阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第24戦 vsDeNA5回戦【2021.4.24】

阪神甲子園球場
ベイ 001 000 000 1
阪神 620 311 00X 13
○伊藤将2勝 ●上茶谷3敗
ベイ 上茶谷、桜井、風張、シャッケルフォード、石田
阪神 伊藤将

北條が練習中に左足首を痛めて抹消。前日の二死満塁のチャンスで空振り三振は相当悔しかっただろうから、挽回したかっただろうに。ファームでは小幡が好調で、いよいよ北條の立場は危うい。これからの北條の底力が試される。
ということで、緊急昇格したのは支配下登録されたばかりの小野寺暖。自慢のパンチ力を見せられるか。
キャンプの時からいじられキャラでチームに明るさをもたらしていた。ムードメーカー的な役割もしていた北條の代わりも務めてもらおう。

前日のイヤな負け方を完全に払拭する大勝だった。
先発全員安打。
リベンジしたい佐藤輝明は猛打賞4打点。
13試合ぶりスタメンの木浪は2安打4打点。特に最初の打席の初球をライト線に運んだ2点タイムリーは気持ち良かった。中野や山本にポジションを奪われる中で、しっかりと準備をしてきたのだろう。正ショート争いはまだまだ収まりそうにない。

18安打13得点なので、それぞれをピックアップするのは疲れちゃうので、あと一人。
梅野隆太郎。
前日は23日の巨人戦で左膝に打球を受けたこともあり休養し、2試合ぶりのスタメン。
4裏の一死2、3塁のチャンスで左中間を割る2点タイムリーツーベース。これで得点圏打率は.588。正捕手としてももちろんだが、驚異的なチャンスの強さでチームの躍進を支えている。この勝負強さがあるからこそ、その前を打つなお一層佐藤輝明は思い切り振り切れるのだろう。
これだけ打ってもホームランは0。つないで勝つこともできる強さを見せてくれた。

先発の伊藤将司は今季新人一番乗りとなる完投勝利。何でも一番というのは良いことだ。本人も早川(楽天)よりも早いということを喜んでいた。
9回124球7安打1四球5奪三振1失点。
3併殺と打たせて取る投球が冴えた。
雨で登板が一度流れ、中継ぎ調整、ファームでの登板を経てのこの結果。何事にも動ぜず、しっかりと身体を整える能力があることを示した。さすがは社会人出身。プロ初安打のオマケもつき、気分も良いだろう。
大勝で連敗をストップさせ、観ているこちらも実に気分の良い試合だった。