阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第36戦 vsヤクルト9回戦【2019.5.8】

明治神宮野球場
阪神 300 000 020 002 7
ヤク 000 000 050 002 7
本 山田哲8号
阪神 岩田、守屋、能見、福永、ジョンソン、藤川、ドリス、島本
ヤク 高橋、マクガフ、ハフ、五十嵐、梅野、近藤、中尾

勝ちたい試合だったし、勝てる試合だったが、展開からすればよく負けなかった。
今年のヤクルトとは、こういう接戦になるようになっているのだろう。

先発岩田の投球はとても良かった。だが、6裏に変化球が抜けて青木の頭部に当ててしまう。もちろん岩田は危険球退場。青木も怒りを隠さずにマウンドへ向かう様子を見せたため、乱闘の雰囲気が漂うムードに。審判からは警告試合が宣告された。
岩田は去年の8月19日にも青木の頭に当てており、青木も腹に据えかねたのだろう。

あしたも天気か・・・ 虎観戦記 101【8/19】
※参考までに、その日の試合回顧をば。3回までに7点取られてるのね。。。

このデッドボールで、何やら球場の雰囲気が「何かが起きるかもしれない」という感じになったような気もする。
初回に若手の高橋の乱調を捉えて3点を取り、8表にダメ押しとなる2点を五十嵐からもぎ取ったのに、その裏に一気に5点取られるなんて。
打たれたのは福永。去年はウエスタンでローテーション投手として頑張っていた。一昨年の広島相手に9点差逆転勝利した時の先発投手でもある。
言うなれば、大量得点されがちなピッチャーなわけだが、前々日は無難に抑えていたし、5点差あるし、大丈夫だと誰もが思っていた。
でも、ポカスカ打たれた。
一軍の舞台は、また彼に厳しさを教えるのだ。これで、ファームに落ちるだろう。そして、しばらくは呼んでもらえないだろう。
だが、またきっとチャンスはある。その時、最高のパフォーマンスを見せてくれ。
頑張れ福永春吾。

かなり嫌な感じで同点に追いつかれ、9裏もサヨナラのピンチを迎えたが、球児が粘り切った。
10裏、11裏をドリスが抑え、いいリズムを作り出すと12表に奇跡が起きる。
一死1、2塁のチャンスで代打の中谷がタイムリーツーベースを打つじゃありませんか!
一気に2点の勝ち越し。
中谷ならゲッツーでも諦めがつくと思っていたのに、大きく予想を裏切る最高の結果に「勝てるかも」と思ってしまった。
これが良くなかった。
中谷が打ったということは、他の見えない何かを犠牲にしたということなのだ。
世界は不均衡を許さない。必ずバランスを保とうと反発してくるのだ。
12裏。
島本が先頭の山田哲人にレフトポール直撃のソロを浴びる。
ほらね。
雄平、大引を打ち取り「あと一人」までいったが村上にデッドボール。
バッターは中村。
普段なら何でもないバッターだが、バランスを保とうとする見えない力を味方につけた中村の打球は右中間を切り裂く同点タイムリーになるのである。

勝てる試合で勝てず、ジョンソンの無失点継続も止まり、悔しい。
と思ってしまうと精神衛生上よくないので、
調子のよかった五十嵐を打ち崩したし、負けそうな展開なのに負けなかった。
とプラス思考変換する。

というわけで、大型連休の12連戦を8勝3敗1分。かなり立派な数字。褒めてあげたい。