阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第4戦 vs広島1回戦【2023.4.4】

マツダスタジアム
阪神 010 120 001 5
広島 001 000 210 4
本 坂倉1号
○浜地1勝 ●栗林1敗 S湯浅2S
阪神 西勇、石井、浜地、湯浅
広島 九里、島内、ケムナ、アドゥワ、栗林

●前日(4/3)の指揮官コメント全文

新神戸駅で)
-開幕前は近本、大山を心配していたが。
「いやいや、まあシーズンなあ。レギュラーでもう決まってるやつはある程度合わすやんか。やっぱりな」

-小幡が打席で粘っている。
「小幡なあ、シーズンなったらえらいしつこなったな」

マツダスタジアムで)
-ナイター練習は広島で試合をやっていなかったから。
「そやなあ。ちょっと寒いなあ。ひんやりはするわなあ。4月はな」

-特にマツダ薄暮は見づらい。
「6時40分くらいやったかなあ。あの時間は見づらいよなあ。ナイターになったら大丈夫だと思うけど」

-広島には試合終盤にやられる展開が多かった。
「(去年)もう試合決まったと思ったらタクシーで同点になったっていうあれやな。3試合連続ぐらいあったやろ。そうや、九回裏で出とったら『同点や』ってタクシーの中のラジオで。あったよ、そういえば」

カープも盛り上がって、終盤になると独特の雰囲気になる。
「それは知らんけど」

-新井監督の野球は楽しみか。
「いやいや、楽しみって別に試合になったら楽しみとかないよ、もう」

試合のない日でもコメントが載るからタイガースの監督というのはすごい。

で、この日は昨年参加した作品の試写会だった。
出来れば試合と重なる時間帯にこういう行事を入れてほしくないのだが、仕方ない。
なかなか良い映画だった。
ちなみに監督の岸善幸さんはヤクルトファンだ。
監督が野球好きだと、私は仕事がしやすい。

そんなことはどうでもよくて。

いやいやもう最初から石井やったよ。あのだから西がホームランじゃなしにつながっても次は石井いく予定やったから。それはもうすぐいけたよ

石井大智がここまでの信頼を掴めているのが嬉しいではないか。
チーム最年長投手の西勇輝が被弾して1点差に迫られた後の3つのアウトを取らなければいけない。ビジターチームにとって、マツダスタジアムはアウェー感の強い球場だ。
そんな押せ押せの雰囲気を断ち切る投球が求められる。精神力の強さが必要だ。それを石井は体得していたのだ。いつの間にか頼もしくなった。それが嬉しい。

★ピックアップ
・森下翔太
3打数2安打2打点。チャンスで結果を出すのがえらい。凡退の打席でもバットの芯を捉え打球もあり、プロのボールにきちんと対応できているように見える。
この勝負強さがあると、5番サトテルの気持ちが軽くなりリラックスして打席に入れると思うのだ。新人にして、この影響力の高さ。素晴らしい。

《試合メモ》
ジェフリー・マルテメキシカンリーグのデュランゴ・ジェネラルズと契約したとの報。がんばれ。
カープの本拠地開幕戦で始球式に地元広島の女子中学野球の選手を起用したのはえらい。くだらんアイドルがキャピキャピ投げたり、番宣絡みの俳優がふんわり放ったりするやつの1000倍良い。
・1裏。先頭の菊池のセンターへ抜けようかという当たりをショート小幡がよく追い付いてファーストへ送球。かなり際どいタイミングだったが、アウトにした! カープはリクエスト要求も覆ることなく、そのままアウト。リプレイ映像はセーフに見えなくもなかったので、この1アウトは大きかった。ナイス小幡。
・2表。無死1、3塁で6番森下がレフトへ先制となる犠牲フライ。フォアボール2つ&暴投というもらったチャンスをしっかりともぎ取れるのがえらい。さすがドラ1。
・4表。一死1、2塁で6番森下が左中間へあとわずかでホームランというフェンス直撃の勝ち越しタイムリーツーベース! さすがドラ1。
・地味にチャンスメイクしている3番ノイジーもえらい。
・5表。先頭の近本フォアボール、中野内野安打&悪送球で無死2、3塁にすると、3番ノイジーが三遊間を割るレフト前タイムリー。地味だけどえらい。
・1、3塁となって、4番大山がレフトへ犠牲フライ。全てのチャンスをモノにする男。それが大山。
・7裏。西勇輝の後を受けた石井が無失点ピッチ。
・9表。二死2塁で4番大山が栗林から左中間を割る勝ち越しタイムリーを放つ! カッコいい。これが俺たちの4番。大山が打つと嬉しい◎
・9裏。湯浅、無失点ピッチで2セーブ目。一死1塁というピンチを招いたが1塁ランナー大盛の盗塁死(実質、牽制死)に助けられた。この牽制技術。さすが日本代表。

