阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第82戦  vsヤクルト16回戦【2020.9.25】

明治神宮野球場
阪神 110 100 000 3
ヤク 100 201 20X 6
本 青木16号 ボーア15号 荒木1号
○梅野2勝 ●西勇7勝4敗 S石山3勝2敗12S
阪神 西勇、能見、エドワーズ
ヤク 高梨、梅野、マクガフ、清水、石山

今季初の神宮での生観戦。
試合前、阪神タイガース球団は5人の選手(浜地、岩貞、馬場、糸原、陽川)、2人のチームスタッフの新型コロナの感染が判明し、関連する10選手を抹消、9選手を緊急昇格させるという緊急事態に陥っていた。

www.nikkansports.com春先に感染者を出しておきながら、なおもクラスターを発生させた球団、選手のコロナに対する認識の甘さには呆れるしかない。
今後、マスコミやファンなどから様々なバッシングを浴びるだろうが、甘んじて受けるしかないだろう。
ただ、起きたしまったことは仕方がない。
感染した選手は認識が甘かったとはいえ、未知の病気に罹患しているのだから克服してほしいし、球団においては今後の対応をきめ細やかに、かつ厳しくしてもらい、下がってしまった評価を挽回してもらいたい。

そんな中で行われたヤクルト戦。
時折、霧雨が舞う中で西勇輝には頑張ってもらいたかったのだが、要所を締めることができず敗戦投手となってしまった。
万全ではない中で試合を作っていたとは思うが、6裏の西浦に浴びたタイムリーヒットは二死までこぎつけた後だっただけに実にもったいなかった。当たりも飛んだところがちょうど三遊間の真ん中というだけで、本人は内野ゴロの感触だったろう。

要はツキがヤクルトにあったわけだが、このツキを相手に渡してしまったのは6表の攻撃に他ならない。
先頭の5番大山のフォアボール、6番ボーアの二塁打で作り出した無死2、3塁の大チャンスで7番坂本はカウント2-1のところでスクイズを敢行。が、バットに当てることができず、当然飛び出している大山は挟まれてしまい挟殺プレーの末タッチアウト。
ボーアも挟殺プレーの間に3塁を陥れることができず、スクイズを失敗した坂本は結局三振。あっという間に二死2塁になってしまった。続く小幡も何もできず3球三振。
絶対勝ち越し点が入る、と確信していた3塁側に陣取る阪神ファンの落胆ぶりといったらなかった。
こういうチャンスのつぶし方をした後は、ピンチが訪れるもので、そんなことはわかっている我々ファンも西勇輝に必死の声援と祈りを捧げたが、叶わなかった。

なぜ、あの場面でスクイズなのか。
基本的に采配にケチをつけることはしないスタンスではあるが、さすがに納得いかなかった。坂本は前の打席で見事なヒットを打っていたし、バッティング自体悪い選手ではない。高梨も決していいイメージではなかったはずだ。早く勝ち越し点が欲しい場面ではあったが、「スクイズ」自体がそれなりのリスクをはらむものだし、基本的にはアウトを一つ相手に渡す作戦だ。この日一番のピンチを迎えている高梨にアウト一つと引き換えに1点を取りに行くのはもったいないのではないか。
仮にスクイズが成功していても、私は首をかしげていたと思う。あの場面は攻めに攻めて畳みかけてほしかった。

というわけで、この6表を境に流れは完全にヤクルトへ。
7裏に能見が荒木に浴びた2ランは切なかった。
バントをさせようとして投げたであろう高めのストレートをバスターされ、レフトスタンドへ運ばれる。
能見、もうダメなのか…そう思ってしまった。

緊急昇格した北條がヒットを打ったり、代打で原口が打ったり、ボーアがホームランを打ったり、小幡がきれいなバッティングでスリーベースを打ったり。
見どころはあった。
だが、とても嫌な負け方だった。
こんな時にこそ、エース西勇輝に勝ってほしかった。
カード頭を、高梨ごときを相手にエースで勝てなかった。
痛い。

www.nikkansports.com監督も辛かろう。。

 

f:id:knta-0126:20200925233751p:plain

期せずして昇格した選手たちにとって、これほどのチャンスはないだろう。
奮起してくれることを願う。

【写真コーナー】

f:id:knta-0126:20200925233914j:plain

見事な弾丸ライナーだった。これぞボーアのパワー。

f:id:knta-0126:20200925233917j:plain

ソレを確信している表情がイイ。

f:id:knta-0126:20200925233920j:plain

とてもいいバッティングでした!