阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第108戦 vs巨人23回戦【2020.10.25】

東京ドーム
阪神 110 020 000 4
巨人 000 000 002 2
本 陽川5号 丸24号
○秋山9勝3敗 ●畠3勝4敗
阪神 秋山
巨人 畠、桜井、古川、田中豊

秋山の完投勝利での9勝目は、今季初の東京ドームでのカード勝ち越しを決めるめでたいものとなった。
9回112球6安打無四球5奪三振2失点。
見事であった。
癪に障るのは9裏に丸が二死から2ランを放ち、完封を邪魔したこと。
ホントに丸って嫌な奴だな。。。
ロッテに行ってりゃ、こんなに嫌いになることも無かったろうに...
丸のことなんてどうでもいいのだ。
ここは秋山をちゃんと褒めたたえよう。

打線は初回、2回と畠から1点ずつ取り秋山を助けた。
大山と近本のタイムリーだった。この二人が躍動してこその若虎軍だ。
5表にはこのところスタメン起用が続く陽川が2ラン。
陽川の真の力がついに、ようやく発揮されんとしている。
まだまだこんなもんじゃないよ、陽川は。もっとやれる子だからね。今に見てろよ。

藤川球児の登板はなかったが、試合後に出てきてファンに手を振って応えた。
なんか球児さよならツアーだね。次カードは甲子園だけど、その次はハマスタで別れを告げる場面があるのでしょう。

第107戦 vs巨人22回戦【2020.10.24】

東京ドーム
阪神 000 100 100 2
巨人 000 001 000 1
○髙橋5勝4敗 ●菅野13勝2敗 Sスアレス2勝1敗23S
阪神 髙橋、エドワーズ、岩崎、スアレス
巨人 菅野、鍵谷、ビエイラ

髙橋遥人が菅野に投げ勝つ。
あな気持ちよし。
6回89球4安打2四球3奪三振1失点。
菅野とは三度目の対決だった。これまで惜敗だったが、ようやく雪辱を果たした。
髙橋自身、中10日で挑んだ試合でもあり、前日に西勇輝で落としてもいるこの試合に懸けるものはあったはずだ。
矢野監督も「自信にしていい」とその投球を評価した。
この勝利をきっかけに更に飛躍し、来季は手の付けられないサウスポーになってほしい。

4表に近本の内野安打から、菅野のワイルドピッチで無死2塁のチャンスを作ると、糸原がライトへタイムリーを放ち先制。
1、2番でシュッと点が取れると気持ちが良いし、チームもノッていける。
7表は追いつかれた直後の攻撃だった。
サンズのヒットから陽川、坂本が倒れ暗雲が垂れ込めたが、代打糸井がフォアボールを選ぶと、続く代打原口が3試合連続のタイムリーを放ち勝ち越した。
やはりこの男は代打で輝く。

7回以降をエドワーズ、岩崎、スアレスで締めて勝利。
エドワーズ、だんだん戦力になりつつある。本人の言う「ジャイロスライダー」も最近はキレているように見える。来季もイケるかもしれない。

8表にサンズが外角低めの球をストライク判定され激高。ヘルメットを地面に叩きつけ、嶋田哲也球審に怒りをあらわにした。暴言もあったのだろう。あっという間に退場宣告された。
こういう風に書くとサンズが悪いように見えるが、悪いのは嶋田だ。
何度VTRを観ても、あれはボール。
あんなのをストライクにされたんじゃ野球崩壊だよ。
10月13日にも市川義之球審がボーアの打席で内角低めの明らかなボール球をストライクにして衝撃を受けたが、このところの審判員のストライクゾーンはどうなってるんですかね?
リクエスト制度が導入され、リプレー検証の対象にならないストライクボール判定にこそ、審判員の腕の見せ所は集約されるようになった。
要するに、そこでキッチリとした仕事ができないのであれば審判員失格。
もう少し、腕を上げてほしい。
それができないのであれば、ロボット審判を導入しよう。未熟な審判にふざけた判定を繰り返されるくらいなら、コンピューターに判別してもらう方がよほどスッキリする。

第106戦 vs巨人21回戦【2020.10.23】

東京ドーム
阪神 000 100 021 4
巨人 030 020 00X 5
本 丸23号 マルテ4号
○今村4勝2敗 ●西勇10勝5敗 S田口5勝5敗1S
阪神 西勇、岩貞、桑原、岩崎
巨人 今村、高梨、デラロサ、田口

