阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第72戦 vs西武2回戦【2019.6.22】

阪神甲子園球場
西武 010 100 000 2
阪神 000 311 10X 6
本 中村12、13号
○岩田2勝2敗 ●本田2勝3敗
西武 本田、小石、森脇
阪神 岩田、小野、藤川、ドリス

福留が再び抹消されてしまった。
右足ふくらはぎを痛めて抹消、昇格後、今度は左足ふくらはぎ。
無意識に右をかばって左も痛める悪循環。
体調管理は完璧にしていそうなイメージがあるだけに、このニュースは少し驚いた。
福留が無理をしてしまうほどのチーム状況だということなのだろう。
投手の大黒柱が球児なら、野手の大黒柱は福留。
野球に対する厳しい姿勢を若い選手たちに示してくれている。
成績云々ではない福留の存在感。不在は地味に痛い。
次の昇格は完全に傷が癒えてからになるだろう。オールスター明けだろうか。それとも8月か。
それまで上位争いを続けていてほしい。願わくば福留の定位置を奪うくらいの活躍をする選手が出てきてほしい。

試合は強い西武に2連勝。
初回、いきなり秋山を四球で出塁させてしまい、木浪とマルテの拙いプレーからピンチが拡大したが、岩田が粘った。
もう今シーズンの守備のミスについては大らかな気持ちで向き合っていこうと思う。
イチイチ、腹を立ていたらキリがない。
粘りの岩田は大阪桐蔭の同級生である中村剛也にソロを2本浴びた以外は要所を締める投球で2ヶ月ぶりの2勝目。
打たせて取るピッチングが西武打線に出来たのだから、交流戦明けも期待していいのかもしれない。

近本が打てば得点が入る。
この2ヶ月で作り上げた攻撃の形。
4裏に近本のヒットから3点を取り試合をひっくり返した。
二盗、三盗と駆け回りチャンスを拡大させての逆転劇は実に気持ち良かった。
疲れもあるだろう。オールスターにも出場するから休むこともままならない。
だが、それを乗り越えてところに栄光がある。
一流と呼ばれた先人たちはみな、その壁を越えてきた。
今後10年、タイガースの先陣を切る選手になってもらいたい。

PJが抜けた後を小野が頑張って埋めている。
去年までの2年間を先発として過ごしてきただけに、調整も難しかろう。
しかも自らの目指すところはローテーション入りなはず。
だが、今は与えられたところで結果を出すしかない。
その中で、ここまで6試合を投げて無失点。
金本チルドレンの意地を見ている気がする。
まだ、試合数が少ないので絶対的な信頼は置けないが、球児以外の強いボールを投げられる存在は貴重だ。
その信用度が暴落するなんてことがないことを祈る。