阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第11戦 vs巨人2回戦【2021.4.7】

阪神甲子園球場
巨人 000 010 000 1
阪神 001 321 00X 7
本 サンズ4号
○伊藤将1勝 ●畠1敗
巨人 畠、大江、桜井、鍵谷、田中豊
阪神 伊藤将、加治屋、石井大

ドラフト2位の伊藤将司がプロ初勝利。
巨人戦でタイガースの新人がプロ初勝利を記録するのは球団史上初の出来事。
記念すべき試合となった。
7回114球6安打3四球6奪三振1失点。
派手さはないが、社会人まで経験している胆の強さがある。髙橋遥人の出遅れで手薄な先発左腕の駒不足を解消してくれそうだ。

www.nikkansports.com梨田も成瀬のようだと褒めてくれている。侍ジャパンに主戦投手だった左腕になぞらえてくれるのは喜ばしい。是非とも、そのクラスまで行ってほしい。

打線は7得点。
畠を4回途中でマウンドから下ろし、リリーフで出てきた桜井からも点を取った。
去年は8勝16敗とダブルスコアで負け越した相手である。いくらでも点を取って、嫌な思い出を塗り替えていこう。
4裏の一死2、3塁で近本が放ったセカンド強襲タイムリー。これも気持ちよかったが、そこに至るまでの伊藤将の送りバントも良かった。
続く糸原のタイムリーが、ここまでのチームの強さを表している。一つのタイムリーで終わらない、タイムリーが続く強さ。

5裏にはサンズの打った瞬間のソレ。
見事な一撃で巨人の士気を削いだ。
6裏の大山のタイムリーも良い仕事。二死から4番がタイムリーを打つのが良い。

観ていてとても気分の良い試合だった。
佐藤輝明もマルチ安打で、糸井も代打で今季初ヒット。
4連勝で貯金も5。

ただ、一つ苦言を呈したい。
ヒーローインタビューの糸原。
どうして、そんなにつまらなさそうなの?
インタビュアーの質問を聞いているときなんかは機嫌悪そうな顔にすら見える。
大勢の人前で話さなくてはならないから、得手不得手はあると思う。ただ、そこはプロ野球選手という人気商売を生業にした以上、克服していかなければならない部分でもある。
新庄になれとは言わないし、気の利いたことを言えとまでは言わないが、もう少し愛想よくできないものか。
明日への意気込みを問われ、棒読みで「明日も頑張ります。熱い声援よろしくお願いします」は悲しいな。
これはインタビューの最後に必ず訊かれる質問である。唯一、あらかじめ答えを考えておくことのできる問いかけだ。梅野のように「明日も勝つばい」とかはやらなくてもいいけれど、せめて感情をこめて喋ってもらえないだろうか。このコロナ禍にあっても球場に足を運んでいるお客さんは君たちを観に来ているのだから。