昨年のCS第3戦以来(2019/10/11)の東京ドーム観戦。
先発が西勇輝ならば勝てる可能性が高いだろうと思って、わざわざ分の悪い東京ドームでの試合のチケットを買ったが、結局勝てなかった。
開幕3連戦でケチのついた流れは最後の最後まで取り戻せないんだな。

西勇輝は今季最短の5回5失点KO。
だが、自責点は2。なぜならば、一塁手のマルテが1試合で4つの失策を犯すという一塁手としてプロ野球史上初の記録を打ち立てたからである。2裏の3失点は1点は丸のソロだが、あとの2点はマルテがしっかり守っていれば防げていた。ちなみにこの回だけでマルテは3失策。
「守れない」がチームカラーだが、それもここに極まれりである。
矢野監督も
足引っ張りすぎだわな。ホームラン以外、全部でしょ。エラーが(失点に絡んだ)。それじゃ勝てるわけない。あまりにも…、簡単なミスというか、難しい打球じゃないんでね。
と、おかんむり。ま、そりゃそうだろうな。
4表に贖罪のソロを打ったけど、怒りはとけなかったようだ。
復帰初戦に決勝アーチを放ち、この日の朝にはデイリースポーツで【ボーア退団】が報じられ、そうなれば来季もマルテは安泰かと思われたが、まさかの守乱地獄。
残り試合で目の醒めるような打撃を見せてくれないと、マルテのクビも危うい。

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贖罪のホームランも矢野監督の怒りは収まらず...

しょうもない試合で終わるかと思ったが、8、9回に3点返し結果的に1点差にまで迫り、それなりに楽しむことができた。
9表に大山がレフトポール際に放った弾丸ライナー。あれが入っていれば、負けても全然悔しくなかったのだが、打球は無情にもファールゾーンへ。無念。だが、その後に4球連続見極めてフォアボールを勝ち取ったことを高く評価したい。これもまた4番の仕事。その見極めがあってこその2得点だった。
1点差にまで詰め寄り、なおも一死2、3塁で代打糸井。結果はフルカウントからの見逃し三振だったのだが、かなり微妙なハーフスイングだった。
あれ、スイング取ります?
3塁塁審は山口義治。8月29日の試合で球審を務めたときに、藤浪の球をことごとくボール判定した無能審判である。これもまた「運」なんだろうな。
で、スロー再生しない日本テレビ
そういうの、もうやめません?
陽川、中谷が連打でチャンス拡大するという、半ば奇跡みたいなことが起きたのに、無念の判定であった。

この反撃を呼び込んだのは6~8回に投げた岩貞、桑原、岩崎。

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3人とも三者凡退で巨人打線を封じ、流れをタイガースへ持ってきた。
守りのリズム、大事だよね。
来年は、もう少し守備上手くなろうね、みんな!

神宮で中日が勝ったので、東京ドーム3連戦での胴上げが消滅。
目の前での胴上げは回避できた。ありがとうドラゴンズ。
いつの間に、2位とのゲーム差は4。
もう2位は無理だな。
何とか3位を死守したいね。

 

第105戦 vs広島23回戦【2020.10.22】

阪神甲子園球場
広島 213 000 003 9
阪神 000 002 300 5
本 原口3号 ピレラ11号
○薮田1勝2敗 ●岩田1勝2敗
広島 薮田、塹江、ケムナ、フランスア
阪神 岩田、小川、能見、エドワーズ、岩貞、藤川

岩田はもうおしまいかなあ。
3回76球7安打5四球1奪三振6失点。試合を壊してしまった。
速いボールは無いから、キレとコントロールと投球術で勝負しなきゃいけないのだけど、キレとコントロールが全くなかった。

打線は薮田に抑えられちゃう。
薮田、打てそうなピッチャーなんだけど、この日のピッチングは良かった。
けれど、6裏に代打陽川のフォアボールを足掛かりに近本ヒット、糸原タイムリー、薮田ワイルドピッチで2点を返す。
7裏には代打原口の3ランで1点差にまで迫る。
岩田の後を継いだ小川がヒットを許しながらも3イニングを無失点で抑えたことで、流れが徐々にタイガースに向いてきた感があった。
しかし、9表に岩貞がピレラに3ランを打たれて勝負あり。
まあ、岩貞が打たれちゃしょうがないか。抑えている試合の方が多いし、こういうこともあろう。

