阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第29戦 vs広島5回戦【2019.5.1】

阪神甲子園球場
広島 002 000 000 2
阪神 000 141 00X 6
本 マルテ1号
○才木2勝 ●野村2勝1敗
広島 野村、菊池保、中村恭、矢崎
阪神 才木、岩崎、守屋、ジョンソン、ドリス

平成最後と令和最初を白星で飾る。
単なる連勝も次代をまたげば何やらめでたい。
そのめでたさを彩るマルテの来日1号。
「昨日聞いて勉強したよ。そんな日に打てて忘れられない日になったし、ファンの方もホームランを観られてよかった。記念すべき日に、特別な日を迎えられた」
と優等生コメント。
外の変化球に苦慮している姿に不安は覚えるが、きっと克服してくれるはず。
頑張れ。

近本が1試合3盗塁。5裏の2盗、3盗は久々に胸のすく場面だった。
速さは正義。
赤星以来のスピードスターの登場は嬉しい。
盗塁や走塁の醍醐味は現地で観戦するとより味わうことができる。
近本を観に球場へ足を運ぶファンも多くなることだろう。
このルーキーの活躍に、潜在能力12球団No.1の江越が刺激を受けその能力を開花させてほしいと願っている。

才木が2勝目。開幕ローテに入れなかったのに白星を手にしている。この投手は勝ち運があるのだろう。
粗削りだが、まだ3年目。大きな体を生かし、ゆくゆくは虎の投手陣を支えていく存在だ。その為には、「運」は欠かせない。
長い目で見守っているよ。

チームは今季初の4連勝。借金完済で3位浮上。12連戦を良い形で歩めている。
交流戦までに貯金を5つくらいは作ってほしいな。

第28戦 vs広島4回戦【2019.4.30】

阪神甲子園球場
広島 000 000 030 3
阪神 110 100 32X 8
本 バティスタ4号
○秋山1勝1敗 ●アドゥワ1敗
広島 アドゥワ、藤井皓、矢崎
阪神 秋山、島本、岩崎

始球式は井川。
2000年代を代表する我らがエース。
ヤンキースから大金をもたらしてくれた功績も忘れ難い。
矢野監督が捕手を務め、球場を良い雰囲気にしてくれた。

この日行われた3試合で唯一のナイター開催だったので、
正真正銘“平成最後の試合”
こういう冠が付く試合ならば、勝っておきたい。
そのファンの願いを秋山が叶えてくれた。
一昨年の精密機械投球が去年は崩れ、またしても鳴尾浜のエースに戻ってしまうのかと不安だったが、復活した。
昨オフに右ひざをクリーニング手術したが、そのことが投球への不安を払拭させているのだろうか。
7回93球3安打1四球2三振。広島打線相手に素晴らしい投球を見せてくれた。
ヒーローインタビューでは平成最後の勝利を「正直、狙ってました」とファンを湧かせた。もともと、通り一遍の内容を喋らず自分の言葉で語ってくれる、お立ち台映えする選手。一昨年以上の投球を期待したい。

ドラ1近本が5打席全出塁。
もう新人王争いは広島床田、ヤクルト村上、そして近本の3人に絞られた。
純粋な1年目は近本だけ。良い投球を続ける床田やホームラン量産の村上と敵は強いが自慢の足で栄冠をつかみ取ってほしい。

効果的に得点を重ねられた攻撃陣。アドゥワの乱調にもう少しつけ込めた気もするが、なんだかんだで8点取れた。これでマルテ(この試合2併殺)が慣れてきて覚醒すれば面白い打線になる。
ちなみに高山が今季初ヒット。鳴尾浜で4番を任され続けていた意味を本人もわかっているだろう。君が輝くのは鳴尾浜ではない。甲子園だ!
かつてのゴールデンルーキーが再び輝きを取り戻す第一歩を踏み出した。

【3・4月成績】
28試合 13勝14敗1分
開幕当初、全く打てず、投手陣も崩壊しかけた割に借金1で乗り切った。
順位こそ5位だが、今年のセ・リーグはどのチームも一長一短。まだまだ優勝の2文字を信じられる。

第27戦 vs中日6回戦【2019.4.29】

ナゴヤドーム
阪神 010 000 010 2
中日 000 000 000 0
本 大山6号
○青柳2勝2敗 ●阿知羅1敗
阪神 青柳
中日 阿知羅、谷元、R・マルティネス、小熊

