阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第63戦 vsヤクルト15回戦【2020.9.3】

阪神甲子園球場
ヤク 000 200 100 3
阪神 200 000 20X 4
○岩貞5勝2敗 ●髙橋1勝3敗 S岩崎2勝2敗1S
ヤク 風張、高橋、マクガフ、星
阪神 青柳、能見、岩貞、ガンケル、岩崎

矢野監督の通算100勝目だったそうだ。
2年目の途中に達成するなんて立派。
中村勝広は2年目の128試合目だった(130試合制)。

試合は初回に木浪、大山がタイムリーで2点を先制。
相手の先発投手は風張。2015年のルーキーイヤー以来の先発起用だったらしい。
こちらはローテの青柳。負けたくないマッチアップではあった。
そんな風張は2回で降板。
が、青柳も4表に無死2、3塁で村上から初球をレフトに流され1点を返され、続く塩見の併殺崩れで同点にされる。悪い流れは続く。次打者坂口のファーストゴロでまたも併殺崩れ。これはセカンドからの送球を受けた青柳がベースをしっかり踏めなかったのが原因。こういう細かい所はちゃんとしたいね。
そして、打席にはエスコバー。右中間に打たれちゃう。1塁走者坂口が激走。一気にホームへ。糸井ー小幡の中継プレーとの競争。小幡がナイス返球でホームタッチアウト。これは良いプレーでした。

7表。
一死2、3塁で打席には投手高橋。代打を出さなかった高津監督。そして三振。
敵のことだから別に良いけど、謎采配だった。
青柳はここで降板。能見にスイッチ。
打席には山崎。強めのピッチャーゴロ。弾く能見。でも、拾って一塁に投げればアウトのタイミング・・・拾えなかった能見。サードランナー坂口が勝ち越しのホームを踏んだ。
足にぶつけて弾いたらしく、能見は降板。マウンドには岩貞が上がる。バッターは嫌な青木。セカンドゴロに抑えピンチを脱した

この試合のハイライトはここからである。
7裏。
高橋はボーアにヒットを打たれ(代走植田)、梅野に送りバントを許し、代打陽川にもヒットを打たれたところで降板。代打を出さなかったベンチに応えられなかった。
マウンドにはマクガフが上がる。
マクガフは代打の中谷を三振に抑える。
二死1、3塁。
バッターは近本。3球目にファーストランナー陽川が盗塁。
二死2、3塁。
そして、4球目を投げる前に牽制球。
誰もいない1塁へ。
球場は騒然とする。
速球で放られたボールはライトのファールゾーンへ転々と転がっていく。
2、3塁のランナーは悠々とホームイン。逆転。
記録としてはボークで3塁走者のホームイン。マクガフのエラーで2塁走者のホームインということになるそうな。
思ってもみない展開で逆転したタイガース。

この流れをガンケルがしっかりと守る。8表はヤクルトの中軸打線が相手だったが8球で抑える。
9表は休養させたスアレスの代わりにマウンドに上がった岩崎が抑え、プロ初セーブ。

岩崎はお立ち台で
優勝して、(その)マウンドの上には球児さんが居るって決めているので、その未来に向かって突き進んでいくだけです
と泣かせるコメント。

マクガフ、ちょっと可哀そうだったな。でも、この試合以降のマクガフ、シーズン最後までタイガース打線に1本もヒットを打たせなかった。意地があったんだろうな。
まあ、この試合でもヒットを打たれたわけではないんだけどね。
※2020年のタイガースはマクガフから2本しかヒットを打ってない。