阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第80戦 vs広島14回戦【2019.7.6】

阪神甲子園球場
広島 012 011 000 5
阪神 300 311 00X 8
本 糸原1号 磯村3号
○島本2勝1S ●アドゥワ2勝4敗 Sドリス3勝3敗17S
広島 アドゥワ、島内、一岡、今村、塹江
阪神 青柳、島本、岩崎、藤川、ジョンソン、ドリス

昨日の試合を勝てたことで、チームの勢いがついた。
その勢いの差で連勝をモノにできた。
カープは7連敗。
気の毒だが他人ごとではない。明日は我が身。勝てる時に勝っておかねば、いつこちらがその憂き目に遭うか分からない。

初回に糸井とマルテのタイムリーで3点先制。
糸井も見事だったが、マルテの追撃タイムリーは偉かった。
毎度、連続攻撃ができずに一度きりの一撃でチャンスをしぼませることの多いチーム。いわゆるコンボができないわけだが、マルテがしっかりと続き攻撃を持続させた。
2点と3点の差は大きい。
それでもカープは追いついてくる。さすがは3連覇チーム。
前回の登板から昨年までの姿に戻りつつある青柳を攻め立てる。
ここで矢野監督が採った選択は青柳をあきらめること。
4回途中で降板させた。
これまで先発投手を引っ張ることが多かったが、この試合は違った。スパッとあきらめて島本、岩崎で6回まで試合を形成。
この「勝つ気」が前面に出たいつもと違う采配に打撃陣が応える。
4裏。
木浪を1塁に置いて、代打の鳥谷。
これまで幾多のチャンスを生かせずに、一部のファンからは「もはやいらない」という声も上がっている功労者。このままひっそりとフィールドを去っていくことになってしまっては悲しい。
球団史上最もヒットを打っている男は、結果を出した。
レフト前に転がす“らしい”バッティング。
チャンスを拡大させた。
続く近本は三振に倒れてしまい二死1、2塁。
バッターは糸原。
その4球目。ライトスタンドへ突き刺す勝ち越し3ラン。
今季1本目。通算3本目。
「鳥谷さんのヒットを無駄にしてはいけない」という思いで放った一撃。
勝利をグッと引き寄せる一発だった。

7回からは我らが球児、ジョンソン、ドリスが締めて勝利。
カード勝ち越しを連勝で決める価値ある試合となった。
勝ったが、青柳にとっては悔しい試合だろう。
初の選出となったオールスターで何かをつかみ取って、後半戦からは再び勝てる投手となってもらいたい。