第17戦 vsDeNA5回戦【2020.7.11】
阪神甲子園球場
ベイ 000 000 013 4
阪神 020 000 000 2
本 ボーア4号 ソト5号
○石田1勝 ●藤川2敗2S S山崎1敗5S
ベイ 今永、エスコバー、国吉、石田、山崎
阪神 西勇、岩崎、スアレス、藤川、馬場
18時前に降りだしたスコールのような雨の影響で、試合開始が46分遅れるも無事に始まった。
西勇輝と今永の先発。投げ合いが予想された。
しかし、2回裏に好投手左腕の今永からボーアが完璧な一発を放つのである!
ボーアのホームランには夢がある。
放たれた打球の長い滞空時間が観る者の心を鷲掴みにするのだ。
開幕当初は「でくのぼーあ」などと揶揄されたこともあったが、今、彼は毎試合のようにヒットを重ね始めている。
毎打席、「あの夢を乗せたホームランを観られるかもしれない」という希望を感じることのできる我々は幸せ者だ。
これから、きっと、再び不振にあえぐ時期もやってくるだろう。だが、彼には最近の助っ人たちにはなかった「夢」がある。温かく見守りたい。
打順に3割バッターが5人もいるベイスターズ打線を相手に2点のリードでは心許ない。追加点は是が非でもほしかったが、取れない。決して打ちあぐねているわけではないのだが、あと1本が出ないのだ。まあ、これはタイガースというチームの永遠の課題なのだが。
西も良く投げた。7回途中までを5安打無失点。開幕から安定している投球をここでも見せてくれた。何とか勝ちを付けてあげたい。
西の後を継いだのは岩崎とスアレス。
岩崎は完璧なリリーフだったが、スアレスは1点を失った。
9回のマウンド託すのは、もちろん藤川球児なのだが1点のリードだけでは実に不安だ。日本青年館ホテル西浦弾の悪夢がよぎる。
結果的にはこんなことを考えたのが良くなかったのかもしれない…
先頭の大和はライトフライに抑えたが、梶谷にフォアボール。そして桑原にセンター前ヒットを打たれる。そして、この打球の処理でセンター植田がもたついてしまい、梶谷が一気にホームイン。同点。
西勇輝の勝ちが消滅する。
植田よ、わざわざ守備固めでセンターに配したのに、それはないだろう…
球場で観ている雰囲気としては、このまま同点で終わる気配は全くなく、必ずや逆転されるだろうな、という空気が充満していた。
迎えるバッターはソト。
そして、ホームラン。
打った瞬間左中間へ伸びる打球を観て「大丈夫!」と叫んだが、無情にもそれはスタンドインした。
こうなってしまったものは仕方がない。
球児の後を受けた馬場がナイスピッチングだったことを喜ぼうじゃないか。
9裏に奇跡を信じようじゃないか。
相手の山崎も万全でないと聞く。
しかし、一死1、2塁というこれ以上ないチャンスを作ったが、近本、糸原が倒れゲームセット。
この1、2番がもう少し打ち始めてくれればなぁ…
9表一死まで勝っていただけに、負けゲームとなってしまったのはツラいが、こんな試合はいくらでも観てきた。特に直近の日本青年館西浦弾に比べれば、大したことではない。
とにかく、今は球児の復調を祈ろう。