阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第98戦 vs中日20回戦【2020.10.14】

ナゴヤドーム
阪神 000 000 000 0
中日 011 000 10X 3
○大野雄9勝5敗 ●青柳6勝8敗
阪神 青柳、伊藤和
中日 大野雄

完敗。
仕方ない。大野雄大だもの。去年ノーノ―されてる苦手投手だし、苦手のナゴヤドームだし。ヒット6本も打てたし、いいんじゃないかな。
この試合の見どころは勝つとか負けるとかじゃないのだよ。
期待の高卒ルーキー井上広大のデビュー戦になったということなのだよ。
ファームで出場全試合で4番を任され、本塁打と打点の二冠(10/14時点)に君臨する19歳が7番ライトスタメンで起用されたのだから、ワクワクが止まらない。
結果は3打数無安打2三振。けれど、プロとしての第一歩をスタメンとして、しかも大野雄大と対峙して踏み出したのだから、この先の大きくなる井上の将来像が予見できるではないか。
その大野雄大はほとんどストレートを投げなかった。大人げないな、とも思ったが、それほど「コイツは打たせてはならない」という警戒感があったという見方もできる。
井上にとってリーグ屈指の左腕との勝負を体験したことは大きな財産となろう。
今後、いつまで一軍にいられるのかはわからないが、最下位に沈んでいるウエスタンで何度も対戦した二線級の投手を相手にするより、一軍の舞台でレベルの高い投手との対戦やナイターの雰囲気、甲子園の熱気などなどを体感し、未来の4番としての「井上広大」を作り上げていってほしい。

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で、その代わりにファームへ落ちたのは髙山俊。
天才的打撃技術を持ち、新人王も獲った男が苦しんでいる。誰か再生してあげてよ。この選手をこのまま埋もれさせちゃうのは、もったいなさすぎる...トレードもありうるのかなあ...そうなるんだったら、セ・リーグ球団はやだなあ...

もう一人落ちたのは北條。ギックリ腰だそうな。
セカンドのレギュラーを棚ぼたで得られるチャンスだったのに、持ってない男だなぁ。
しっかり治して、激戦区と化しているであろう来季の二遊間争いに臨んでもらいたい。
その代わりに上がってきたのは糸原。
コロナ騒動でようやく前日にファームで試合復帰したばかり。相手が大野ということもあるが、無安打で終わった。
「野球で取り返したい」コロナ騒動の当事者たちは口をそろえて言う。
まずはキャプテンから取り返してもらいましょうかね。

青柳は7回101球7安打2四球1死球奪三振3失点。
前回の登板から良化してきている。
2、7裏の失点は大量失点になりそうな局面だったがいずれも最少失点で耐えた。
3裏の二死までいったのにアルモンテにタイムリーを打たれたのはもったいなかったが。
この投球を続けていれば、次回あたりに勝てると思う。
伊藤和が8裏を三者凡退で抑えたのは、地味だけど良かった。
小さなことからコツコツと信頼感を上げていこう。

ファームで長坂がサヨナラ弾を含む2本塁打。力はあるんだよね。
レベルの高いタイガース捕手陣だけに、FAのプロテクト漏れで他球団に行ってしまわないかが心配。。