阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第110戦 vs中日20回戦【2019.8.14】

ナゴヤドーム
阪神 000 051 000 6
中日 201 000 000 3
本 木浪3号
○能見1勝1敗 ●山井3勝5敗
阪神 秋山、能見、島本、岩崎、ジョンソン、藤川
中日 山井、三ツ間、祖父江、又吉

今季ワーストだった24イニング連続無得点を木浪が口火となって止めた。
この試合はスタメン落ちしたが、5表二死に代打で登場。
ライト前ヒットを放ち、その後5連続安打が飛び出し一挙に5点を獲得。
ツーアウトから6連打で5点取るなんて。。。
奇跡に近い。
木浪は6表にソロホームランも放ち大活躍。
北條とうまい具合に競争出来ている。

能見が今季初勝利。これで11年連続で勝ち星をあげたことになった。長い間、先発として、今は貴重な左腕リリーバーとして貢献してくれてありがとう。これからも宜しくお願いします。

先発の秋山は4回3失点で流れを作れなかった。
一昨年のエースがこんなところで立ち止まっていてはいけない。君の本来の力はそんなもんじゃないはずだ。復活を切に願う。

第109戦 vs中日19回戦【2019.8.13】

ナゴヤドーム
阪神 000 000 000 000 0
中日 000 000 000 000 0
阪神 青柳、岩崎、ジョンソン、能見、島本、藤川
中日 大野雄、藤嶋、岡田、三ツ間、祖父江

野球のスコアレスドローほど時間を無駄にしたと思えるものは無い。
3時間59分、点の入らない画面を漫然と見続けていたことになる。

当日のメモでは何と書いているだろうか。
スコアドローの引き分け。
対中日戦では実に57年ぶりのことだそう。
珍しいことだが、嬉しくも何ともない。だが、よく投げた青柳以下中継ぎ投手陣は誉めてあげたい。
特に岩崎の安定感は素晴らしい。昨年は精彩を欠いただけに、今年のこの活躍は本人も嬉しかろう。
今さら、打線の不甲斐なさは責めても仕方ない。これも経験値を増やしたと思えば、レベルアップにつながるのだ。そう思いたい。そうでなきゃ、やってられない。

無理やり良いところを見つけ出しているが、最終的にはやさぐれている。

近本はこの試合で今季34度目のマルチ安打を記録し、球団新人5位タイの122安打にした。このことに本人は「得点につながればよかったんですけど…凡打の内容も良くなるようにできればと思います」と実に殊勝なコメントを残している。えらい。

中日の大野雄大は通算1000投球回数を記録したそうな。プロ355人目の記録だそう。何の感慨もないが、備忘録として留めておこう。

第108戦 vs中日18回戦【2019.8.12】

ナゴヤドーム
阪神 100 000 000 1
中日 200 200 01X 5
本 堂上10号
○梅津1勝 ●ガルシア2勝6敗
阪神 ガルシア、守屋
中日 梅津、福、ロドリゲス、岡田

中日先発の梅津は今季初登板のルーキー。
東洋大三羽烏の一角で上茶谷、甲斐野とともに昨年のドラフト会議を盛り上げた期待のピッチャーだ。
その期待通りの活躍をさせてしまうのが我らがタイガースだ。
6回を4安打1失点でまとめられてしまい初勝利をプレゼント。
これで今季5度目のプロ初勝利献上だそうだ。

おなじみ、当日のメモを載せよう。
ルーキー梅津から幸先良く先制点を奪うも、ガルシアが立ち上がり不調を突かれ簡単に逆転を許す。
初回、一死2、3塁でマルテ、ソラーテが次の点を叩き出せなかったことが痛かった。
結局、梅津は立ち直り、プロ初先発初勝利を手にすることに。
改めて初物に弱いことを露呈。
ガルシアの粘りの無さもさることながら、4安打という貧打も切ない。
まあ、明日がんばろう。

