阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第30戦 vs広島7回戦【2021.5.2】

阪神甲子園球場
広島 001 110 000 3
阪神 001 042 00X 7
本 佐藤輝8号
○ガンケル5勝 ●野村3敗
広島 野村、中田、コルニエル、森浦、菊池保
阪神 ガンケル、馬場、小林、岩貞、岩崎、スアレス

前日の試合が3回終了時点で大雨に見舞われ降雨ノーゲームとなった。
どちらも無得点だったので、お互い損得なしだろう。
まあ、主催のタイガースとしては無観客試合が1つ減ったのでありがたかったのか。
相手の先発高橋は良さそうだったし、こちらの伊藤も粘りの投球であった。あのままなら投手戦が展開されていたかもしれない。
そんな1日を挟んでの5月のファーストゲームの先発はガンケルと野村。

ガンケルは前回の登板で3回まではスイスイと抑えたが、4回から去年の悪い時のガンケルになってしまい、今後に不安を感じさせたが、今回も良くなかった。
5回100球7安打4四球5奪三振3失点。
毎回ランナーを背負うピッチングでチームに流れを呼び込めなかった。
本人も
調子も良くなかったと思うし、相手を抑えることに苦労したところも多かったけれど、チームメートがよく守ってくれたし、逆転もしてくれたから本当に感謝しているね
とコメントしている。

そのガンケルが感謝した打線の活躍を振り返ろう。
まず、書き残しておかねばならないのは、この日の4番が佐藤輝明であるということ。大山が疲労を考慮されてスタメンを外れ、その位置に佐藤輝明が入った。しかしながら、違和感は全くなかった。
先制を許した直後の3裏。
先頭の近本が出塁し、糸原の三振の投球で盗塁を決め一死2塁のチャンスを作ると、マルテが詰まりながらもショート後方へのタイムリーヒットを放ち同点に追いつく。

4、5表にガンケルが1点ずつ取られ、嫌な感じがしたところに佐藤輝明がやってくれる。
5裏。
近本ヒット、糸原フォアボール、マルテヒットで無死満塁の絶好機を生み出すと、佐藤輝明が追い込まれてからの低めに落ちていくチェンジアップを絶妙な身体のバランスで捉え右中間スタンドへ叩き込んだ。
逆転満塁ホームラン。

この一撃で野村をマウンドから引きずり下ろした。そして、流れは完全にタイガースのものに。
6裏には相手のバッテリーミスと佐藤輝明のレフト前にしぶとく落とすタイムリーでさらに突き放す。

4点差となりながらも岩貞、岩崎、スアレスの盤石リレーで快勝となった。
しかし、新時代のスーパースターの活躍を大観衆の甲子園で見届けられなかったのは実に残念。
コロナが収束し、いずれ来るであろう超満員の甲子園で再び佐藤輝明が想像を超える一発を放つ日を心待ちにしたい。