阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第21戦 vsヤクルト6回戦【2020.7.16】

阪神甲子園球場
ヤク 021 000 010 4
阪神 000 003 03X 6
本 サンズ3号 福留1号
○岩崎2勝1敗 ●清水1敗 Sスアレス3S
ヤク 高橋、近藤、寺島、清水
阪神 中田、小川、能見、岩崎、スアレス

完全に負けパターンの試合だった。
先発の中田は前回の登板と同じように制球が安定せず、4回2/3 101球7安打3四球5奪三振3失点と試合を作れずに降板。
前回登板時に、中田はもう終わったピッチャーと感じていたのでこの結果に驚きはない。元々、タダでもらった選手。ぜいたくを言ってはいけない。活躍すれば儲けもん、のような気持ちでいるのが正解。案の定、試合後に登録抹消され、次回ローテのところで藤浪晋太郎が昇格してくることが判明。中田においては、秋ごろに長年の経験を生かした調整法で復活してもらい、苦しくなっているであろうチームを助けてもらおう。まあ、これもそんなに期待せずで。

3点ビハインドの6裏にここ2戦で当たりの無かった大山があとわずかでホームランというセンターオーバースリーベースを放ち、続くボーアのセカンドゴロで1点を返す。その後、二つの四球でチャンスを作ると、打席には代打福留。3球目の変化球をライト線に鋭くはじき返す2点タイムリーツーベースを放ち、同点に追いついた。
オジキの100点満点の仕事ぶりに、感動。しかし、感動はこれだけではなかった。
8表に1点勝ち越されたその裏、サンズの同点ホームランで沸く甲子園に再び福留のオジキが登場。
1塁には粘ってしぶとくヒットを放った梅野。
オジキは今季好調の清水の初球を狙いすまし、鋭く振りぬく。
打球はバックスクリーン左横に吸い込まれた。
勝ち越しの2ラン。

こうなれば、最後はスアレスに託すのみ。
先頭の山崎を四球で出塁させてドキドキしたが、上田三振、エスコバー併殺でゲームセット。ドリスと同じで、ストライクさえ入ればスアレスは無敵に近い。

ホームラン攻勢で劣勢を挽回するという、タイガースらしからぬ勝ち方をしてくれた。
まあ、ヤクルトが村上を疲労考慮で5回で交代させた、というちょっと考えられない采配をしてくれたのが見えない勝因ではあるのだが。
試合機会を求めて、ファーム出場も直訴する福留のオジキ。タイガースに来て早八年。もう、オジキなしのチームは考えられない。このまま行けば、次期監督の目もあると思っている。