阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第29戦 vs広島6回戦【2021.4.30】

阪神甲子園球場
広島 000 000 020 2
阪神 110 020 00X 4
本 クロン3号
○秋山3勝2敗 ●九里3勝3敗 Sスアレス1勝7S
広島 九里、高橋樹、菊池保
阪神 秋山、岩崎、スアレス

前回の登板で巨人打線にKOされた秋山だったが、この日は7回1/3 94球6安打3奪三振無四球2失点で3勝目を挙げた。
失点したのは8イニング目で7回までは無失点。完封も見えてきそうなナイスピッチングだった。
相手の九里も四球を出さない投球が身上のピッチャーだが6四球と乱れ、秋山に軍配が上がった。
ヒーローインタビューでは「特に武器の無い自分」と謙遜したが、コントロールという最大の武器が発揮された一戦だった。
8表にクロンに浴びたホームランは仕方ない。助っ人のバカ当たりみたいな事故のような一発だった。リードしているときは許される。

打線は微妙なコントロールに苦しむ九里を攻め立て4得点。
中日戦で調子を下げたと思っていたサンズが先制のタイムリーを放ったのは嬉しかった。
2裏は好調を持続し続ける糸原がタイムリー。
更なる二死満塁のチャンスで大山が凡退したのは残念だったが、初回に続いて得点できたことは九里にダメージを与えたことだろう。
5裏には無死から大山ヒット、サンズフォアボールでチャンスを作ると佐藤輝明が1、2塁間をゴロで割るタイムリーヒット。鋭い当たりだけでなく、こういうしぶといヒットが打てるようになっているのが喜ばしい。
続く梅野も得点圏打率王に恥じぬタイムリーを放ちこの回2点目。九里をノックアウトすることに成功した。
序盤でバタついている割りに九里から2点しか取れず、イヤな展開になりかねなかったが、この2つのタイムリーでグッと勝利に近づけた。

守備では佐藤輝明が安倍の大飛球をフェンス際で好捕したり、中野がファールフライを金網ギリギリのところでキャッチしたり、西川のセンターへ抜けようかというゴロを捕りくるりと回って1塁へナイススローイングをしたり、新人が躍動した。
チームの勢いがあると、自ずとこういったプレーも生まれるのだろう。

8回途中から秋山の後を受けた岩崎、スアレスで危なげなく逃げ切り2連勝。
10勝目に続き、20勝目もリーグ一番乗り。
ちなみに、
タイガースが20勝一番乗りを決めるのは10回目だそう。
85年、03年の優勝時も一番乗りをはたしている。
それ以外の年も2位か4位。
4位は74年と04年の2回だけ。
つまりは、8割の確率で優勝か2位になるわけで、残りの2割も4位で5位以下になることは無い、ということになる。
2位の巨人は中日に負けゲーム差も広がり、とても気分が良い。
浮かれちゃうね♪

浮かれている裏で、江越がファームでホームラン。ミスターポテンシャルが帰ってくるために奮起している。
そして、島田海吏が初昇格。影が薄れつつあるので頑張ってほしい。