阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第61戦 vs日本ハム3回戦【2019.6.9】

阪神甲子園球場
ハム 001 002 000 3
阪神 000 100 201 4
本 大田11号
○藤川4勝 ●秋吉2敗12S
ハム 上原、公文、ロドリゲス、宮西、秋吉
阪神 ガルシア、島本、守屋、藤川

矢野監督号泣のサヨナラゲーム。
11月に今季を振り返る時、髙山のサヨナラ満塁ホームランとともにベストゲームの一つとして語られることになるだろう。

試合展開は日本ハムが握っていた。
6表の大田のホームランはライトポール際ギリギリに入ってしまうラッキー本塁打だった。しかも大田の誕生日、なおかつ12球団からのアーチを達成するメモリアル弾。
巨人から移籍して本当に良かったね、と思うが、阪神戦で活躍するのはいただけない。

7裏、宮西からマルテ、梅野が長短打を浴びせ無死2、3塁のチャンスを作ると、まず髙山のショートゴロで1点を返す。そして、ここから矢野を泣かせた梅野の勇気の走塁が発動される。
北條の打席の3球目。セカンドランナーの梅野が果敢に3盗を試みる。虚を突かれたキャッチャーの清水がサードへ悪送球。外野へボールが転がる間に一気に梅野はホームイン。同点。
超積極野球を掲げてはいるが、それを実践できるかどうかは選手がそこにどれだけの意識を持っているかにある。
見事に、監督の目指す野球をやってのけた梅野。心から拍手を送りたい。

この良い流れをさらにタイガースに引き寄せたのは藤川球児
8、9回を1安打(単打)に抑え、相手に反撃の気運を起こさせなかった。
そして、これが感動的なフィナーレを呼び込むことになる。

9裏。
マルテ、梅野は日本ハムの守護神秋吉に抑えられ、あっという間にツーアウト。
延長戦を覚悟したその時、髙山がセンター前ヒット。復活しつつある天才が、試合を終わらすまいと塁に出る。
そして北條。これまたライトへ流し打ち。去年の良い時のバッティングだ。髙山は一気に3塁まで駆けて二死1、3塁。
そして、打席には見事な復活を遂げた原口がコールされる。
昨季、代打で神様級の活躍をした男。復活はした。だが、その勝負強さは戻ってきているのか。あの驚異的な力は彼に宿っているのか。試される時が来た。
そして―
打った。
センター前に運ばれた打球が中堅手西川の前に落ちる。
サヨナラ勝利。
ZOZOで感動を生んだ男は、本拠地甲子園でもその輝きを放った。
阪神ファンに「ただいま!」をちゃんと伝えてくれた。
「僕の活躍が力になるとすれば、生きて野球をやれる意味がある」
こんなにも心に響くヒーローインタビューは聞いたことがない。
この舞台に戻ってきたことを、心の底から祝福したい。

最後は矢野監督の号泣会見で締めよう。

 ノムさんは感情をあらわにする姿勢を嫌っているが、時代は変わったのだ。
新たな監督像でこれからもタイガースを引っ張って行ってもらいたい。