青柳のプロ初完投は完封勝利。
援護点は2点と相変わらず少なかったが、これはこのチームの先発投手には宿命づけられている。村山、小山、バッキーなどかつての大投手たちはその中でも勝ち星を重ねていった。
目標は高い方が良い。青柳も歴代タイガース投手偉人の仲間入りを果たしてもらいたい。この試合がそのきっかけとなろう。
完封劇を後押ししたのは矢野監督の決意の采配。
9表、一死満塁の大チャンスでそのまま青柳を打席に立たせた。1点でも取れば勝つ確率が上がる場面。代打でもおかしくなかった。いや、これまでなら確実に替えていただろう。だが、そのまま打席に立たせた。
結果は最悪のショートゴロゲッツー。
追加点どころか、嫌な流れを生み出してしまった。
しかし、青柳はその裏も抑えた。
「完封してこい」という代打を出さなかった監督の檄に応えたのだ。
ぬぼーっとした愛嬌のある顔に変則に横手投げ。
勝ち星を重ねていけば、人気者になれる要素は兼ね備えている。
今季の青柳には期待したい。

第26戦 vs中日5回戦【2019.4.28】

ナゴヤドーム
阪神 010 100 200 4
中日 001 010 000 2
○藤川1勝 ●田島1敗 Sドリス6S
阪神 岩貞、藤川、能見、ジョンソン、ドリス
中日 柳、田島、祖父江

連敗しない。これが強いチームの法則。
ここに来て、そういう戦い方ができ始めている気がする。

先発の岩貞は5回8安打1四球とランナーを出しまくったが、2点でこらえた。
打たれても最少失点でしのぐ。及第点の投球。
良い時は本当に打たれないので、その確度を上げてほしい。
平成で最も勝ったタイガースの投手は能見の102勝。
岩貞には左腕エースの系譜を継いでもらいたいのだ。

球児が今季初勝利。
再調整で一時降格したが、すぐに戻ってきた。
必ずランナーを一人は出す傾向があるが、結果的に抑えるベテランの妙技。
例年、後半戦での安定感が増すピッチャー。オールスターまではヒヤヒヤする場面も多いだろうが、それも魅力の一つとして楽しむ。

7表に糸井の二塁打で勝ち越し、勝利を得た。
通算300二塁打(71人目)を初回に記録しており、それに花を添える決勝打。そして、それもまたツーベースというのが心憎い。
所要1425試合での達成は歴代10番目の早さだそう。
立派な記録だが、まだまだその超人的なプレーをフルに発揮できていないと思う。
「糸井といえば阪神の選手」という印象はまだ確立できていない。個人的には、まだ日本ハムのイメージの方が強い。
どめさんも来た当初は、かなりファンから叩かれていたが、今では立派な虎戦士の地位を築いた。
焦らず、でもキッチリと糸井=タイガースの印象を世間に知らしめていってほしい。

第25戦 vs中日4回戦【2019.4.27】

ナゴヤドーム
阪神 300 000 100 4
中日 000 410 000 5
本 ビシエド6号
○又吉1勝1敗 ●西2勝3敗 S鈴木博1敗8S
阪神 西、岩崎、藤川
中日 佐藤、又吉、ロドリゲス、谷元、R・マルティネス、鈴木博

3回までパーフェクトだった西が4回に崩れ、そのまま敗戦。
西で勝てないのは悲しい。
4裏に一気に逆転されてしまったわけだが、その罪を西一人に背負わせるのはかわいそう。
ここは3表に一死満塁というチャンスを作っておきながら、陽川レフトフライ、木浪空振り三振で追加点を取れなかったことにも責任を負わせたい。
取れる時に取っておかないと、こういうことになる。
予告先発の笠原が不整脈で登板回避し、バタついている所をつつきたかったのだが、逆に中日ナインが奮起する試合となった。
(伸び盛りの笠原がこういう形で戦列を離れるのはとても残念だし、心配。。)
高山、江越、板山らと伸び悩みブラザーズを結成している陽川。ファースト、サード、外野とマルチにこなせるが決して一級品なわけではない。であるならば、彼が生き残る道は打撃に磨きをかけることのみ。鳴尾浜では結果を出せているだけに(そういう選手は多いが。。)、せっかくつかんだスタメン起用でのチャンスを生かして欲しかった。