ガルシアは立ち上がりさえまともならばスイスイ行けるのだが、そうでない時は苦しい。試合後に「運がないので、しっかり自分に運が向けられるよう」とコメントしている。運だけの問題ではない気がするが、無いよりはあった方が良いので開運術を誰かに習っておいてほしい。

第107戦 vs広島21回戦【2019.8.11】

京セラドーム大阪
広島 011 030 000 5
阪神 100 001 04X 6
○浜地2勝1敗 ●フランスア6勝5敗6S S藤川4勝1敗6S
広島 九里、中村恭、菊池保、今村、フランスア
阪神 望月、守屋、能見、浜地、藤川

大山、連夜の殊勲打。
4番の重圧から抜け出し、のびのびとプレーできているようだ。
浜地も一昨日の滅多打ちを払拭するように無失点で球児につないだ。
こういう経験の一つ一つが未来につながる。

~当日のメモ~
先制するも追いつかれ、逆転され、負けムードのただよう8裏にマルテ、ソラーテの連打を大山が返し1点差。さらに攻撃を重ねて逆転にまで結びつけた。
今季希に見るキレイな逆転勝ち。
6裏の満塁機で一点しか取れなかったことで意気消沈したかと思ったが、よく頑張った。
特筆すべきは代走植田の本塁好走塁。ショートゴロに抜群のスタートを切り、勝ち越し点を奪った。代走、守備固めとして開幕から一軍をキープする男。打撃も向上させており、徐々に居なくてはならない選手という立場を確立しつつある。
セカンド、ショートの選手が山ほどいるチームにあって、この立ち位置をキープ出来ているのはよほどの努力があってのことだろう。
6番大山がハマりつつある。
望月は良いストレートを持っているだけにもったいない。ここぞという場面で痛打されることが多く、その精神力に磨きをかけて欲しい。

藤原オーナーのコメントが翌日のスポーツ紙に載っていた。
攻撃が一番の防御だと、よく分かりました。みんな素晴らしかった。
いや、最大の防御は守備だと思うよ。。
こういうことを言っていいのは西武のオーナーぐらいだと思うのだが。。
球団トップの認識が甘くて、不安が募る。

第106戦 vs広島20回戦【2019.8.10】

京セラドーム大阪
広島 014 000 000 5
阪神 020 001 003 6
本 大山12号
○岩崎2勝 ●フランスア6勝4敗6S
広島 床田、遠藤、中村恭、菊池保、中崎、フランスア
阪神 西、能見、島本、岩崎

感動のサヨナラ勝ち。
間違いなく、今季ベスト5に入る試合。

糸井が左足のケガで登録を抹消され、チーム内に否がおうにも暗い雰囲気が漂った。
しかも、これまで全試合で4番を務めてきた大山が6番に降格。
いろんな意味で背水の陣だった。

先発の西は逆転してもらったのに、さらに追加点を奪われるへなちょこピッチング。
試合当日のTwitterで私は3表の時に
・ソラーテ 捕れないか
西が悪い ソラーテの居る方向に打球を飛ばさせちゃダメ!
本塁無理か...? 北條史也 梅野は悔しそうにしていたが。。
ソラーテの守備範囲と北條の状況判断を悔しげにつぶやいている。
守備、本当に大事。

西は悪いなりに6回までは投げ、先発として最低限の仕事は一応果たした。
そして、9裏にドラマは起きる。

 この試合の感想をメモに残している。

こうなったらいいな
という、試合中に何度も夢見ては儚く潰える妄想がある
それが、この日は叶った
今季、初めて4番を外れた大山が6番で成し遂げたサヨナラ3ラン。
マルテがヒット、ソラーテがフォアボール
「ホームランが出ればサヨナラ3ラン」という夢想が画面の向こうで実現している。
嬉しい。ただただ嬉しい。
夏の大山
明日も頑張ろう

