阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第93戦 vs広島19回戦【2020.10.7】

マツダスタジアム
阪神 021 000 000 3
広島 020 030 31X 9
○遠藤3勝4敗 ●岩田1勝1敗
阪神 岩田、谷川、能見、齋藤、石井
広島 遠藤、中田、ケムナ、塹江、一岡

投手不足を痛感させられる試合だった。
先発が岩田。これも通常であればなかったかもしれない。もともとローテの一員ではないし、前回の登板が奇跡的に良かったがために先発要員に入ったまでのこと。
そして、前回のような変化球のキレもコントロールも抜群なんて投球は出来るはずもなく、5回5失点で降板。キレもコントロールもない岩田の球なんぞ打撃練習と同じである。

続いて出てきたのは谷川。
社会人出身の3年目。ハッキリ言って、もう後がない立場である。が、コントロールが定まらない。カウントを悪くして、ストライクを取りに行くストレートを強打される。岩田が塁上に残したランナーをしっかりとホームに還らせてマウンドを降りた。
新人の頃から進歩の無い谷川。もう28歳。フロントもそろそろ我慢できないのではないだろうか。

お次は能見。
今季の能見さんはノンプレッシャーの場面では抑える。というのが特徴である。
3-5というビハインドで投げるマウンドにプレッシャーはない。
フォアボールこそ出したが、無失点で抑えた。
41歳だもの。年下の球児が限界を悟って引退を発表する中で投げている姿勢は評価してあげたい。へんてこりんなシーズンだったことも考慮してあげたい。来季もその気品あるマウンドさばきを見せてほしい。

で、齋藤。
社会人2年目。
これまたコントロールが悪い。スカウトさんよ、球が速ければ良いってもんじゃないんだぞ。150キロ投げられてもストライクが入らなければ意味がない。
パターンは谷川と同じ。
まだ2年目だからクビになることはないと思うが、来季は正念場だろう。

そして石井将希。
9/30に育成から支配下登録された左腕。コロナ騒動がなければ育成のままだったかもしれない。これ以上ないチャンスを得たわけだが、1回31球2安打2四球1失点。
よく1失点で済んだな、というところである。翌日抹消された。致し方なし。
ファームでは良い感じで投げられても、1軍では通用しないことを痛感したことだろう。さすがにクビにはならないだろうから、今季中に再び1軍で投げられるように精進してもらいたい。

チャンスを掴んでほしいピッチャーしかブルペンに居ない状況である。頑張ってほしい。ほんとに。

梅野のバッティングが上向いてきたのが嬉しい。小幡も日々進歩しているのが見てとれる。両助っ人も最悪期は脱した気がする。
負け試合でも光を見いだせれば3時間以上テレビを観続けた甲斐がある。