結局、ビシエドの破壊力に屈した試合となった。
来日以来、阪神戦でやたら打つビシエド。なんだかんだで昨季は首位打者も獲り、平成野球史に残る超優良助っ人になりつつある。
マートン以来、野手助っ人で外れクジの多いタイガース。(ゴメスは良かった! 私は好き)
あやかりたい。

第24戦 vsDeNA6回戦【2019.4.25】

横浜スタジアム
阪神 200 000 003 5
ベイ 000 101 100 3
本 大山5号、筒香7号、ソト8号、伊藤2号、近本4号
○ジョンソン1勝 ●山崎1勝1敗2S Sドリス5S
阪神 岩田、守屋、能見、ジョンソン、ドリス
ベイ 今永、エスコバー、山崎

10月に今季を振り返るとき、忘れられない試合の一つとなることは間違いない。

DeNAの先発は今永。昨季とは違い、今季は一昨年のキレが投球に戻り「エース」として復活した。手強い相手である。
初回、大山がその今永から先制の2ラン。逆方向へ飛び込む一撃に今永も「まさか」の表情を浮かべていた。徐々に4番の仕事ができている大山。キャンプから終始一貫して4番に据えている首脳陣の我慢と期待の大きさに、本人も結果で応えようと努力しているのだろう。
2回以降は今永の投球に手も足も出ず。対する我らが岩田も低め低めを心がけ、丁寧なピッチングを続けていたが4裏に筒香、6裏にソトと2本のソロを浴び同点に。
打たれたのがこの二人なら致し方ない。
岩田は6回86球5安打1四球3三振で降板。試合は作った。今季にかける並々ならぬ思いがしっかりと投球にも反映されている。さすがはかつてのWBC世界一メンバー。
7裏。岩田からマウンドを引き継いだ守屋が伊藤光に被弾。筒香、ソトなら諦めもつくが伊藤光ごときに一発を浴びるとは。
島本ともに矢野監督のお気に入りリリーフの守屋が打たれてしまった。7連敗中のDeNAもこの一発でトンネルを抜け出せると思ったことだろう。
だが、
ドラマは最終回に訪れる。

9表のマウンドはもちろん山崎康晃。面構えといい、SNSでの情報発信の内容といい、客がジャンプしながら出迎える登場スタイルといい、全く好きになれないピッチャー。だが、その力は認めざるを得ない。
しかし、先頭の梅野はストレートのフォアボール。「おや?」という雰囲気。
続く陽川に代打で北條。送りバント要員だが、日本代表ストッパーから犠打を決めるために出てくる代打というのは相当のプレッシャーである。北條はちゃんと仕事をした。しかも、山崎のエラーで北條も生きる形になり、無死1、2塁。
何かが起きそうな雰囲気。
が、続き木浪がバント失敗で一死1、2塁。何かが起きそうな雰囲気はしぼんだ。
次打者はジョンソンの代打で鳥谷。しかしレフトフライ。
無死1、2塁で何もできずに2アウト。やはり、負けか。そう思った。
バッターは近本。初球はファール。そして、2球目。
外角高めのストレートを思い切り振りぬいた当たりはレフトポール際へグングン伸びていく。その打球の勢いは衰えることなく阪神ファンの待つレフトスタンドへ吸い込まれていった。
逆転3ラン!
9回二死から、山崎から、新人が逆転弾。
仕事先でこっそりスマホ観戦だったが、興奮を抑えきれず、本番中だということも忘れて事情を知らない同僚にハイタッチを強要。同じトラキチスクリプターに奇跡の逆転劇を耳打ちし喜びを分かち合う。

外れ外れ1位だった近本。だが、藤原恭大、辰巳涼介は苦しんでいる。
キミが来てくれて良かった。
1ヵ月しか経っていないが、今や新人王候補ナンバーワン。広島の床田、ヤクルトの村上がライバルになりそうだが、この一発のインパクトは大きい。
もう私の中では新人王。

ハマスタでは無類の強さを誇るタイガース。
これで、甲子園での勝率を上げ、巨人に勝てるようになれば優勝争いに加われる。
頑張ろう。

第23戦 vsDeNA5回戦【2019.4.24】

横浜スタジアム
阪神 001 001 001 3
ベイ 000 001 000 1
本 陽川1号
○才木1勝 ●大貫1勝1敗 Sドリス4S
阪神 才木、島本、能見、ジョンソン、ドリス
ベイ 大貫、国吉、エスコバー、三嶋

