではないかと悲しい気分になる。
5裏、ソトに追い込んでからソロを浴びる。痛恨の被弾。
こんなのメッセじゃない。
エースの復活を切に願う。
ちなみにこの試合終了時点でメッセと西の勝敗を合わせると6勝13敗。
今のところ、大誤算。
シーズン終わりにはせめてタイにしてほしい。

6裏に守屋が戸柱に一発を浴びる。
前々日の佐野といい、ラミレスの奇抜采配に乗ってはいけないのだが…
ろくに試合に出ていないキャッチャーにホームランを浴びたこと、守屋には猛省してもらいたい。

石崎とロッテ高野のトレードが発表された。
ともに強いボールを持ちながら、実力を発揮できないままくすぶっていた選手。
高野のことはそこまで詳しくは知らないが、石崎は肝心なところでケガをしてしまいチャンスを逃していたように思う。
谷本修副社長兼球団本部長の
「環境を変えてあげれば両選手ともそもそも力を持った選手たちなので、もっといいパフォーマンス出せるんじゃないかということで合意しました」
このコメントがすべてを表していると思う。
ともに、新天地で奮起してもらいたい。

第77戦 vsDeNA14回戦【2019.7.3】

横浜スタジアム
阪神 100 000 020 01 4
ベイ 011 001 000 00 3
本 糸井5号 ソト24号
○島本1勝1S ●武藤1敗 Sドリス3勝3敗15S
阪神 ガルシア、守屋、能見、ジョンソン、藤川、島本
ベイ 濱口、国吉、三嶋、パットン、エスコバー、山崎、武藤

連敗ストップ。
再びベイと同率3位で並んだ。めでたい。

近本、糸原をスタメンから外し、上本、北條を1、2番で起用。何かを変えて嫌な流れを変えたい、という思いが伝わってくる。
その思いが野球の神様に届いたのか、初回に糸井が先制ソロ。23イニングぶりの得点をスコアに刻んだ。打った瞬間はライトフライに思えたが、風に乗ってのスタンドイン。神様ありがとう。
だが、神様は平等で、その裏にソトに同点ソロを浴びる。
それどころか、2裏には大和に勝ち越しタイムリーも浴びる。
おーい、神様。。。
6裏には北條の悪送球から更に追加点を取られる。
好捕してから一塁に悪送球するの、チーム内で流行ってるのかな?
評判悪いからやめた方が良いと思うよ。
というわけで、神様は今日もベイの味方かと確信し始めた8表。
7裏から途中出場の髙山がフォアボールで出塁すると、上本がヒットでつなぎ一死1、2塁のチャンスを作る。
だが、昨日は二度の満塁機をつぶしている打撃陣。期待はしない。期待した分だけ叶えられなかった時の悲しみが深くなるから。
バッター北條、インフィールドフライ宣告のショートフライ。
ほらね。
さあ、糸井。打てるものなら打ってごらん。
150キロオーバーの直球をバシバシ投げるエスコバーをなかなか捉えられない。
が、6球目の変化球をしぶとくセンター前に転がす。
1点返す。
わーい。ナイス糸井!
ここで大山。
最近はチャンスで凡退する姿ばかり見る。どうせ、ダメだろう。
が、セカンドに強烈な当たりを飛ばし、その勢いに押された二塁手柴田がボールを弾く。ライト前に転々とボールは転がり上本がホームイン。
やったー。同点に追いつく!
大山、えらい。さすが4番。攻守に粗さが目立つが、こういう殊勲打が成長の糧になる。目指せミスタータイガース
続くマルテで勝ち越せないのはご愛嬌。
神様はそこまで甘くない。
ほぼ負けを覚悟したところから、同点に追いつく僥倖。
神様ステキ。
ここまで来たら勝ちたい。せめて引き分けたい。
8裏から10裏までスコアボードに0が並ぶ。
リリーフ陣の我慢比べなら我が軍の方が一枚上。
11表。ベイは抑えの山崎を10表に出している。果たしてマウンドに上がったのは武藤。明らかに格落ち。
勝ち越しを狙うはココしかない。
先頭は8裏からセンターの守備に入った近本。スタメンを外され期すものがあっただろう。2球目を左中間に運び三塁まで進出(記録はツーベースとセンター桑原のエラー)。俊足をいかんなく発揮した。
無死3塁。
これは、イケる。
さあ、糸原キャプテン。
これまたスタメンを外れての途中出場。悔しさをバットに込めろ!
平行カウントになってからの5球目、鋭いライナーをライトに運ぶ。だが、伸びすぎた。前進守備も相まって浅めのライトライナーに。
だが、近本はタッチアップのスタートを切る。
韋駄天近本vs強肩乙坂。

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速いは正義! [TBSチャンネル2より]