この日はボーアが抹消され、もう昇格の気配がないことが明らかになり、能見の戦力外の報道があった。
能見はこの日のマウンドにも上がっただけに、切ないものがあった。
巨人のマジックも6となり、シーズンも終了間近。
功労者や助っ人の別れを迎えなくてはならない時期が近付きつつある。
悲しいね。

第104戦 vs広島22回戦【2020.10.21】

阪神甲子園球場
広島 000 000 000 0
阪神 200 000 00X 2
本 マルテ3号
○青柳7勝8敗 ●遠藤3勝6敗 Sスアレス2勝1敗22S
広島 遠藤、菊池保、中村恭、中田
阪神 青柳、岩貞、岩崎、藤浪、スアレス

マルテが帰ってきた!
そして初回に決勝2ランを左中間に叩き込んだ。
待ちに待ったMBS砲揃い踏み。実に7/4以来。
これからマルテの逆襲が始まるのだ。

先発の青柳が久々の勝利。
実に8/27以来。
やっと勝てて良かった
偽らざる本音だろう。
5回2/3 80球1安打2四球1死球奪三振無失点。青柳らしい投球だった。

藤浪は8試合連続無失点投球。
161キロも出ていたし、もう立派なセットアッパー。
スアレスも22セーブ目を挙げて、再びランキングトップに。

初回の点を大事に守り切る。こういう試合をモノにできる投手陣の強さがタイガースにはある。

第103戦 vs広島21回戦【2020.10.20】

阪神甲子園球場
広島 004 100 000 5
阪神 000 000 001 1
○九里7勝5敗 ●ガルシア2勝6敗 Sフランスア2勝3敗15S
広島 九里、フランスア
阪神 ガルシア、伊藤和、藤川、谷川、能見

九里が良かった。
九里の良い時は手も足も出ない。仕方ない。
一方のガルシアは良くなかった。
初回の立ち上がりは復活を思わせたんだけどな。。
3回68球5安打3四球4失点。ファームでは良いピッチングしてたんだけどなあ。一軍で不甲斐ないピッチングを続けすぎているね。。

こういう試合の時は別の角度から試合を楽しむ。
藤川球児が引退表明後初の登板。三好にはヒットを打たれたけど0点で抑えた。
福留孝介の戦力外報道もあり、功労者たちの姿に胸が熱くなる。

9裏に意地の1点。糸井のタイムリーだった。
君はまだやれる。
君の力はこんなもんじゃないはずだ。

あ、谷川が良いピッチングだった。
これまでは前の投手の出したランナーを返しちゃうピッチングが多かったけど、ようやく自分の投球が出来るようになってきたように見える。

第102戦 vsヤクルト21回戦【2020.10.19】

阪神甲子園球場
ヤク 000 100 000 0 1
阪神 000 001 000 0 1
ヤク スアレス、マクガフ、清水、石山、梅野
阪神 ガンケル、岩貞、藤浪、岩崎、スアレス、桑原

両軍の投手陣がともに良かった。
こういう展開の試合もある。勝ちきれなかったのは残念だが、負けなかったことも大事。

ガンケルは先発復帰してから一番の出来だった。勝たせてやりたかったが。
ガンケル以降のリリーフ陣も盤石だった。
5回以降はエラーやフォアボールでの出塁は許したが、1安打しか打たせなかった。
特に藤浪は松本友に対して球団最速、自己最速の162キロピッチング。しかも三者連続三振。しびれました。ほれぼれしました。
スアレスはヤクルト先発のアルバートスアレスと兄弟での登板を果たす。
異国の地で兄弟が投げるなんて、ホントに珍しいね。

糸原がコロナフィーバー復帰後初タイムリー。
好投のガンケルに代打で出場してのヒットだったので価値がある。
これからは禊の出場になる。頑張ってもらいたい。

第101戦 vsヤクルト20回戦【2020.10.18】

阪神甲子園球場
ヤク 100 030 001 5
阪神 400 200 00X 6
本 ボーア17号 村上23号
○秋山8勝3敗 ●小川9勝6敗 Sスアレス2勝1敗21S
ヤク 小川、長谷川、今野、寺島、マクガフ
阪神 秋山、藤浪、岩崎、エドワーズ、スアレス

辛勝。
村上が凄かった。5打数4安打1本塁打5打点。なんなの?
なんでこんなに打てるのさ。
清宮なんかもう手の届かないくらいのレベルに達しているね。
井上くんも、こういう選手になれるように頑張ってほしい。