仕事のせいで、だいぶ更新が遅れてしまった。。

前回の対戦でプロ初勝利を献上してしまった大貫に今度は土をつけた。
彼にとっては初白星も初黒星も阪神になった。

この試合の殊勲は才木と陽川。
昨年チーム3位の7勝をマークしながら、開幕ローテーションに入れなかった悔しさを今季初登板で晴らした。
5回1/3を96球5安打1四球5三振1失点。
前日の快勝で波に乗りたいチームの勢いを削ぐことなく、試合を作った。
メッセ、ガルシアと頼みの助っ人が鳴尾浜にいる今、期待の若手がしっかりと結果を出してくれるのは大変喜ばしい。

9表に代打で一発を放った陽川。貴重なソロホームランで勝利に貢献。
1点差か2点差かではドリスにかかる重圧は天と地ほど違うだろう。
昨オフに右ひじを手術し、キャンプも二軍スタートだった。新人選手が活躍し、出場機会もなかなか増えにくかろうが、長打を打てるのが陽川の最大の魅力。中谷、江越と長打を秘めている野手はいるが、いかんせん確実性に欠ける。
陽川には一発も打てる打率の高い打者になってもらいたい。

第22戦 vsDeNA4回戦【2019.4.23】

横浜スタジアム
阪神 210 030 200 8
ベイ 000 000 300 3
本 福留2号 佐野2号
○青柳1勝2敗 ●上茶谷2敗
阪神 青柳、岩崎、守屋、島本
ベイ 上茶谷、笠井、砂田、藤岡、山崎

快勝。
まさに快勝。
打てば先制、中押し、ダメ押し。
投げれば併殺打の山を築く。
去年は阪神10勝、ベイ3勝という好相性の球場だったが、今季もそれは変わらないようだ。ホームランの数も、何と甲子園と同じ本数だった。もう本拠地交換しよう。
それほど観ていて気持ち良し。
巨人戦では全くつながらなかった打線が初回から3連打で先制点をあげる。
2表にも2本の長打で追加点。
そして5表に福留の打った瞬間それとわかるバックスクリーン3ラン。
先週末、試合を休養して元気いっぱいのベテランがさすがの大仕事。
メジャーから帰ってきた当初は打てない日々が続き、心無いファンからは「いらない」と野次られていたが、もうそんなことを言う人はいない。
結果を出して、ファンの心を変える。男は黙ってなんとやら。カッコいい。

青柳が6回1/3を5安打3四球4三振3失点(自責2)で今季初勝利。
前回の登板では打撃陣のノーアシストで無念の負け投手だったが、この日は100点満点のアシストで勝ち星を挙げた。
評論家人総絶賛の適度な荒れ球と切れ味鋭いツーシームでゴロアウトの山を築いた。
ベイ打撃陣の併殺打は4個。ランナーを出してもことごとくひっかけさせ、チャンスの芽を摘み続けた。
メッセ、ガルシアの離脱で開幕ローテが崩壊した今、西と同じくらいの信頼感がある。
横投げ。愛嬌のある顔。ここに成績が伴えば、スターになれる。
次回の登板も期待したい。

第21戦 vs巨人6回戦【2019.4.21】

阪神甲子園球場
巨人 000 100 101 3
阪神 000 000 000 0
メルセデス2勝1敗 ●西2勝2敗 Sクック1敗6S
巨人 メルセデス、中川、クック
阪神 西、ジョンソン、ドリス

巨人に再びの3タテを喰らう。
この身を覆う巨大で重い鬱屈した空気。
巨人に負けるということ。
悔しく、悲しく、苛立たしいということ。

打てないのはここ数年来の課題なので、もう球団一丸となって頑張ってもらうしかない。
連敗ストッパーの西でさえ連敗を止められなかったことに来週への不安を隠しきれないが、ずーっと負け続けるなんてことは無い。いつかは勝つ。
西には《頑張って投げても勝てない》という阪神打線の洗礼に負けず、心を鍛え、更に強く逞しくなってほしい。

