阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第85戦 vs広島12回戦【2021.8.13】

京セラドーム大阪
広島 400 010 103 9
阪神 000 010 002 3
本 大山11号 野間2号
○大瀬良4勝3敗 ●西勇4勝7敗
広島 大瀬良、島内、フランスア、ケムナ
阪神 西勇、岩貞、エドワーズ、齋藤

リーグ再開の初戦を西勇輝に託したが、それは大きな誤算だった。
6回100球5安打2四球5奪三振5失点。
大事な初回に38球4安打1四球(申告敬遠)4失点というナインも観ているファンもやる気の失せるピッチングを披露してくれた。
「後半戦のスタートだっただけに立ち上がりを大事にいき過ぎてしまい、大胆さに欠けてしまいました。大事な初戦でチームに迷惑をかけてしまいました」
2回以降の5イニングは野間に打たれたソロのみで抑えているから、まさしくコメント通りなのだが、西勇輝はエースである。こんなピッチングをされてはたまらない。
4勝7敗と借金を3つも作っている。トントンでイニングを稼いでくれるピッチャーというイメージなので、そこまで大きな期待はしていないのだが、こんな仲田幸司みたいな成績では困る。

打線も低調。エキシビジョンマッチで25イニング連続無得点だった影響がモロに出た。NHK-BSの解説宮本慎也は大瀬良の出来の良さを褒めていたが、手も足も出ないようには見えなかった。実際、サンズやロハスJr.は球を捉えていたように思う。
大山のホームランも5階席に運ぶ見事な当たりであった。
では、何が良くないのか。それはつながりを欠いているということである。
6裏。
西勇輝への代打島田がウエスタンリーグ首位打者の好調さを発揮しヒットで出塁したが、次の近本が併殺打。その次の糸原が三塁打
なんともちぐはぐな攻撃であった。
近本はまだ何か乗り切れていない。積極果敢に初球から打ちに行くスタイルは否定しないが、成功しないことのほうが多い。初回の先頭打者が1球で打ち取られてしまうのは何とも言えない切なさが残る。

佐藤輝明は猛打賞。
2打席目の詰まりながらも左中間フェンス上段に直撃させた二塁打も相変わらずの力強さを見せつけてくれたが、4打席目の追い込まれた後に外へ逃げていく変化球に泳ぎながら流し打ちした二塁打には進化を感じた。偶然ではなく、このバッティングをモノにしたとするならば、佐藤輝明の成績はこれからとんでもないことになる。

中継ぎの岩貞、齋藤は良くなかった。
岩貞は一死ランナー無しで大瀬良に8球要した挙句のフォアボール。意味不明、理解不能の余計な走者を出し、次の野間にサードへボテボテのゴロを打たれ、それを大山が一塁へ悪送球しピンチを拡大させることになる。そして菊池に犠牲フライを許すのである。大山の守備力もお粗末すぎて空しくなるが、元はと言えば岩貞が悪い。
齋藤はエキシビジョンマッチで良いピッチングを見せていただけにポカスカ打たれて3失点は弁護のしようがない。公式戦で力を発揮できないようでは信頼は得られない。
ただ、エドワーズは完璧だった。それだけは書いておく。