阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第26戦 vs広島4回戦【2020.7.22】

阪神甲子園球場
広島 010 000 002 0 3
阪神 001 000 011 0 3
本 サンズ5号
広島 野村、一岡、塹江、菊池保、D・ジョンソン
阪神 ガルシア、岩崎、スアレス、馬場

スポーツ紙の評論家たちは「勝てる試合を落とした」「負け同然の引き分け」と断じたが、私はそうは思わない。
9表に同点どころか逆転されたのだ。しかもエラーがらみで。普通なら、その流れを引きずり嫌な敗戦、となるところである。そこを耐えた。この試合は負けそうなところから引き分けに持ち込んだのだ。
「よくぞ負けなかった」
これが正当な評価だろう。

先発のガルシアは7回を103球5安打1四球4奪三振1失点。とてもよく投げた。ピンチを迎えても、しのぐピッチングが冴えた。点が取れそうで取れないのは相手チームにはストレスだろう。勝たせてあげたかったが、これも野球。辛抱強く、次の登板でも頑張ってもらおう。

打つほうではサンズが大活躍。
3裏にタイムリーツーベース。7裏に勝ち越しソロ。打率も3割に乗せ、ひょっとしたら「当たり」助っ人なのかもしれないという雰囲気が漂い始めている。
このままサンズをヒーローにしてあげたかったが、9表に大山がやらかす。
一死2塁で長野のサードゴロを一塁へ悪送球。解説の岡さん曰く「腰高で捕球し、そのままの態勢で送球してしまっている。低い姿勢で送球を心掛けなければいけない」とのこと。大山君、肝に銘じてください。
その悪送球はカメラマン席に入り、テイクワンベース。2塁ランナーの鈴木がホームインし同点に。
その後の代打松山を申告敬遠し、代打会沢勝負。
が、4球目を鋭く三塁線へはじき返され、逆転される。

9裏。
梅野のショート内野安打を陽川が送り、一死2塁のチャンスを作る。
木浪はレフトフライに倒れたが、途中から守備で入った近本がライトへ同点タイムリー。
二死からよくぞ打った。これを打棒復活のきっかけとしてほしい。

10裏。
先頭の北條がセンター前ヒットを放つも、代走の江越が盗塁死。続くサンズも倒れ、あっけなく終わるかと思われたが、大山がレフト前ヒット、代走熊谷が盗塁し、代打の原口が歩かされ、打席には植田。選手は全員使い切っており、植田に託すしかない。
頑張れ。
祈りむなしく植田は三振。ゲームセット。

江越の盗塁死がなければ…とかいろいろ思うことはあるが、積極野球が身上の矢野野球。仕方ない。

とにかく、よく負けなかった。
が、悲劇はあった。
糸原が右手有鈎骨を骨折してしまった。
ここのところ快調で、12試合連続安打中だったキャプテンの離脱は痛い。