興奮と喜びが伝わってくる。
確かに、自宅で一人狂喜乱舞していた。

大山にミスタータイガースの兆しを見た。
あの勇姿、忘れない。

第105戦 vs広島19回戦【2019.8.9】

京セラドーム大阪
広島 000 500 015 11
阪神 040 000 010 5
本 メヒア4号
○大瀬良9勝6敗 ●高橋遥2勝4敗
広島 大瀬良、菊池保、今村、中村恭
阪神 高橋遥、守屋、浜地

せっかく大瀬良から4点先制したのに、終わってみたら6点差つけられて負けている。
どうなってるんだい。。

4表に一気に5点取られて逆転されてしまう。
1点を返されて、なおも一死1、3塁で打者松山。ここでカープのディレードスチール発動。慌てたのかキャッチャー原口の二塁への送球はそれてしまう。3塁走者の菊池は悠々生還。1塁走者鈴木も2塁に生き残るという最悪の流れを作り出した。
こんなことをしていれば逆転されるのは必定。高橋遥人にはまだコレをしのげるほどの胆力は備わっていない。
続くメヒアに逆転弾を許しジ・エンド。
菊池には本盗が記録され、これで2試合連続でホームスチールを決めたことになる。
2試合連続でホームスチールを成功させたのは1956年7月25、26日の西鉄戦で決めた高野价司(大映)以来63年ぶりだそうな。

9表に5点取られてるのが切ない。
ここさえ抑えていれば、まだ1点差でお客さんもその裏の攻撃を楽しめたろうに。
エラーがらみでピンチを拡大させ、見事にたまったランナーをホームに生還させるタメ息しか出てこない点の取られ方をしている。
浜地よ、この悔しさを忘れずに頑張れ。

糸井が2裏に盗塁を試みた際に左足を痛めた。
唯一の3割バッターが離脱危機である。
フル出場が目標だったのに、またケガでいなくなってしまうのか。。
超人のわりに、いつもシーズン途中でいなくなっちゃう糸井。。

第104戦 vsヤクルト17回戦【2019.8.8】

明治神宮野球場
阪神 000 003 002 5
ヤク 001 010 001 3
本 太田3号 近本9号 雄平7号
○秋山3勝3敗 ●山田大4勝1敗 S藤川4勝1敗5S
阪神 秋山、島本、岩崎、ジョンソン、藤川
ヤク 山田大、梅野、近藤、五十嵐

2表、3表とチャンスを作ったが、それぞれ秋山、福留が凡退し無得点。
そういうときは得てして相手に流れが向くもので、3裏に太田ごときにソロを浴びる。
こういう予期せぬ一発は実に腹立たしい思いになる。
5裏、秋山の送球ミスからピンチが拡大し、二死までしのぐも青木にタイムリーを浴びて追加点献上。秋山の送球ミスは、無死1塁で奥村のピッチャーゴロをセカンドに投げた時の悪送球。基本的なプレー。こういうところを減らしていかないと上には行けない。
6表、糸井二塁打、大山タイムリーで1点を返す。その後の福留、マルテが倒れ嫌な感じになったが、原口のショート内野安打でさらに1点返す。さらには北條が左中間を割るタイムリーで逆転。珍しく打線がつながり試合をひっくり返した。やればできる。
その裏、島本が無死から二人のランナーを出しピンチを作るも、村上三振、中村併殺で切り抜ける。島本、本当に成長した。えらい。
9表、史上4人目の日米通算900試合の五十嵐が登板。数字は立派だが、敵チームの選手なのでなんの感慨もなし。
その五十嵐から近本が2ラン。球団初の新人左打者二桁本塁打まであと1本にまで迫った。
9裏、球児が先頭の雄平にソロを浴びるも、その後を三者連続三振でしめてゲームセット。

ヤクルト相手に3タテを喰らうという最悪の事態は避けられた。
みんなやればできる子なんだから、反攻の8月にするべく、頑張ろう。

第103戦 vsヤクルト16回戦【2019.8.7】

明治神宮野球場
阪神 010 000 010 2
ヤク 001 410 14X 11
本 マルテ10号 村上24号 雄平6号 山田哲27号
○石川5勝5敗 ●青柳5勝8敗
阪神 青柳、能見、岡本
ヤク 石川、梅野、五十嵐、平井