この試合の何が悔しいかと言えば、まともな判定がされないこと。
昨年末、これまで感じていた審判員の拙さに「どんな指導をしているのか」と参加したアンパイアスクール。
そこでは、主に関東のNPB審判員たちが親切丁寧に審判員の心得、初歩的な技術、野球規則を教えてくれた。その覚えなければならないことの多さ、見ていなければならないポイントの多さに、プロの審判員の凄みを知った。
職人。まさにそういう役職だった。
だが、職人にも優劣はある。腕が落ちても「職人」を名乗ることは出来る。
今のNPBに一流の職人はいないのか。
そう。今日の試合の4表のプレーはどう考えても納得できないのだ。
無死1塁。1塁走者はビヤヌエバ
打者の岡本は西の変化球をひっかけ、ショートゴロ。
木浪は捕球寸前でボールがイレギュラーしたため、やや窮屈な体勢でセカンドの糸原に送球するも、判定はセーフ。
糸原は打者走者の岡本を刺そうとファーストへ送球。
この時だ。1塁走者のビヤヌエバが2塁塁上でセーフのゼスチャー。このセーフの腕が糸原の送球コースを妨げ悪送球に。
送球したボールはカメラマン席へ入りボールデッド
送球によるボールデッドは2個進塁が与えられる。そのため、1塁走者のビヤヌエバは2塁でセーフ判定なので、2塁から二つ進みホームインしてしまった。
矢野監督による審判員への確認があって、さらに審判員4人で協議した結果がこの判定である。
ポカーン。
ちょっと待て。どう考えてもビヤヌエバの守備妨害だろう。
野球規則の反則行為の項の6.01a(10)に
「走者が打球を処理しようとしている野手を避けなかったか、あるいは送球を故意に妨げた場合」は
インターフェアであると書かれている。
ビヤヌエバの行為は「送球を故意に妨げた場合」にあたるはずだ。
今では厳しく取り締まられる「ゲッツーを防ぐために1塁走者が大きなゼスチャーでセカンドに滑り込む」のと何ら変わらない。むしろ全く必要のない走者によるセーフゼスチャーなどそのスライディングよりたちが悪い。
メジャーまで経験している野球選手ならば、そのゼスチャーが守備側にどんな影響をもたらすかわかっているはずだ。これが故意でなくてなんだというのだ。
また、6.01(b)〈7.11〉守備側の権利優先の項には
「攻撃側チームのプレーヤー、ベースコーチまたはその他のメンバーは、打球あるいは送球を処理しようとしている野手の守備を妨げないように、必要に応じて自己の占めている場所(ダグアウト内またはブルペンを含む)を譲らなければならない」
とある。
基本的に攻撃側は守備側のプレーを妨げてはいけないのである。
ビヤヌエバの肩を持ちたい御仁には「糸原は送球をしようとしていたから【送球を処理しようとしている野手の守備を妨げないように】というのにはあたらない」
という意見もあるかもしれない。
だが、5.09アウトの(b)走者アウト(3)の項に
「走者が、送球を故意に妨げた場合、または打球を処理しようとしている野手の妨げになった場合」
とある。
走者は送球を妨げればアウトになるのだ。
これだけハッキリと、野球規則に「反則行為」として明記されているのに、審判団が下した判定はボールデッドによる2個進塁であった。
4ヶ月前に野球規則本に蛍光ペンでアンダーラインを引き、必死で覚えたルールが目の前で覆された。
この試合の責任審判、眞鍋勝己は昨年の最優秀審判としてNPBから表彰されている。
他の杉永政信、佐藤純一も2000試合出場を超えるベテラン審判。残る一人の山本貴則も750試合以上の経験がある。
その審判団が導き出した答えがこれである。
日本の審判レベル、ここに極まれり。

このプレーに対する納得のいく説明を誰かしてくれまいか。

第20戦 vs巨人5回戦【2019.4.20】

阪神甲子園球場
巨人 020 000 000 2
阪神 000 000 000 0
本 石川1号
ヤングマン2勝 ●岩貞1勝3敗 Sクック1敗5S
巨人 ヤングマン、クック
阪神 岩貞、ジョンソン、ドリス

大敗の翌日は1発に泣くゲームとなった。
その1発を石川なんぞに打たれたのだから悔しさも倍増。昨日の小林といい、石川といい、伏兵的存在にやられるというのはどうしたものか。バッテリーの油断か、スコアラーの腕の差か。
岩貞、良かったよ。こんな試合もある。また、次に良いピッチングしよう。それを続けていくことでエースと呼ばれる存在になれるのだ。

