阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第6戦 vsヤクルト3回戦【2020.6.25】

明治神宮野球場
阪神 000 000 010 1
ヤク 000 000 003 3
本 梅野1号 西浦1号
○長谷川1勝 ●藤川1敗
阪神 秋山、岩崎、スアレス、藤川
ヤク 高梨、マクガフ、長谷川

私はこの試合を生涯忘れないだろう。
今まで観てきた試合の中で、最もバカバカしい体験をしたからだ。

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日本青年館ホテル1307号室からの眺望

無観客試合であっても、生で観戦できるスポットが神宮球場にはある。
それが隣接する日本青年館ホテルだ。
このホテルの神宮球場側の部屋を取れば、上記写真のような眺めから試合を楽しむことができる。窓枠の下底部にある通気口を開ければ、パトリック・ユウのDJも選手たちの掛け声も聞こえてくる。
シングル料金はSS指定席約2枚分。東京ドームの最上部より高いところからの観戦なのにこんな高額料金を払うのも、今が無観客試合期間だからだ。客が入れるようになってからホテルから観ても何の意味もない。一般客がテレビでしか触れる事の出来ない試合を「生」で体感できることに、このホテル観戦の醍醐味がある。早い話が優越感だ。さらに、贔屓のチームが勝つことでこの優越感は幸福感に変わり、人生をより豊かなものにしてくれる。

「あと一人」のところまで試合は進み、そのバッターを抑えればホテル観戦はハッピーエンドで幕を閉じたのであるが、物語は大どんでん返しの結末を迎え、観る者の心臓をえぐり、その骸を奈落の底へと叩き落すのだった。
7月10日から観客を入れ始めるそうなので、神宮球場でのタイガース戦はそれまでには無く、私がホテル観戦をすることはもう二度とない。というより、その機会があったとしても二度とやらない。こんなバカバカしい体験は一度で十分だ。

一応、試合も振り返ろう。
先発の秋山はとても良かった。3年前の頼りになる秋山が戻ってきたような感じだった。是非とも勝たせてあげたかったが、いかんせん点が取れないのでその願いは叶えてあげられない。

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力投する秋山。投げる時の気合のこもった声も聞こえてきた。

一方の打線は、相手先発の高梨を打てない。結局7回まで3安打に抑えられてしまった。
ただ、この3安打はいずれも回の先頭で出したもので、そのうち二回はツーベースである。
まずは3表の近本を断罪しよう。
梅野のツーベースを秋山が送り、一死3塁となり絶好の得点機を迎えたのに、近本はキャッチャーフライに倒れた。チャンス時の攻撃の士気を最も下げる忌まわしき指し手が「ポップフライ捕邪飛」である。初回の初球ファーストフライにもため息だったが、この絶好機にゴロの一つも打てないとは。ガッカリである。
続く糸原もファーストフライでスコアボードに0点が刻まれた。はぁ。

5表はボーアがツーベースを放つという、今後二度とないかもしれない慶事を木浪、梅野、秋山が三邪飛、三振、三振で潰した。秋山の三振は仕方ないとしても、木浪の三邪飛は許しがたい。3表に近本が同じことしてベンチのテンションがダダ下がりになったの知ってますよね?

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キレイにセンター前にはじき返したボーア。覚醒間近!

連打が出なければタイムリーも生まれないわけで、そうなると得点手段はホームランでしかなく、8表にそれを悟った梅野がレフトスタンドへ一発を放ってくれた。

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祝福される梅野。

この虎の子の1点をスアレスが完璧リリーフで守り、あとは球児に託すのみとなった。
だけど、毎年シーズン序盤の球児は不安定だし、1点じゃ不安だなあ、と思っていた。そう思ったのが良くなかったんだろうね…

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150㌔を超える直球をバシバシ投げ込んでくれる。好き。

球児、山田と村上を抑えといて、渡邊、上田、西浦を抑えきれないってどういう事なんですかね…
「悔しいし、絶対にやり返します」って、コメントを残した球児の反発力を信じるしかないね。まあ、そもそも今後セーブシチュエーションが訪れるのか、という問題はあるけど。

ヤクルトはソフトバンクから来た育成上がりの長谷川がプロ初勝利で、しかも信じられない勝ち方をした。もし、私がヤクルトファンであれば部屋の中での狂喜乱舞では収まりきらず、エレベーターよりも速く階段で地上に駆け下り、小躍りしながら神宮球場の外周を東京音頭で何度も周ったことでしょう。