阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第64戦 vsソフトバンク3回戦【2019.6.13】

ヤフオクドーム
阪神 000 000 000 0
ソフ 000 000 30X 3
本 グラシアル14号
○大竹4勝2敗 ●高橋遥1勝1敗 S森2勝3敗18S
阪神 高橋遥、浜地
ソフ 大竹、森

高橋遥と大竹は同い年。ともに2年目の左腕。
お互いに意識するところもあっただろう。
その負けたくないという気持ちが、双方の好投につながったか。
高橋遥は7回まで投げたが6回まで塚田への内野安打1本に抑えた。
大竹も8回を2安打ピッチング。
素晴らしい投手戦だった。
この息詰まる投げ合いのケリをつけたのはジュリスベル・グラシアル。
7裏、高橋遥から今宮、内川が連打でチャンスを作る。デスパイネは三振に倒れたが、グラシアルがレフトスタンドへ3ラン。
決して甘いボールじゃなかった。内角低めのストレート。本人も「投げ切れたボールだった」という納得のいく球を投げたのに、グラシアルはそれを捉えてスタンドにまで運んだ。
これで万事休す。
大竹にもしっかりやられたが、グラシアルに完敗した試合だった。

グラシアル。
昨年、春季キャンプ中に入団したキューバ人。野球王国からいきなり助っ人がやってくるのが凄い。豊富な資金力と多角的な球団経営でさながらメジャー球団を思わせるソフトバンクだからこそなせる業なのだろう。
昨季はケガもあって出場試合は54試合にとどまったが、.292、9本と潜在能力の高さを予感させる成績を残した。
そして今季。日本野球に完全に順応したのか、打ちまくっている。
要はホンモノのキューバ人だった。
絶好調の高橋遥でもかなう相手ではなかったのだ。ちょっとレベルの違う打ち方をされた。この悔しい経験を糧に高橋遥がさらに成長することを期待したい。
そのグラシアル。7月にペルーで行われる国際大会に出場するためにチームを離脱するのである(最長で1ヶ月らしい)。契約に入っている条件だそう。もう交流戦で対戦することはないのでタイガースには関係ないが、懐の深いソフトバンクの契約事情に感心するばかりである。

結果、強いソフトバンクと1勝1敗1分。
初戦はほぼ勝ち試合だったので、互角以上の戦いをした。という甘い評価をしよう。
この戦績を自信にして、今後もパ・リーグを恐れることなく戦ってほしい。