阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第83戦 vsヤクルト17回戦【2020.9.26】

明治神宮野球場
阪神 001 000 000 1
ヤク 100 001 00X 2
本 村上18号
スアレス4勝 ●藤浪1勝6敗 S石山3勝2敗13S
阪神 ガンケル、藤浪、齋藤、桑原
ヤク スアレス、清水、石山

悔しい1点差負け。
スアレス、打てないか。打てそうに見えるんだけどな。7回を3安打1失点と抑えられてしまった。

我らが先発はガンケル。7月24日の昇格以来、ずっとリリーフで投げ、それなりに結果を残してきた中での先発復帰。それもこれもコロナフィーバーが原因なのだが、ガンケルにとっては先発投手としての資質をアピールする好機である。頑張ってほしい。
が、4回70球4安打2四球1死球奪三振1失点で降板。
まあ、1裏に先頭打者の坂口にいきなりデッド―ボールだからな。そこから無死満塁のピンチを招き先制点を与えたのは印象悪い。1点でしのいだのはエラいけど。
つまりは落ち着かない投球だったわけで、先発としては不安を残すピッチングだった。この先も人手不足でローテに入るのだろうが。

タイガース唯一の得点は糸井の内野ゴロの間に挙げた1点だけ。見どころないな。。

ヤクルトファンにとっての見どころは村上が決勝ソロを藤浪から放ったところだろう。
7年ぶり2度目の中継ぎ登板となった藤浪の2イニング目、ど真ん中に入ったストレートをバックスクリーンへ叩き込んだ。
いくら剛速球でも、あれだけど真ん中に投げたら、そりゃ打ちますよ。村上だもの。
藤浪は2イニングを34球2安打3奪三振1失点。悪くなかった。むしろ良かった。藤浪復活伝説の幕開けだ。

この試合の最大のヤマ場は7表の小幡本塁憤死のリクエストの際に「情報伝達疑惑があったのでは」と、8裏のヤクルト攻撃前に矢野監督と審判団が口論になったことだろう。
7表。二死1塁でバッターは髙山。ショート後方に打ち上げたフライを西浦がグラブに当てながらも後方に落とし、それをカバーしたレフトの青木が本塁を目指し猛然と駆ける小幡を刺さんと本塁へ送球。タッチが先か、足が先か、際どいシーンだったが石山球審の判定はアウト。これを矢野監督がリクエスト。結果は変わらずアウト。
この時にネクストバッターで本塁付近にいた近本に、記者席から「セーフですよ」みたいな声を掛けた記者がいた。声を掛けられりゃ反応してしまうのが人間だろう。
近本はなんかセーフっぽい、みたいな小さなジャスチャーをベンチにも送ったりした。
これが良くなかった。
審判団はこれを投手交代を告げに来た矢野監督に問うたのだ。
そして、矢野監督激昂。
「そんなんするわけないやろ!」
5分間口論となり、試合が止まった。
結局、この問題は翌27日にセ・リーグ杵淵統括と当日の責任審判だった森が阪神球団に「試合進行の遅れ」を謝罪して落着した。
声を掛けた記者もバカだが、その時に注意せずに8裏前の投手交代を告げる際についでに確認する審判団も良くない。疑念を持ったならすぐに確認するべきだ。

というわけで、惜敗、審判ともめると後味の悪い試合だった。

一方、ファームではコロナフィーバーで17人しかベンチのいない高校野球状態。しかし、そんな中でも0-10のビハインドから最終的に10-11という高校野球さながらの試合を展開し頑張っていた。
井上が満塁ホームランを打ったり、5打数4安打と板山が活躍したり。
未来はある。