阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第8戦 vs中日2回戦【2021.4.3】

京セラドーム大阪
中日 000 000 000 0
阪神 000 000 001 1
スアレス1勝1S ●福1敗
中日 柳、福
阪神 青柳、岩崎、スアレス

3安打しか打てなかったが、勝った。
中日は7安打打っていたが0点で抑えた。
これぞ野球。

青柳は7回1/3 112球7安打4四球4奪三振無失点。
よく粘り耐えた。去年より一つ上の段階に進んでいるように見える。
何せ毎回ランナーを出したのだ。これまでであればこういう時はどこかで崩れていたものだが、得点を許さなかった。
この投球リズムをシーズンを通してできれば、本人の目標にしている13勝はクリアできるだろう。

打線は最終回以外特に言及するところなし。
柳はとても良かった。良いピッチャーが良いピッチングをしているときは打てない。もうそれは仕方ない。だから、9裏で福に代えてくれて良かった。柳の投球数は95。打線の巡りとの兼ね合いもあるが(9表二死走者なしで回ってきて代打井領、結果三振)、そのままだったらその後のサヨナラ劇は生まれていなかっただろう。
まあ、結果論。いずれにせよ、運が良かった。

9裏の福は制球が定まらない。なぜ祖父江でなかったのかも疑問だが、とにかく定まらない。先頭の代打原口を四球。
このランナーさえ帰れば勝つ。板山の打順だったが代打北條。バントを決めろというベンチの絶対的な意思だ。そのプレッシャーの中、北條は決めた。
守備もイマイチ、足も速くない、打撃も奮わない。いま、北條の立ち位置は厳しい。だが、バントという技術では首脳陣から信頼を置かれている。そこで、結果を出した。
決して腐ることなく、これからも自分の出来ることをしっかりとやりきり、自らの存在感を少しずつでも高めていってほしい。

無死2塁。
打席は山本泰寛。福の低めのストレートをフルスイング。打球は前進守備のセンター大島の頭上遥か高くを飛びフェンス手前に落ちた。2塁ランナー熊谷は悠々ホームイン。
サヨナラ勝ち。
巨人から金銭トレードでやってきた男がドラマの主役となった。
田中俊太といい、山本といい若手の内野手を放出できる巨人の層の厚さを改めて思い知るが、ここは山本の思い切りの良いバッティングに酔いしれよう。

というわけで2位浮上。

www.nikkansports.com真弓は下半身を使え、と指摘している。
テレビで観ている真弓が気付くくらいだから、きっとコーチ陣もそのくらいの指導はしているに違いない。今にその成果が出るはずだと信じる。