正義は勝つ!
速さでもぎ取った勝ち越し点。
4-3。
あとはドリスに11裏を託すのみ。
が、、、
先頭は自らのエラーで勝ち越し点きっかけを作ってしまった桑原。何とかするという強い気持ちがあったのだろう。初球をレフト前に運び、いきなりランナーを背負う展開に。こういう時の初球の入り方、気を付けないといけない。。
続く嶺井は送りバントの構え。
初球をピッチャー前に転がす。梅野を制して打球をさばくドリス。ファーストへ投げる。
嫌な予感。
高めに浮いて悪送球。。。やっぱし。。。
植田の背が2m50cmあれば難なく取れた送球だったが、悲しいかな植田の身長は1m75cm。
無死1、3塁という絶望的な状況になってしまった。
うーむ。同点は覚悟しよう。引き分けで良しとしよう。そもそも負け試合だったし。
そんな思考整理をしていたら、大和がセーフティスクイズを敢行。
またもやピッチャー前に転がる打球。
・・・ドリス、お願い!
今度は梅野にしっかりトスされサードランナー桑原はタッチアウト。
大ピンチは小ピンチに縮小された。
一死1、2塁。
バッター柴田。セカンドゴロ。ゲッツー崩れで二死1、3塁。
バッター代打佐野。昨日のヒーロー。
4球目で一塁ランナーが走り、2、3塁。
打球が頭を超えられたら、サヨナラ負けの局面に。
ドリス、頑張れ!
フルカウントからの7球目。
佐野は内角ストレートを強振。左中間に上がる飛球。前進守備から必死で追いかける髙山。
キャッチ!
最後は大事にボールをおなかに抱え込むようにスライディングしながらの捕球。
ゲームセット!

負けを覚悟したところからの同点、そして勝ち越し、最後は大ピンチを切り抜けての勝利。
神様はヒヤヒヤの接戦が好み。
だが、勝たせてくれたので文句なし。
連敗は4で止まり、順位も再び同率3位に。
カード勝ち越しをかけた明日の先発はメッセンジャー
今回の審判陣にはストライクボール判定で因縁のある原、石山がいる。石山は昨日の球審だったので明日対峙することはないが、原の可能性はある。
再び対峙することになれば、これも見どころの一つ。
虎のエースがベイ打線も原球審も黙らせる投球をしてくれることを期待したい。

第76戦 vsDeNA13回戦【2019.7.2】

横浜スタジアム
阪神 000 000 000 0
ベイ 001 010 02X 4
本 佐野3号
○上茶谷5勝3敗 ●西3勝7敗
阪神 西、岩崎、小野、島本
ベイ 上茶谷、石田、三嶋、エスコバー、パットン、山崎

7月の初戦は相性の良い球場で相性の良いベイスターズ
3連敗の嫌な空気を吹き飛ばしてほしかったが、無風のまま試合は終わった。
4連敗。
借金2。
4位転落。
これは凋落の始まりかもしれない。

西は6回79球8安打1四球1四球2奪三振2失点。
クオリティスタートは達成しているが、負け投手。
援護点が無い気の毒な投手という見方もできるが、すでに7敗している。一方の勝ち星は3。西一人で借金4だ。
エースという立場で移籍してきた以上、勝ってもらわなければ困る。
これまで「我慢して頑張って」「西は悪くない」と書いてきたが、手の平返しの批判をするのには訳がある。
佐野なんかに打たれたからだ。
ホームランにタイムリーと大活躍された。
レギュラーではない佐野を2番に起用したラミレスの采配がピタリと的中した形だ。
打った手がこんなに気持ちよくハマったら盛り上がらないわけがない。西はベイベンチをノせてしまった。
3裏のホームランはゲッツーを取った後に喰らっており、実にもったいない。
初球が外角に外れ、安易にストライクを取りに行った内角の変化球が真ん中に入り特大アーチをかけられた。
奇策を多用するラミレス采配はわかりやすい。その策を封じさえすれば、押し黙る。この試合の奇策は「2番佐野」。ここを抑えておけば何でもなかった。が、打たれた。
ホームランのみならずタイムリーまで。
一視聴者が怒りを覚えているのだから、打たれたバッテリーは余計に悔しい思いをしているだろう。
次回登板で必ずや挽回してくれるものと信じている。

打線は22イニング連続無得点。なおも継続中。
5、6表と立て続けに満塁のチャンスを作ったが得点に結びつかなかった。
6表に至っては無死1、2塁からチャンスを拡大させての満塁機だった。空しい。
なんの、これしきのことで心挫いてどうする。
貧打はお家芸。今に始まったことではない。伝統なのだ。
太陽が東から昇り西に沈むように、太古の昔より必然としてタイガースに根付いているものなのだ。
だから、85年や2003年のように、時たま狂ったように爆発するのだ。あれは異常気象。異常気象を常に求めてはいけないのだ。
そんなことになったら地球に住めなくなってしまう。
タイガースが打てないこと。それは今日も一日が平和だったということ。

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木浪。。。

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大山。。。

木浪、大山が好捕のあと、いずれもファーストへ悪送球。もう何度この光景を目にしただろう。すぐに上手くなるとは思ってないが、同じミスを何回も見せられると本当に悲しくなる。