ヤングマンは手も足も出ないという事でもなかった。
初回の近本は内野安打から相手のスキを突き、一気に3塁まで進塁するビッグチャンスを作った。普通、こういう雰囲気になれば先制点を取れるものなのだが、糸原、糸井、大山が全員内野ゴロで無得点。
せっかくの良い雰囲気も尻すぼみ。
3裏、無死1、2塁から近本が送りバントで大チャンスを作るも糸原ピーゴロ、糸井は一度もバットを振らずに三振。糸井、どうした。まるで闘志が見えないプレーにガッカリというより妙な怖さを感じる。
こういうチャンスを逃せば、おのずと相手投手はノッてくる。それ以降はほぼチャンスなし。
だが、4月17日のヤクルトは同じようなシチュエーションで同点に追いついてきた。きっと我らも!
9裏、クックから先頭の大山がライト前ヒット。クックは先日の広島戦でやらかしている。これは、あるぞ!
が、福留がセカンドゴロゲッツー。
生まれてこのかた、9裏のこのケースで盛り返した場面を観たことはない。
続く中谷の平凡なショートゴロでゲームセット。

もうこの試合の振り返るのはやめる。
明るい話題に切り替える。
と書いておきながら、まずはメッセンジャーの登録抹消の話題。
昨日の試合で打球を右腕に当て、打撲。開幕して1ヶ月もたたないうちにメッセ、ガルシアが離脱。だが、二人とも実績のある投手。きっと、しっかり調整して帰ってくる。
そのメッセの代わりに歳内が上がってきた。甲子園のスターが、ようやく昇格した。一時は育成登録にもなった苦労人。やってくれると信じる。
ひそかに桑原も抹消。。球威が落ちてカットボールを捉えられるようになってしまっていた。これまた、ちゃんと調整して、ほどなく虎のマリアーノ・リベラとして帰ってくるだろう。
代わりに石崎が昇格。ケガでチャンスを逃しがちだが、まともなら侍ジャパンにも選出される素質を持っている。今年が正念場なのは本人もわかっている。やってくれる。
そして、マルテも打撃練習を活発化。柵越えを連発しているとの情報。ナバーロのシュアさがイマイチ本領を発揮できていない今、マルテにかかる期待は大きい。5月反攻に向けて準備は着々と進んでいる。
更に、藤浪が4月中の実戦登板を示唆。全く焦る必要はない。後半戦から誰も手の付けられないピッチングを見せてくれるものだと信じている。その為の助走がいよいよ始まるのだ。

ところで、平成最後の伝統の一戦の裏で、ファーム交流戦でも巨人対阪神が行われている。
昨日は2-4で負けたが、今日は6-4で勝った。
一軍と同じく、あと一本が出ない場面も多く見られたが、相手のミス連発もあり勝ち切った。
注目したいのは4番起用の高山俊
本来ならこんなところにいてはいけない選手だが、腐らず前向きにプレーしている。
相変わらず落ちるボールに簡単に手を出しがちだが、いざボールを捉えた時の天才的な打撃センスにはほれぼれする。今日はしょうもない三振もあったが、高田萌生から放ったセンター前ヒットは巧かったし、上原からはセンターオーバーの2塁打を放っていた。
4番で使われている意味を本人もわかっているはずだ。近本、中谷は元気だが、江越、陽川は怪しい雰囲気になっている。昇格はそう遠くないだろう。その時に、研ぎ澄まされた天才的打撃術を存分に発揮してもらいたい。
それから先発の高橋遥人、ピッチングはやや荒れ球で4失点だったが、バッティングが良い。秋山に続く好打者投手だと思う。一軍でのマウンド姿も楽しみだが、その打席からも目が離せない。
ちなみにこのゲームの解説をしていた川相昌弘。優しい口調でかつ丁寧。ひとつのプレーにおける注意しなきゃいけないことをわかりやすく教えてくれる親切解説だった。当然巨人贔屓なのだが、そこまで嫌味もなかった。去年まで巨人二軍監督だったこともあり、臨場感のある情報も持ち合わせていてファーム戦にはもったいない。

さて、明日は西勇輝
連敗ストッパー、頼んだよ!