第10戦 vsDeNA1回戦【2019.4.9】
阪神甲子園球場
ベイ 000 340 100 8
阪神 020 100 36X 12
本 筒香4号 中井1号 梅野1号
○桑原2勝 ●パットン2敗
ベイ 上茶谷、エスコバー、三上、パットン、山崎
阪神 ガルシア、守屋、島本、桑原、ドリス
こんなミラクルな逆転勝利が開幕早々訪れるとは思ってもみなかった。
エラーが訂正された3塁打、ナバーロ本塁憤死のお陰で2塁打という不思議なヒットを繰り出してサイクルヒットを達成した梅野が一番のヒーローだが、我々が感謝しなければならないのはネフタリ・ソト。
2裏、梅野の3塁打に訂正されたライトへの飛球をソトは捕れなかった。当初はエラー判定された当たり。上茶谷は打ち取ったと思っただろう。が、これが先制タイムリーになる。
そして、8裏。二死満塁での福留の当たりは打ち取ったも同然のライト凡フライ。逆転ならず、無念。と阪神ファンの誰もが思ったその刹那、ソトが落球。
3人の走者がホームインし大逆転劇が完成した。
山崎康をイニングまたぎを覚悟して登板させ上茶谷の勝利を死守したかったDeNA首脳陣の目論見は、ソトの信じられないプレーによって消え去った。
DeNAベンチで戦況を見守っていた上茶谷も思わず「落とした…」とつぶやくまさかの落球だった。
今後、GG佐藤と共に信じられない落球プレーとして長く野球ファンの記憶にとどめられるだろう。
ソトには助けられたが、梅野の頑張りを目一杯褒めてあげたい。
左足の指を骨折しながらも、時に一塁へヘッドスライディングをしたり、全力疾走を怠らない姿は胸を打つ。
この日は2度の三振ゲッツーを成立させ、守りでも存在感を大いに発揮した。
思えば、2年前の9点差逆転劇でも梅野は大活躍だった。大逆転劇に梅野ありである。
ヒーローインタビューでも通り一遍のコメントではなく、自分の言葉でファンを楽しませようとする姿勢はプロ野球選手のあるべき姿でもある。
この日の「明日も勝つばい!」も、ファンサービス精神の賜物。「ソフトバンクやん!」というツッコミは野暮だ。
近本の足も褒めたい。
7裏で代打ヒット、盗塁、悪送球を呼び込み3塁進塁。足をフルに生かした見事な活躍。これをきっかけに3点を返したことで8裏の逆転が生まれたのである。
ドラ1、頑張ってます。
ガルシアが心配。
生命線のコントロールがイマイチ。
次の登板、果たしてコンディションを整えられるか。