最下位ヤクルトに連敗。しかも大敗。
なんかヤル気なくしちゃうね。
こんな試合展開だとチャンネルまわしちゃうよね。
あーあ、小泉進次郎滝川クリステルの官邸での結婚会見とかほんとバカみたい。

青柳は5回7安打4四球2死球奪三振6失点。
オールスターに行って、何かを掴む予定だったんだけど、何も得てないみたい。
まあ、13人のランナーを出して6失点ならまだマシなのか。。。
横手投げのピッチャー、個人的に好きなのでもっと頑張ってほしい。

ソラーテが4つのゴロを無難に処理。
日に日にいろいろ慣れてきている
こんなクソ蒸し暑いタイミングで極東の島国にやってきているのだもの。大変だよ。がんばれセクシータイム。

糸井が1500試合出場達成。
初出場は2007年3月27日のオリックス戦だそうな。
ケガしがちだけど、ここまで積み重ねたのは立派。もう30代後半、でも超人に年齢は関係ない。50歳まで頑張って。

第102戦 vsヤクルト15回戦【2019.8.6】

明治神宮野球場
阪神 110 000 001 3
ヤク 000 013 00X 4
本 ソラーテ4号 中村4号
○ブキャナン2勝6敗 ●ガルシア2勝5敗 Sマクガフ4勝2敗6S
阪神 ガルシア、守屋、浜地、能見
ヤク ブキャナン、近藤、ハフ、マクガフ

先制したものの失策がらみで流れを相手に渡し、逃げ切られてしまう歯噛みする試合となった。
ガルシアは必ずどこかで崩れる印象がある。中村ごときにホームランを浴びてはいけない。
キャラクターはステキなだけに、安定感を取り戻してほしい。

その失策とは6裏、二死1、2塁で糸原が何でもないショートゴロを捕り損ねたもの。
これが2点タイムリーエラーになる。
まさに痛恨。
守備、何とかならないのかなあ。

大山が規定打席に到達。
プロ3年目で開幕からずっと4番を任されて、ある程度の数字を残しているのはえらい。肝心なところでの凡退や守備での乱れはあるが、よく頑張っている。温かい目で見守りたい。

第101戦 vs広島18回戦【2019.8.4】

マツダスタジアム
阪神 000 020 300 5
広島 520 003 00X 10
本 メヒア3号 原口1号
○九里6勝5敗 ●岩田3勝4敗
阪神 岩田、浜地、高野、岡本
広島 九里、遠藤、菊池保、今村、フランスア

この試合の感想がスマホのメモ機能に残されている。
岩田、2回で降板(7失点)。2戦連続の背信投球にがっかり。当然二軍落ち。ランナーを出しまくっても1失点で抑えた藤浪の方がずっとマシ。
原口の代打2ランや近本4安打も負け試合では輝かない。
連勝出来る体質のチームではないから、カード勝ち越しを重ねて少しずつ上位との差を詰めていくのが我々の戦い方。こういう試合序盤で戦いの行方が決まってしまう展開でのカード負け越しは切ない。
が、巨人が失速し、謎のベイ躍進のおかげで首位とのゲーム差は6・5。まだ、夢は見ていられる。

あとから振り返っても岩田の投球にはがっかりするばかり。
岩田の短いコメントが日刊スポーツに載っている。
ゴロを打たせる投手がホームランを打たれてはダメ。それだけです。
本人も意気消沈で話したであろうことが窺われる。
2回でKOされたのは自己最短タイだそう。一度、やってるのね…
同じ紙面には
『岩田炎上7失点 大山不発5の0 守乱の「三重苦」』
とある。
守乱は2表のソラーテの悪送球が得点につながったことを示している。
突然日本にやってきて、ろくな調整期間もないまま様々な球場で複数ポジションを守っているのである。大山や北條、木浪のそれとは違うと思う。もう少し優しい目で見てあげたい。