阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第59戦 vs日本ハム1回戦【2019.6.7】

阪神甲子園球場
ハム 000 101 100 3
阪神 000 002 000 2
○有原7勝2敗 ●西3勝5敗 S秋吉1敗12S
ハム 有原、宮西、石川直、秋吉
阪神 西、能見、島本

試合前にショッキングなニュースが入る。
PJ抹消。
蓄積疲労でリフレッシュのための措置とのこと。
これまでの投手人生で、こんなにもタフな場面で連投したことはないだろうから疲れも溜まるだろう。大きな故障になる前に、しっかり休んでもらおうということか。
だが、ロッテとの3連戦を見る限り、初対戦のチームはPJの速球とカーブのコンビネーションに苦労するだろうと思っていただけにこの離脱は痛い。
この先は最強助っ人を失ったリリーフ陣の真価が問われる試合になる。

先発の西は7回112球8安打2四球1三振3失点。
クオリティスタートだし、何よりも自責点は0。
そう。この試合の失点はすべて失策がらみ。
点を取ってくれないどころか、最近は足を引っ張るようになってきた。
西がこの環境に嫌気がささないことを祈るばかり。
ただ、雨の影響でグラウンドコンディションが悪かったせいもある。
4表の糸井から糸原への中継の送球がイレギュラーして捕球し損ねたものや、7表の北條のグラウンダー送球がイレギュラーしてマルテが捕球できなかったものは100歩譲って天気のせいにすることもできる。
が、6表のマルテのファーストファールフライの捕り損ねは痛かった。中田を初球でアウトが取れていた。結果的に中田に二塁打を打たれてしまい、得点につながってしまった。
100歩譲って糸井と北條の送球をかばったが、本来なら、ホームグラウンドである甲子園でグラウンド状況が悪かったので、は理由にならない。
結果的に1点差で敗れており、すべてのエラーが得点に結びついたことは残念でならない。
プレーしている本人たちが一番悔しかろうが、当然そんなプレーを観ている我々も悔しい。
すぐに守備がうまくならないことはわかっている。だから、この守備の乱れとは今シーズンは付き合っていかないといけない。
我々がテレビ画面を通して「何やってんだよ!」と怒鳴っているということは、ミスした本人たちはベンチの裏でコーチから叱責されているはずなのだ。
だから、もう、そんなに腹を立てるのはよそう。
きっと、コーチが怒ってくれている。そして、その悔しさをバネに、選手たちは明日はミスをしまいと、懸命に練習に励んでいるのだ。
いつかは名手に―その過程を観られていることを幸せに思おう。
「名人と呼ばれているけど、彼のことは前座のころから知っていたよ」
「名馬になったけど、新馬戦の時から応援していたよ」
そういう時、優越感に浸れるではないか。
北條や木浪、大山がそんな存在になれる日が訪れることを心から願う。