阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

契約更改④

第4弾

小野 泰己

【2200万円(-500万円)】
14試合/0勝1敗/防2.31
金本チルドレンは矢野政権下で輝けず。19年は春季キャンプで右ひじの違和感で戦線離脱。6月に中継ぎとして復帰するも、7月下旬には2軍落ち。結局、そのまま上がってこれなかった。制球難さえ克服すれば、羽ばたける能力はある。1月に結婚も発表し、発奮材料も増えた。再起を願う。

木浪 聖也
【2200万円(+1200万円)】
113試合/4本/32打点/2盗塁/率.262
19年はオープン戦で最多安打を記録し、一気に1軍の戦力になれることをアピール。菅野から2本のホームランを放つなど、新人としては及第点を与えられる成績を残したが、守備でのミスが目についた。北條、植田とショートのライバルは多い。確実性を上げることがレギュラーへの最短路だ。

高橋 遥人
【2200万円(+900万円)】
19試合/3勝9敗/防3.78
金本前監督からその才能を評価されていたが、19年は5月からローテーションに入り、先発陣を支えた。三振の取れる左腕が出てきたことはチームにとって大きかった。が、打線の援護に恵まれないことが多く勝ち星は伸ばせなかった。また、シーズン終盤は明らかに疲れも見え失速した。天然キャラが爆発するヒーローインタビューは観る者を惹きつけてやまない。経験値を得て迎える20年は左のエースとして首脳陣もファンも大いに期待をかけている。

植田 海
【1600万円(+200万円)】
81試合/1本/2打点/12盗塁/率.242
守備固め、代走で起用されることが多く、その期待に応えられているが、本人はそこで甘んじるつもりは毛頭ないだろう。19年はヤフオクドームで見事なホームランを放ち、3/21の練習試合でも満塁弾。着実にパワーをつけていることをアピールしている。木浪、北條の守備力には不安が付きまとう。打撃力が向上した今、彼らよりも守備が上手く足の速い植田がレギュラーを掴んでも驚かない。

中谷 将大
【3000万円(-500万円)】
62試合/6本/19打点/0盗塁/率.181
3年前に20本60打点を記録したのは何かの間違いだったのだろうか。普通はそこからブレイクしていくものなのだが、中谷は退化していっている。なんでだろう。良いモノを持っていることは証明済み。あとはその力をもう一度発揮するだけ。春季キャンプは安芸組に入り、相当悔しかったはずだ。もう若くない。今季はプロ野球人生で一番大切なシーズンになる。代打成績(起用回数60回以上/現役)ではセ・リーグ断トツトップの.381を記録しているが、代打じゃダメだぞ!

守屋 功輝
【2300万円(+1600万円)】
57試合/2勝2敗/防3.00
19年で島本ともにブレイクした矢野チルドレン。4年前のプロ初登板を覚えているだけに、この活躍は感慨深い。高齢化しつつある鉄壁リリーフ陣だが、守屋がいてくれれば安心だ。20年も頼むぞ、と思っていた矢先のDV騒動。どうやら収束したようだが、その精神的ダメージはどうなのか。色んな意味でタフになった姿をマウンドで見せてもらいたい。

岩田 稔
【3800万円(±0万円)】
14試合/3勝4敗/防4.52
09年WBC世界一戦士も15年目のシーズンを迎え10月には37歳になる。19年は2年ぶり勝利をあげ、一時期はローテーションに入ったが、夏場に離脱。5イニング目に粘れなくなる印象がある。もう少し、球のキレ、スタミナがあれば、老練なマウンドさばきが出来ると思っている。先発は何人いても困らない。必ずベテランの力必要になる時はやって来る。

糸原 健斗
【6000万円(+2000万円)】
143試合/2本/45打点/6盗塁/率.267
19年はキャプテンを務め、全試合出場を果たし、その責務は果たした。20年もキャプテン業を継続。鳥谷が抜けた今、牽引力がさらに求められるシーズンになる。欲を言えば、.280は打ってほしい選手。また、決して盤石ではないセカンドのポジションを守りきるには総合的な能力アップが必要だ。ヒーローインタビューでは妙にスカしてるのが鼻につくが、活躍すれば何でもいい。

島本 浩也
【3700万円(+2850万円)】
63試合/4勝0敗1S/防1.67
守屋とともにブルペンを支えブレイクした矢野チルドレン。60試合以上投げて防御率1点台は素晴らしいの一言。小さな身体から、強気に内角を攻める投球スタイルは観ていて気持ち良い。19年オフに左ひじをクリーニング手術した影響がどう出るかが心配だったが、開幕が遅れたことで万全な状態でマウンドに上がれるところまで来たようだ。20年も期待。

上本 博紀
【4800万円(-1200万円)】
62試合/1本/6打点/5盗塁/率.192
ケガばかりしている間に、糸原という強力なライバルが現れ、セカンドレギュラーの座を完全に奪われてしまった。元々、打撃が売りだったが昨季は打率1割台に低迷し、アピールポイントが無くなってしまった。20年は勝負の年になる。パンチ力のあるバッティングの復活を切に願う。

岩貞 佑太
【3200万円(-600万円)】
8試合/2勝4敗/防4.02
19年は開幕ローテに入りながら、インフルエンザで早々に離脱。そこからなかなか戻ってこられなかった。力があることはわかっている。あとは安定感だけ。中継ぎでの起用も首脳陣は考えているようだ。CSでは、それなりに適性は見せていた。まあ、どこで投げるにしても、安定感がすべて。

髙山 俊
【3600万円(+400万円)】
105試合/5本/29打点/9盗塁/率.269
かつてのゴールデンルーキーが輝きを取り戻しつつある。19年5月の巨人戦で甲子園ライトスタンドにかけたサヨナラ満塁アーチは感動した。天才的打撃技術は観ていて惚れ惚れする。また、守備力も向上し、なくてはならない選手に成長した。初めのうちは未知数の助っ人に起用機会を奪われるだろうが、必ず出番は訪れる。君はやれる子だ!

青柳 晃洋
【3000万円(+1800万円)】
25試合/9勝9敗/防3.14
19年は初の規定投球回数入り。ローテを守ったことは素直に評価したい。が、粘り切れない場面も多く目にした。守備にも不安が残る。要するに、まだ信頼感がない。20年はマウンドをずっと任せていられる堂々とした姿を見せてもらいたい。

大山 悠輔
【4700万円(+1700万円)】
143試合/14本/76打点/3盗塁/率.258
19年は8月半ばまで不動の4番として打線を引っ張った。厳しい評価を耳にすることが多かったが、個人的には3年目のシーズンで全試合出場、14本、76打点はかなり立派な成績だと思っている。この経験は必ず20年に生きる。ボーア、マルテとライバルが増えたが、オープン戦では首位打者になるなど着実に成長している。「良いところで必ず回ってくる」という星の下に生まれており、勝負強さを向上させれば、向かうところ敵なしだ。