《ちょっと反省》
・2表。先制後に1塁ランナーサトテルが牽制死。九里も上手だったけど、油断したね。気を付けよう。
・3裏。西勇輝、二死走者無しから菊池内野安打、野間ツーベースで同点にされちゃったのは反省だね。
・7裏。先頭のデビッドソンのサードゴロをサトテルが後逸。まあ、イレギュラーしてたしね。あの打球を捕れるように頑張ろう。
・この後の坂倉に2ランを浴びちゃうのが西勇輝だよね。とはいえ、6.0回3失点なら上出来。
・8裏。浜地が先頭の秋山にヒットを打たれちゃう。それがデビッドソンの同点犠牲フライにつながる。先頭打者は抑えたかったね。ただ、追い付かれて、なお二死3塁で坂倉というハラハラドキドキの場面を三邪飛で抑えたのはえらい。 

●指揮官コメント全文

(開口一番)
「しんどいなぁ~(笑)」

-大山は内容的にも良かった。
「そうよなぁ。4番に置いてるわけやからな。一番、ええとこで打ってくれたら。簡単にはいかんと思ってたから」

-森下がいい働きを見せた。
「森下が一番、タイミングあっとったな~」

-初回に小幡が好守備。
「うん。そうよな。(話が急に変わり)きょうはあんまりヒットでんかったけど、1点、1点とうまく取っていたけどな。広島も負けてて本拠地帰ってやから、そうすんなりとは行くと思わんかったけどな。あと1、2点あれば違ったんやろうけど。そらお前、向こうものう、3連敗できてるから。そらな、本拠地で初戦で勝ついうかな。だからお前、去年、ここで何回そんなこと(逆転サヨナラ負け)あったか。勝ったと思ったら追いつかれて延長入りましたとか。久しぶりに解説できたときにそんなんあってな。(また悪夢が)よぎったよ(笑)。ハッキリ言うてな」

-いろんな展開で勝ちきってる。
「そうやな。同点なったけど、浜地もな。西のホームランももったいなかったけどな。次いこうと思ったけどな、あの出たらな、まあでもホームランはなあ、ちょっとあれは痛かったけど、浜地にしてものお、あのやっぱり追い越されんかったのはな、なんとかなるというか、その後すぐ1点取り返したから、まあまだ、落ち着いては野球できへんよ、はっきり言うてそやで。そら明日も向こうも必死でくると思うしな」

-4番が打って連勝が伸びるのは。
「それは大きい大きい、おーん。まあな、四球がうまいこと絡んでな、ほんまそうよ。ヒットの割にはやっぱりチャンス、四球でチャンスつかめるしな」

-7回・石井、8回・浜地。勝ちパターンは試合をやりながらと言っていたが。
いやいやもう最初から石井やったよ。あのだから西がホームランじゃなしにつながっても次は石井いく予定やったから。それはもうすぐいけたよ

-新井監督との対戦は意識なしか?
「いやいやそれは新井よりも、球場意識するよな。ここはな。そういう意味ではな。やっぱり後半なって、接戦、シーソーゲームなったら嫌なイメージというかな。選手も去年も持っているかも分からんしな。こっちはもう。俺は去年知らんから。どっしり座っとるだけやけど。同点まではOKやと思っていたけどな」

-08年以来の開幕4連勝。
「ああそう。まあ一つずつや。まだな。始まってあれ(4試合)やから。ひと周りあたるぐらいまではこんなんちゃうか。うっしゃ、ういういういういうい」