阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第5戦 vsヤクルト2回戦【2020.6.24】

明治神宮野球場
阪神 001 000 000 1
ヤク 300 021 00X 6
本 坂口1号
スアレス1勝 ●ガンケル1敗
阪神 ガンケル、守屋、谷川、能見、小川
ヤク スアレス、清水、梅野、近藤

まことに実りの少ない試合であった。
先発のガンケルは「コントロールが良すぎる故に狙い球が絞りやすい」という、登板前から懸念されていた不安要素があったわけだが、初回にそれが見事に露呈。
ヒット、四球、ヒットで無死満塁のピンチを招き、内野ゴロ、犠牲フライ、タイムリーで3点を失った。
コントロールが良ければ狙い球はかわせるわけで、ガンケルの「コントロールが良い」という前評判は噂止まりである。制球力も球の力もそこそこしかない、というのが実のところだろう。
4回62球7安打2四球3奪三振3失点。球審の村山のストライクゾーンはかなり不安定だったという側面はあったにせよ、相手のスアレスは抑えているわけだし、かなり厳しい結果になった。
先発で助っ人二人を採用しているのに、ガルシアもガンケルも今季初登板でともに4回までしか持たないのは切ない。頼むよGGコンビ。

5裏を投げた守屋は2失点。
まだ2点差だったところを4点差に広げられる痛恨の内容だった。
前回の巨人戦でもガルシアを継いでの登板で2失点で(おまけに小林に当てて骨折させる)、昨季の輝きはどこへやら。2戦続けての背信登板に首脳陣も頭を抱えていることだろう。

打つ方は4安打。
リクエストで2回判定がヤクルト側に覆ったとはいえ、これではなかなか勝てない。
スアレスの速い直球とチェンジアップ、スライダーに翻弄された。打てないときは何をやっても打てないのがタイガース。これは打撃コーチが井上一樹になっても変わらないようで、ほぼお手上げのように見えた。

こんな何もかもが暗い話題の中、チームもファンも明るく照らす出来事があった。
7表、ボーアに初ヒットが生まれたのだ!
開幕から18打席連続無安打と残念街道を驀進していたが、遂に出た。追い込まれてから、やや落ちる直球系の変化球にうまく合わせてセンター前に運び待望の初安打となった。
一塁上でガッツポーズ、サムアップポーズを取り、心に抱えたモヤモヤを吹き飛ばした。
もうね、このヒットが出ただけで今日は良し。
胸のつかえがとれたボーアは明日から爆発する。

ファームでは西純矢が3回無失点で初勝利を手にした。最速150キロ、投げるたびに帽子を振り落とす小林繁スタイルで思い切りの良いピッチングを見せてくれた。
井上、遠藤も積極的に起用されており、優勝の可能性が無くなったらドンドン一軍で使っていってほしいと思う。
あ、ちなみにサンズも初ヒット出ました。ファーストで起用されており、ひそかにボーアにプレッシャーをかけていたわけだけど、功を奏した形となった。これからもファームで打ちまくり、ボーアに重圧をかけてもらおう。