阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第8戦 vsヤクルト3回戦【2023.4.9】

阪神甲子園球場
ヤク 000 000 100 000 1
阪神 001 000 000 000 1
ヤク 吉村、星、石山、清水、木澤、田口、小澤、山本、大西
阪神 才木、岩崎、湯浅、石井、K.ケラー、加治屋

春の甲子園はまだ寒い。
特に1塁側内野席(アイビーシート)の上段は日が当たらず風も吹き抜け、凍えるようだ。ある程度の防寒対策をしていて良かった。

◆アイビーシート30段86番からの眺め

緊迫してる?    そう。オレには見えんな、緊迫してるようにはな。

岡田監督はこう話したが、観ているこちらとしてはこの3連戦の投手戦は実に見応えがあった。拙攻といえばそれまでだが、それは双方の投手陣が力の限りを尽くした結果でもある。春先にはなかなかお目にかかれない激闘であった。
1勝1敗1分ではあったが、総費用4万5000円の遠征の価値はあった。


★ピックアップ
久保田智之投手コーチ
この3連戦で強力ヤクルト打線を5失点に防いだ投手陣をブルペン投手コーチとしてしっかりと運用した。それもこれもJFKの一角として獅子奮迅の活躍をした経験があるからこそ。

《試合メモ》
・ファーム。及川が6.2回99球5安打2四球10奪三振無失点ピッチ。およよ、良い感じだね。
・ファーム。10裏二死1,2塁でレフト前へ井坪(ドラ3)のサヨナラタイムリーヒット! この子は必ず大成する! てか、もう上げちゃおうぜ。
ムッシュよっさんが甲子園に来て岡田監督らを激励。元気そうで何より。89歳。
・1表。才木三者連続三振の気持ちの良い立ち上がり。3回までに8奪三振! 最終的に7回114球5安打1四球1死球11奪三振1失点。7表、川端を抑えたかったが...だが、責められない。素晴らしいピッチングだった。白星をつけさせてあげたかった。

・3裏。無死1、3塁で3番ノイジーのショートゴロの間に1点先制。ショート長岡のナイスキャッチでヒットは防がれたが、先制したことが大事。
・8表。岩崎、無失点ピッチ。さすが金メダリスト。
・9表。オスナの強烈なライナーをサードのサトテルがジャンピングキャッチ! ナイスプレー。
・9表。石井、無失点ピッチ。
・10表。湯浅、無失点ピッチ。さすが日本代表。
・11表。K.ケラー、無失点ピッチ。先頭打者を四球で出したがこらえた。奪三振率12.00。
・12表。加治屋、無失点ピッチ。先頭打者を四球で出したがこらえた。
中野、マルチ。欲を言えば9裏の一死2塁で打ってほしかったが(見逃し三振)。
大山、マルチ。さすが俺たちの4番。8裏のツーベース後に勝負に出た指揮官が植田を代走に送りベンチに下がったのが悔やまれる。もはや、大山しか打てる気がしない。
木浪、猛打賞。シーズンに入っても続く熾烈なショートレギュラー争い。良きかな。

・負けないこと。それが一番大事。

《ちょっと反省》
ミエセスが身内の不幸で帰国。
・1裏。一死満塁で5番サトテル、6番板山の連続三振はいただけない。吉村は良い投手だから立ち直っちゃうのよ。叩ける時に叩かないと。

・7表。梅野がワンバウンド投球を右手親指付け根付近に当てて打撲。痛そうだった。大丈夫かな。
・8裏。無死2塁から5番サトテル、代打原口、7番梅野三者三振はひどい。
・スタメン起用の板山(3タコ)、ラストチャンスを逃した感があるな。週明けに渡辺諒と入れ替わる予感。

