阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第18戦 vsヤクルト4回戦【2021.4.16】

阪神甲子園球場
ヤク 000 000 000 0
阪神 000 020 000 2
本 藤浪1号
○藤浪2勝 ●石川1敗 Sスアレス1勝4S
ヤク 石川、今野、坂本、梅野
阪神 藤浪、小林、岩貞、岩崎、スアレス

藤浪晋太郎が2勝目を挙げた。
去年、一昨年と先発で勝つことのできなかった藤浪が、4月の半ばでローテーションの頭でチームを引っ張っているのだ。心の底から嬉しい。

試合は投手戦だった。
ヤクルトの先発は石川雅規。20年目の大ベテラン。勝利数は現役最多の173勝。能見篤史と同学年である。新人の年から毎年勝ち星を積み重ね、初先発となるこの日に20年連続の勝利がかかっていた。
本人も気合が入っていたのだろう。毎回ヒットは打つものの連打を許さず、ピンチらしいピンチを作らせなかった。むしろ、毎回ヒットが出るのに抑えられることへのフラストレーションが溜まり、嫌な感じがした。
しかし、その空気を一変させたのは藤浪晋太郎だった。

5裏。
一死から梅野がフォアボールで歩く。しかし、次の中野は見逃し三振。打席には藤浪晋太郎
初球はファール。
2球目が外れてボール。そこで梅野が走って盗塁成功。
3球目はファール。
4球目が外れてボール。
5球目も外れてボール。
フルカウント。
ここまで、実況席の楠淳生黒田正宏は「こういう時は何かある」とやたら煽っていた。だが、煽るときはたいてい逆の結果になる。
そして、6球目。
石川のストレートがど真ん中に来た。強振する藤浪。芯を食った時の打球音が響く。白球は左中間へグングン伸びる。あっという間にスタンドイン。文句なしのホームラン。
実況席の予言的中。疑ってごめんなさい。
しかし、凄い当たりだった。とても投手が打ったとは思えない打球だった。藤浪が本気出せば大谷翔平なんて目じゃないな。
タイガースの投手が甲子園でホームランを打つのは2007年のボーグルソン以来14年ぶりのことだそう。
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打者が打てないときは自分で打っちゃう。江夏もこんな感じだったのかしら。
殊勲の一打を放った後の6表のマウンドで藤浪はフォアボールとデッドボールで二死2塁のピンチを招き降板。
5回2/3 94球5安打3四球2死球奪三振無失点。
3回までまとまったピッチングだったが、4表からボール先行に。それが5表のピンチにつながってしまう。まあ、これまでより抜け球がやや多かったように見えたけれども、大崩れすることなく0点でマウンドを降りたのは成長している証だろう。相変わらず、ボールの力は強く、楽しいピッチングだった。

後を受けた小林が内川を見逃し三振に打ち取りピンチを断ち切った。外角低めに見事なストレートだった。
小林は7表の先頭打者西浦も三振に打ち取りお役御免。ともすれば相手に流れが傾きかねない場面をしっかりと抑えた。いい仕事だった。

6回以降の両軍はともにリリーフピッチャーが冴え、チャンスらしいチャンスをお互い作ることが出来なかった。それだけに藤浪のホームランの価値は高い。

ヒーローインタビューはもちろん藤浪晋太郎
1450日ぶりに甲子園で白星を手にした晋太郎のマイクは面白くもあり、感動するものでもあった。

www.nikkansports.comその模様は日刊スポーツ高原記者が記してくれている。

甲子園のお立ち台に藤浪晋太郎がいる。これだけでタイガースファンは嬉しいし、泣けてくる。何より一番似合う。

これで6連勝。14勝4敗。貯金10。
何と強いのだろう。
だが、巨人も5連勝していて、ぜんぜんゲーム差を広げられない。ホントに不愉快なチームだな。
何よりも、まだあと125試合も残っている。去年の試合数よりも多いのだ。
今、チーム状態はとても良い。良い間に出来るだけ勝っておこう。他がもたついている間に逃げまくろう。サイレンススズカになろう。ツインターボはダメよ。

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この日はウル虎ユニフォーム。今季のデザインはヤバい◎