秋山が村上に打たれたけれども8勝目。
いつもよりはおぼつかない投球だったように見えたが、勝ったから良し。
今季の秋山には勝ち運がある。

その秋山を助けたのは打撃陣。
初回に一気に4点取ればピッチャーも楽になる。
2番に入った板山が今季初ヒットでチャンスを作ったのも嬉しい。コロナフィーバーでも昇格できずに相当悔しい思いをしたらしい。その思いをしっかりと結果にして見せた。板山はもっとやれる選手だと思うので、しっかりアピールして出場機会を増やせるように頑張ってほしい。
そして、ボーアの一発。不振にあえいでいただけにこのホームランは良かった。
4裏には梅野、小幡の下位打線でチャンスを作り、糸井がタイムリー。
膝が痛くても結果を出せる超人。早く完治させて更なる超人ぶりを見せてほしい。完治するのかどうかはわからないが。。

リリーフ陣はスアレスこそ村上にタイムリーを浴びたが、この日の村上は手が付けられなかったので仕方ない。藤浪、岩崎、エドワーズとちゃんと仕事をしてくれた。
良い試合でした。

第100戦 vsヤクルト19回戦【2020.10.16】

阪神甲子園球場
ヤク 000 000 000 0
阪神 000 111 11X 5
本 梅野6号
○西勇10勝4敗 ●歳内1勝2敗
ヤク 歳内、梅野、寺島、久保
阪神 西勇、エドワーズ

西勇輝は本当に素晴らしいなあ。
今季は去年まで見受けられた「先制しても追いつかれちゃう」みたいな場面が少ない。勝敗数でも貯金を稼げているし、頼りになることこの上なし。
8回121球5安打2四球4奪三振無失点。二桁到達。まさにエース。これぞエース。

相手の先発は歳内だった。
期待されてタイガースに入ったけど、ケガもあったりして伸び悩んでいた。去年のオフに無念の戦力外通告。でも、そこから独立リーグ(香川オリーブガイナーズ)に行って、目を見張るような投球をして、再びNPBに帰ってきた。
タイガース戦では活躍してほしくないけど、一度タテジマを着た仲間だからね。壊滅的なヤクルト投手陣を救う投球をしてくれることを願っているよ。

その歳内から4裏に梅野がタイムリー。5裏に大山がタイムリー。
6裏には梅野から梅野がライトポール直撃のホームラン。
7裏には寺島からまたしても大山がタイムリー。
そして8裏。我らの希望・井上広大がセンターオーバーのタイムリーツーベース。小幡が生還するシーンに虎の未来を見た。
井上はプロ初安打がタイムリー。球団高卒新人としては97年の浜中以来の新人野手のヒットだった。
ヒーローインタビューでは「阪神タイガースを日本一に導けるように頑張る」と感涙モノのコメント。焦らなくていいけど、なるべく早く一軍に定着できる力をつけてほしい。
ちなみにこの井上の一軍昇格をTwitterマートンが祝福してくれてた。ホントに良いヤツだなマートン。大好き。

というわけで、完勝。
下位のチームからは取りこぼしなく勝っていきたい。

第99戦 vs中日21回戦【2020.10.15】

ナゴヤドーム
阪神 000 000 030 3
中日 100 100 003 5
本 高橋6号
○藤嶋1勝 ●スアレス2勝1敗20S
阪神 岩田、岩貞、藤浪、岩崎、エドワーズ、スアレス
中日 松葉、谷元、福、祖父江、藤嶋

9裏二死まで勝ってたんだけどな。
スアレスだし間違いなく勝てると思ってたんだけどな。

先発は岩田。
3回1/3 74球5安打3四球2奪三振2失点。
ランナーを出したわりに2失点ならばマシだとは思うが、先発投手の役割は果たしていない。
もうダメなのかなあ。勝った試合の時の内容は良かったけど、2試合続けて投球をされてしまうと心は離れていってしまう。

 打線は松葉、谷元、福に要所を抑え込まれ0点行進となったが、8表に祖父江から一気に3点を取って逆転。
中日は6回までリードしてれば無敵、という神話があったのだがそれを打ち崩した。
祖父江から打ったのも大きかった。
と、思ったのに最後の最後でサヨナラホームランを打たれちゃうんだもんなー。
まあね、こういうこともありますよ。それが野球。
初めて見る場面じゃないし。何回もこういう目に遭ってるし。
切り替えていこう。
ナゴヤドームで3連敗とか気にしない。
藤浪は2イニングを0点で抑えたし、岩崎も帰ってきたし、プラス材料はあるもん。
明日頑張ろう。