阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

開幕!

いよいよプロ野球開幕。
一軍登録メンバーを眺めながら、阪神タイガースの展望を考えたい。

【開幕オーダー】
1 木浪(ショート)
・キャンプから調子を落とすことなく、オープン戦終了まで打ち続け開幕スタメンを勝ち取った。思い切りがある上に巧みな打撃技術を併せ持ち首脳陣の信頼を勝ち取った。シーズン最後までバテずにいってもらいたい。
2 近本(センター)
・やはり安定性に欠ける高山、中谷、江越ではなく矢野監督は安定感のある近本を選んだ。小技、シュアな打撃、思い切りの良い走塁は監督の標榜する野球に合致している。木浪と同じく体力の維持がカギ。
3 糸井(ライト)
・超人は開幕にキッチリと照準を合わせてきた。もう何も心配していない。デッドボールだけ気を付けて!
4 大山(サード)
・キャンプからオープン戦まで終始4番で起用された。そしてオープン戦では4本塁打とその期待にある程度応えた。悩み過ぎて打撃フォームを崩す、という癖は改善されているだろう。「4番サード」の響きは嫌でも掛布を思い起こさせる。和製4番が優勝に導いてくれるはず。
5 福留(レフト)
・この人も心配無用。勝負強さは今年も健在のはず。
6 ナバーロ(ファースト)
・マルテの負傷離脱で開幕一軍助っ人はナバーロに。シュアな打撃で今季の契約を勝ち取った。身体が去年よりも大きくなったと、キャンプ中から言われていた。シュアにパワーが加わり恐怖の6番打者になる。
7 糸原(セカンド)
・昨季の実績が文句なしの糸原が上本との争いにまずは勝ったというところか。シーズン通して活躍できたという昨季の自信に上本のプレッシャーが加わりますます成績を伸ばせることだろう。
8 梅野(キャッチャー)
・坂本、岡崎と比べれば頭一つ抜けている。ゴールデングラブ賞捕手をスタメンから外す理由が見当たらない。打撃が向上すれば文句なし。めざせ侍ジャパン入り。小林なんかより梅野の方が絶対上。
メッセンジャー(ピッチャー)
・実績、経験、人柄と何を取ってもチーム内で右に出る者なし。これだけ日本でプレーして優勝経験がないなんて気の毒だ。メッセの夢をかなえてあげたい。

【投手】
能見
・キャンプから極めて順調。もう何も心配していない。
馬場
・ローテ入りを目指していただろうが、まずはリリーフとして開幕一軍を掴んだ。力強いストレートと多彩な変化球が売り。長いイニングを投げられるのも強み。ドラ1の実力は今季発揮される。
藤川
・抑えを目指していたが、オープン戦では失点する場面が多く、中継ぎ起用が決まった。とはいえ、そんなことでモチベーションを下げるような選手でない。ここ数年はシーズン後半から調子を上げることが多く、チームが苦しい時に大車輪の活躍をしてくれるとみている。年齢を重ねながらも威力を取り戻しつつあるストレートにも注目。
ジョンソン
・カーブとストレートのコンビネーションがハマり、オープン戦で全く打たれなかった。もしかしたらスーパー助っ人かも。「PJ」の愛称がシーズン終わりでは流行っているかもしれない。
飯田
・左の中継ぎ枠を勝ち取った。安定感に欠けている感は否めないが、底力を信じたい。ソフトバンクの松田も開幕一軍入りしており、今のところこのトレードは双方にとってプラスのようだ。
桑原
・虎のマリアーノ・リベラ。わかっていても打てないカットボールを今年も巧みに操り、盤石のリリーフ陣を形成する。
島本
・左の中継ぎ枠に島本も加わった。小さな身体から想像以上のボールを放る。伸び悩み続けているが、今年は脱却できるか!?
ドリス
・オープン戦では安定したピッチングを見せ、クローザーに指名された。2年続けて30セーブを記録している実力は伊達じゃない。頼むぞ虎のプレデター

【捕手】
坂本
・安定の2番手捕手。本人はこのポジションに甘んじるつもりは全くないだろう。どんな形でも試合に出られる機会を増やしたい。
岡崎
・長坂よりも岡崎の方が安心する。この信頼感、大事。

 

内野手
上本
・開幕スタメンこそ糸原に譲ったが、潜在能力がフルに発揮されれば球界トップのリードオフマンの力がある。秘かに一発の魅力もあり、代打でもその力は発揮される。
鳥谷
・木浪がまさかあんなに打つとは思っていなかっただろう。自身も調子は悪くなかったが、同じ程度ならば若手が起用されるのは世の常。最強のバックアッパーではあるが、「ショート鳥谷」のコールほど甲子園を熱くさせるものはない。ベテランの意地を見たい。
北條
・オープン戦で調子を落とし、絶好調だった木浪に開幕スタメンを奪われてしまった。昨季の高いレベルを維持できる力を再び取り戻し、高次元の遊撃争いを見せてほしい。
植田
・外野も守れるユーティリティ性が評価されての開幕一軍か。だが、ローテーションピッチャーが加わった時に真っ先に落とされそう。何よりも打撃向上が課題。

 

【外野手】
高山
・天才が苦しんでいる。それでも開幕一軍の切符を勝ち取った。目覚めてほしい。
江越
・ウエスタンでは相変わらずかっ飛ばしている。だから一軍に上げるが、上げると打たない。一体何なんだ。実は藤浪以上に精神的な闇を抱えているのではないか。評論家の誰もが絶賛する潜在能力の開花を待ちたい。
中谷
・相変わらずストレートを打てない。江越と同じく身体能力を生かせていないもったいないボーイズの一人。才能開花を気長に待ちたい。

 

野手陣は西、ガルシア、岩貞、青柳らのローテーション投手が加わると鳴尾浜送りになる選手が出てくる。植田ともったいないボーイズがその候補か。
投手陣は西、ガルシアの加入で厚みが増した。救援陣も大きく崩れることはないだろう。
打撃力はアップしていないので、どれだけ守り勝つことができるかが重要。ここ数年の課題である、ここぞの一打をモノにできるか否かが勝負の大きな分かれ目になる。
新人の1、2番にシーズン通しての活躍をするのは楽観的過ぎるので、選手層の厚さが重要。内野手はそれなりに人はいるが外野は深刻だ。高山の覚醒を願う。
キャンプ終了後の予想布陣と大きく違うのは左腕投手か。高橋聡文がウエスタンでも結果を残せず苦しんでいる。飯田と島本でピンチをしのげるかはとても不安だが、彼らの活躍を願いたい。

そして、何よりも藤浪の復活。