阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第79戦 vs広島13回戦【2019.7.5】

阪神甲子園球場
広島 010 000 000 1
阪神 000 012 00X 3
本 マルテ7号
○岩田3勝2敗 ●大瀬良6勝6敗 Sドリス3勝3敗16S
広島 大瀬良、菊池保、レグナルト
阪神 岩田、藤川、ジョンソン、ドリス

ともにチーム状況が下降線のチームの対戦。
カープの5月は20勝4敗1分。6月は6勝15敗2分。
ジェットコースター野球だが、それだけに再びノせてしまうと手が付けられなくなる。
そのきっかけをタイガースが作った、なんてことにはならないようにしたい。

この日の試合が今季のタイガースの基本的な戦い方である。
少ないチャンスをモノにして、僅差を力強いリリーフ陣で守り切る。
7回からの藤川、ジョンソン、ドリスはカープ打線を1安打で抑えた。
JFK並みの安定感が出てきている気がする。

岩田は5年ぶりにカープから白星を挙げた。
昨季までの悲惨な状況から、よくここまで戻ってきたと思う。
14年目の35歳。09年のWBC戦士も年を取った。
だが、多彩な先発投手陣の大事な一角を形成しつつある。
後半戦も期待したい。

マルテのホームランが素晴らしかった。
6月4日以来の本塁打というのがやや寂しいが、来日以来ホームランを打った試合は無敗。地味に神話を作っている。
価値があるのは大瀬良を打ちあぐねていた打線に活気をもたらす一発だったこと。
メジャー75発のヤンハービス・ソラーテ(読み方がたくさん存在しているので、早く統一してほしい)と合意間近、という報道は当然マルテの耳にも入っているだろう。
気合も入っているはずだ。
更なる奮起を期待したい。
ちなみにソラーテは松坂がやたら評価してくれているので、それを鵜呑みにしたい。

松坂「飛距離すごい」阪神獲得狙うソラルテ太鼓判 - プロ野球 : 日刊スポーツ

大瀬良の失投を見逃さなかった糸井の勝ち越し2点タイムリーも素晴らしかった。
よほど膝の具合が悪いのか本来の力を発揮していないように見える糸井だが、打率は3割あたりをキープしている。
本調子でなくともこのくらいは打ててしまう超人の計り知れない力にただただ感服。

試合後の矢野監督のコメントが良かった。
僕の好きな言葉で『雲の上はいつも青空』というね。なかなかすっきりした勝ち方ではないかもしれないですけど、その青空があると信じて、また引き寄せられるようにしていきたい。
監督1年目にして達観した感がある。
我々ファンもその青空を信じたいと思う。