阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第92戦 vs広島18回戦【2020.10.6】

マツダスタジアム
阪神 000 001 020 1 4
広島 001 000 200 1 4
本 大盛2号
阪神 青柳、桑原、能見、エドワーズ、藤浪、スアレス
広島 九里、ケムナ、フランスア、塹江、中田

勝ちたい試合ではあったが、負けなくて良かった。
九里は良いピッチングだった。両助っ人が絶不調な我が軍においては、打ち崩せる相手ではなかった。
そう。試合は完全にカープの流れだったのだ。

3裏の失点は二死から四球きっかけだった。しかも鈴木誠也の当たりが青柳の左ひざに直撃し、ボールがライト方向へ転々とする間にホームインされたものだ。
取られ方も悪いし、運も悪い。

6表は近本の当たりを松山が後逸したおかげで、2塁に居た小幡が還ってこれた。
どうもスッキリしない。まあ、同点になったので良いのだが。
が、7裏に桑原が大盛ごときに勝ち越しソロを浴びる。
そして、二者連続四球から松山に追加点となるタイムリーを浴びる。
これまた取られ方が悪い。
締まらない試合なうえに、負けるとなると気分悪いなぁ、と思いながらの8表。
二死満塁のチャンスを掴む。まあ、掴むというよりかはケムナが四球を連発しただけなのだが、チャンスはチャンス。
ここで代打の原口。
2球目を強打すると、その打球はサード三好の正面へ。
「あーあ、良い当たりだったのになあ」
と思いきや、その打球は三好の傍らをすり抜けレフト前へ。
2点タイムリーとなり同点。
カープの山田和利内野守備コーチによると「空中イレギュラー」したらしい。
初めて聞く言葉だが、原口の必死のフルスイングが硬球に変則回転をもたらし、三好の手前で信じがたい変化をしたのだろう。三好は守備の巧い選手だ。易々とライナーを後逸するようなプレーはしない。
原口のミラクル力が生み出した奇跡のタイムリーということにしよう。

このまま試合は延長戦へ。
9裏の藤浪の完璧な投球が打線にも波及したのか、10表に大山の四球から一死3塁のチャンスを作り、熊谷が前進守備の間を割るセンター前ヒットで勝ち越し点を奪う。
島田、熊谷でチャンスメイク&勝ち越しという僥倖だった。
このまま奇跡は続くものかと思ったが、その裏に長野のセカンドへの内野安打から流れが変わる。
そもそも、この内野安打も北條が必死の捕球&送球だったのにファーストの中谷がワンバウンドを捕り損ねたことがピンチを招き、結果失点につながる。中谷のこういうところ。すなわち「成し遂げられない」ところが彼の伸び悩み続けている原因なのだろう。
一死1塁。スアレスならば大丈夫な場面だと思ったが、続く坂倉にライト前ヒットを浴び、しかもその当たりを島田が捕り損ね2、3塁というピンチを生み出す。
島田よ…
なんでこのチームはこんなに守備が下手なんですかね?
代打の会澤を歩かせ、堂林勝負。
2-2からの6球目、堂林の叩きつけた当たりはショートゴロ(セカンドフォースアウト)。
打球の弱さも災いし、3塁ランナーホームイン。同点。
でも、このショートゴロ、小幡は後方に下がりながら半身の態勢で腕を伸ばしてよく捕った。抜けてたらサヨナラ負けだもの。このプレーは評価してあげたい。
なおも二死1、3塁で代打菊池。
3球目のサードファールゾーンへ上がった打球をカメラマン席いっぱいに手を伸ばした熊谷がキャッチし、ゲームセット。
熊谷もよく捕った。これも評価してあげよう。

というわけで今季5度目の引き分け。
ザ・弱いチーム同士の戦い、という感じだったが、負けなかったことを大事にしたい。
選手がいない中で、よくやってるよ。。