●指揮官コメント全文

-中継ぎ陣がよくしのいだ
「まあ、なあ。まあ、なんとも言えんよな、ほんま」

-打線はあと1本というところだった
「うーん。初回からやからな。結局。三振はなんにも起きんもんな。ほんと。ボテボテでも打てと思うけど」

-佐藤輝は早くいいところでの1本が欲しい
「いやあ、そら、お前。みんなそうやけどな。余計に目立つわな。あそこでチャンスが回ってくるからな、結局は」

-先発で崩したかった
「まあ初回やな。まずなあ。初回もそうやし、何回もチャンスあったけどなあ。どっかで1本出ていたら、そら違った展開になっていると思うけどな」

-佐藤輝を見てどういう風に思うか
「えっ、いや、どういう風にって? 見ての通りよ。そら。結果が出ないんやからさあ」

-タイミングの取り方も遅い
「いや、もうそれはずっとよ。ずっと言い続けていることやから。渡辺(諒)がいないんよ。それだけよ。ちょうど熱が出て」

-渡辺がいたら外してもおかしくない状態か?
「そら打てんかったら外すよ。しゃあない」

-下位打線はここ何日か入れ替えている
「下位打線やからな」

-期待するのは上位打線
「そら当たり前やん。ずっと出しているわけやから。今シーズン初めて出るやつとかな、昨日今日で、木浪は3本打って、機能してるやんか。やっぱり、打つべき人が打たんと、試合というのはいい流れにならんよ、それは」

-才木はいい投球
「良かった、そらねえ。まあなあ、もう1人、あそこなあ」

-あそこは任せるところ
「いやいや、追い越されるまではいかすつもりやったよ。あの回」

-同点で止めたのは大きい
「まあ大きかったよ。それは先に言いに行かしたから。追い越されるまで才木でいくからっていうのはな」

-リリーフ陣もこういう試合を抑えることで上がってくる
「いやいや、岩崎もだいぶ状態上がってきたよな。だいぶな、あの辺が、石井にしてもね、湯浅にしてもね、ある程度いけるというな、調子も戻ってきたしな、あの辺は」

-3試合を通して村上に打たせなかった。バッテリーの対策がうまくいっている
「それはバッテリーコーチに聞けよ、そこまでオレも頭回らんわ、そんなもん、お前(笑い)。そこまでやったら、しんどい」

-相手の主砲を抑えることは今後に向けても
「今後ていうか、でも結局打たれたらあかんバッターやんか、一緒やんか、上位打線とそれのな、やっぱり打つべき人が打ったらチームは勝てるということやんか。そのために4番とかクリーンアップに置くわけやからさ、チームとしては。やっぱりその辺が打ったらチームは盛り上がるしな、たまにやで、下位打線が打ってヒーローなるとか、そんなんホントたまにやんか、いつもいつもそうじゃないよ、やっぱりな、打つべき人が打たんと、なかなか長いシーズンいい流れでいかんよ、それはな、やっぱりな」

-開幕から3カード終わった。緊迫した試合が続いている
緊迫してる? そう。オレには見えんな、緊迫してるようにはな。そら、両方ヒットが出んとかなあ、完璧な投手戦やったら、そういうのが緊迫のゲームて言うけど、まあ、もうなあ、どっちかって言うと拙攻のゲームやんか。まあ、これは両方かも分からんけどもな。それはピッチャーがしのいで、しのいでのこういう展開やからな。そら、相手も思うてんちゃう? ノーアウトサードでなあ、クリーンアップで点入らんていうのは考えられへんことやんか。でも、そういうことが起きるんよな。まだ、この、チームが落ち着いてないからやろ。だから、打つべき人が打ってないから、こういうゲーム展開になるだけであって。そんな簡単なことや。緊迫したゲームちゃうよ、お前。もう、お前、遊んどってもええゲームやんか、オレらも。もう打たれるなあ、もう打つなあと思うてんのが、ずっと12回続いたんや、お前、せやろ」

-森下はヤクルト先発吉村との兼ね合いで外したのかか
「いやいや、今日も外すつもりやったよ。板山もヒットが出てなかったからな。三振ばかりしてるからな、1本くらい打たしてやろかなと思ったけど、あかんかったなあ。ほんまにもう。まあ別にそんなん、使う、使わんとかそういう問題じゃなしに、1年間ね、ベンチ入りのみんなでやっていかなあかんわけやから。まあ木浪もな、今日ヒット出たしな。東京ドームからまた小幡でいくつもりやったけど、また考えなあかんな。そらあ打ってる人は代えられんからな。でも打たん人は代えれるよ。チームとして機能せなあかんからな、やっぱり」

-ヤクルトの投手がいい
「ヤクルト、ピッチャーいい。ホンマええよな。何であんな球、速なったん。ホンマ不思議やなあ。誰か1点取られたらズルズルいきそうやけどな。取られへんよなあ、ホンマに」