阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第28戦 vs中日6回戦【2021.4.29】

バンテリンドームナゴヤ
阪神 103 000 002 6
中日 000 001 100 2
本 大山5号
○チェン1勝 ●福谷1勝2敗
阪神 チェン、小林、岩崎、スアレス
中日 福谷、谷元、藤嶋、鈴木、橋本

チェン・ウェインが一軍で初登板。
ローテーションから外れた藤浪晋太郎に代わるピースになれるかどうかの大切なピッチングになる。
結果は6回を86球5安打4奪三振無四球1失点で実に3497日ぶりの公式戦勝利を挙げた。
初回は球が高く、どうなることやらと思ったが、2回以降は落ち着きはじめ、リードをもらってからはストレートのキレも増し安定感が出てきた。打順の巡りで6回で降板したが、もう1イニングいっても抑えられたように思える。
実際に球を受けたことのある谷繁の評論を載せておこう。

www.nikkansports.com

明確に課題を指摘している。
果たして、今後克服できるであろうか。豊富な経験を活かし、頑張ってもらいたい。

中日時代は援護の少ない投手として知られていたとのことだが、この日は4番大山が初回にタイムリー、3回に完璧な3ランを放ち投球を楽にしてくれた。
3打席目にもヒットを放ち猛打賞を記録。キャプテンとしての役割を十分に果たした。
大山の調子が緩やかに上がりはじめ、5月から本格化するのではないかという気配だ。そうなれば、首位の座は盤石になってくる。頼むぞキャプテン。

7裏を投げた小林は先頭のビシエドをショート中野のエラーによって出塁させ、そこから無死満塁のピンチを招いたが、木下をショートゴロゲッツーに打ち取りその間の1失点のみにとどめた。この粘りはえらい。
ピンチを招くことになった中野のエラーは矢野監督も深い位置だけど打者走者はビシエドでそんなに焦る場面ではないと苦言を呈したが、9表にタイムリーツーベースを放ちミスを挽回する姿勢を見せた。久々のスタメン起用で良いところも悪いところも出たが、これぞ新人起用の醍醐味。チームの調子が良い今だからこそ出来るというもの。
これからも思い切りよく頑張ってもらいたい。

この中野のタイムリーの前に梅野がタイムリスリーベースで勢いをつけている。
ランナーを2塁に置いた場面でのタイムリーで梅野の得点圏打率は.550に。もちろんリーグトップ。そして、この得点圏の状況を生み出したのは佐藤輝明のフォアボールで代走に出た熊谷の盗塁だ。盗塁阻止率リーグトップの木下から決めたことにも価値がある。
今後、植田や江越がケガから復帰すれば今の立場も安泰ではなくなる。それを本人もわかっているのだろう。今季の熊谷からはひとつひとつのプレーに必死さが伝わってくる。もちろんミスもあるが、この姿勢は矢野監督の好むところだろう。

8裏を投げた岩崎、9裏を投げたスアレスがパシッと抑えてナゴヤでの連敗を止めた。同一カード3連敗はダメージが大きいので、この勝利は大きい。

あ、糸井が代打で今季初の長打(2塁打)を打った。出来れば、昨日打ってほしかったが、それは言うまい。今は打ったことを喜ぼう。ナイバッチ。

貯金を再び二桁に戻し、明日からは甲子園。
観客はいないが、タイガースガールズが内野席で応援に合わせて踊るという。社会人野球やアジアの応援スタイルで20勝一番乗りを決めよう。