阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

契約更改①

いまだにプロ野球が開幕しないので、この余った時間でタイガースの選手たちの契約更改とともにその働きぶりを振り返ることにしよう。

尾仲 佑哉

【950万円(-50万円)】
5試合/0勝0敗/防6.35
4月の敗戦試合で5試合に登板しただけ。ほぼ一軍の戦力になれないシーズンとなった。ファームではリリーフとして43試合に投げたが、防御率は4.25と褒められた成績ではない。大和の人的補償で入団し、今季が2年目。通算でも3年目の24歳。球団はまだ、尾仲の伸びしろに期待しているはずだ。層は厚いが、年齢層は高いリリーフ陣、割って入るスキはある。頑張れ。

齋藤 友貴哉
【950万円(-50万円)】
1試合/0勝0敗/防0.00
社会人出身投手として期待していたが、4月の巨人戦に1試合登板したのみの出場で終わってしまった。この1試合も守乱で4-12で惨敗するゲームで敗戦処理での登板。
当ブログの戦評では「ストレートの球威はあるがストライクが入らない」と振り返っている。ファームでは33試合で防3.82。33イニングで20四死球は厳しい数字だ。そういえば、故障明けの中村奨に頭部死球を喰らわせてもいた。ごめんね。
本人もコントロールとストレートの精度を課題に挙げている。来季は退寮し、家族と暮らすとのこと。責任の2文字がより明確に感じられるシーズンとなろう。新人で結果の出なかった社会人出身選手の2年目はもはや背水の陣。その覚悟を見せてもらいたい。

谷川 昌希
【900万円(増減なし)】
4試合/0勝0敗/防3.68
5、6、9月の負け試合に中継ぎとして4試合登板。球の球威は強いが、他の武器が少なく痛打される印象がある。ファームでは24試合41回2/3を投げて防3.24とまずまずの成績を残した。何かきっかけを掴めばブレイクしそうな雰囲気は秘めている。
来季は社会人出身での3年目のシーズンとなる。「決め球となる落ちる球というのは、フェニックスリーグから意識して取り組んでいる」ということなので、その決め球が弾けることを切に願う。

川原 陸
【480万円(-20万円)】
一、二軍での出場無し
ケガで投げられないシーズンを送ってしまった川原。本人が一番悔しかろう。
高卒2年目の来季はケガに負けない体づくりが中心になるのかもしれない。
チームは今ドラフトで5人の高校生を指名した。1つ上の年代としては危機感もあるだろう。だが、焦らずにじっくりと力を付ければ、高校時代に根尾、藤原らを擁した大阪桐蔭最強世代に唯一公式戦で土を付けた才能が花開くはず。

湯浅 京己
【480万円(-20万円)】
★5試合/1勝2敗1S/防4.25
ケガの影響で一軍に昇格できずのルーキーイヤーとなった。ファームでも登板数は少なく、本人にとっても悔いの残るシーズンを送ってしまった。
富山サンダーバーズ伊藤智仁から指導され開花した能力を是非とも甲子園のマウンドで見せてもらいたい。

島田 海吏
【800万円(-50万円)】
7試合/0本/0打点/0盗塁/率.250
2018シーズンの終盤、サヨナラ安打を放ち金本前監督を歓喜させたミラクルボーイだったが、今季は活躍の場を近本に奪われる形となった。ファームでは89試合/18盗塁/率.242と長所と短所がくっきり表れる数字が出た。本人も強い打撃ができるようにならなければ活路は無いと自覚しており、台湾のウインターリーグでは16試合/21安打/3本/13打点/4盗塁/率.356と着実にステップアップしている姿を見せてくれた。
競争相手の多い外野陣だが、福留、糸井はもう大ベテラン。割って入るスキはある。

※金額は推定
★はファーム成績