阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第19戦 vsヤクルト5回戦【2021.4.18】

阪神甲子園球場
ヤク 000 001 420 7
阪神 105 200 20X 10
本 マルテ3号 山田5号
○ガンケル4勝 ●小川1勝1敗 Sスアレス1勝5S
ヤク 石川、今野、坂本、梅野
阪神 ガンケル、石井大、加治屋、岩貞、岩崎、スアレス

前日の17日が雨で中止になった。先発予定だった青柳は相変わらずの雨男ぶりを発揮している。その青柳はスライドせず、来週の巨人戦で投げるのではないかという報道も出ている。西勇輝、青柳、秋山の3人で巨人を倒し、一気に独走状態を築いていきたい。

その17日に谷川昌希の日本ハムへの金銭トレードが発表された。
まずまずの力を持っているが、今の層の厚いタイガースリリーフ陣ではなかなか起用されるチャンスは訪れない。しかし、チーム状況が芳しくなく投手陣も手薄な日本ハムならば出場機会はありそうだ。もう若くない谷川(28歳)、球団の親心を感じる。是非とも頑張ってほしい。

このトレードによって支配下登録枠が1つ空き、満を持して育成選手だった小野寺暖が登録された。春季キャンプからアピールを続け、ファームでも3割台の打率をキープし続け存在感を発揮していた。ナインからイジられるかわいさも持ち合わせており、活躍すれば一気に人気が出ることだろう。
チームの状態が良いだけにチャンスは多くないだろうが、一軍デビューを楽しみにしたい。

さて、試合。
開幕戦以来の小川との対決。
1裏、幸先よく大山の犠牲フライで先制。
今シーズンのここまで、大山が打点を挙げれば負けない。先制した試合は負けない。
早くも勝利当確ランプが灯った。

3表に雨で18分間中断した後の3裏には5点を取り、試合の行方をほぼ決定づける。
連打を重ね、小川をマウンドから引きずり下ろした。
梅野は一死2、3塁でタイムリーを放ち得点圏打率は.615。もちろんリーグトップ。
5裏にはマルテがレフトスタンドへ弾丸ライナーの2ラン。

来日が遅れていた新助っ人たちが間もなく合流とあって、負けじと張り切っているのだろう。素晴らしい当たりだった。
これで8-0。
楽勝かと思いきや、そうもならないのが野球の怖さ。

6回を1失点でまとめたガンケルの後を受けた石井大がピリッとしない。
7表に山田から2ランを浴びるなどで4失点。
思い切りの良いピッチングが身上の石井大だが、それだけで生きていけるほどプロ野球も甘くない。更なる球の強さが必要だし、投球術も学んでいかなければならないだろう。まだ新人。この経験が必ず今後に生きてくる。
その後の岩貞を挟んで8表に登板した加治屋もデッドボール、中野の悪送球が絡んで2失点。イマイチな投球だった。
結果、翌19日に二人とも抹消された。
ともにキャンプから一軍でアピールし、開幕の切符を掴みここまで投げてきた。それは首脳陣から評価をされたということ。
いま、ここで調子を落としても必ずまたチャンスは訪れる。鳴尾浜で再び良い状態に戻してもらおう。

というわけで、楽勝ムードから一転、岩貞、岩崎、スアレスの勝利の方程式を起用することになったが、この3人は盤石だった。次の日は休養日だし、まあ良しとしよう。

この試合展開で光ったのは7裏の中野。
無死2、3塁のピンチから佐藤輝明サードフライ、坂本ファーストフライトで嫌な感じが漂ったところをレフト前に上手に流し打ちし、2点タイムリー。この新人、とても頼りになる。もはや、ショートのレギュラー候補一番手。素晴らしかった。
セカンド走者の板山の懸命に走りギリギリのタイミングでホームインした好走塁も評価したい。
https

://twitter.com/toratele/status/1383696673667358720ちなみに調子の上がらなかった近本も4安打。
近本と大山が当たり出せば、無双。無敵。最強。もっと強くなる。

ちなみにこの日の解説は川相昌弘だった。
春季キャンプに臨時コーチとしてタイガースを指導したことによる縁だろうが、わかりやすく冷静で、なおかつちゃんとタイガース寄りの解説だった。巨人OBはいけ好かない連中が多いが、川相はその部類には入らないことがわかった。

というわけで、今季初の二ケタ得点で7連勝。貯金11。
この時期に、これだけ勝つとは開幕前にはさすがに予測できなかった。願ってはいたけれど、夢物語だと思っていた。
ガンケルもリーグトップの4勝。去年は一度も先発で勝てなかったのに。
この良いことづくめの勢いで週明けの東京ドーム3連戦を制したい。