阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第18戦  vsヤクルト6回戦【2019.4.18】

明治神宮野球場
阪神 402 402 100 13
ヤク 100 100 102 5
本 大山3、4号 中谷3、4号 山田哲4号 近本3号 
○岩田1勝 ●大下1敗
阪神 岩田
ヤク 大下、中澤、風張、五十嵐、ハフ

大山覚醒宣言。
この試合が「ミスタータイガース」になったきっかけだよね。
と、後々語られることだろう。

1表、近本のセカンドゴロは際どいタイミング。ここで矢野監督、リクエスト要求。
史上最速? のリクエスト権行使も実らずアウト判定。
この勝利への執念が打線に伝播した。
北條二塁打、糸井フォアボールで一死1、2塁。
4番大山登場。
大下が投じた4球目をレフトスタンドへ放り込んだ。先制3ラン。
そうだ。我々はこんな4番を待っていたんだ。
我慢した甲斐があった。
3表にも1発放つ。ここ2試合で3発。
昨年9月に見せた「確変状態」に入り込んだ。そして、その確変は今後、日常となる。

初回は、大山の後の糸原、中谷でもう1点追加できたのも大きい。
そう。この試合は福留の休養でスタメン起用の中谷も躍動した。
自身初の1試合2発。大山(4打点)よりも多い5打点を記録。こんなに打ったら、もう今シーズン打てなくなっちゃう。心配。
ちなみに日本人打者で共に2打席連続ホームランは71年ぶりのことだそう。
その71年前の二人とは・・・別当と藤村。
なんと。これは。
あのダイナマイト打線の再来を予感させるではないか。

3表、一死1、3塁で木浪の場面。矢野監督は上本を代打で投入。早い交代に勝利への執念を感じていたが、実は懲罰交代だった。
木浪は初回の三振後にキャッチャーがボールをこぼしていたのに1塁へ走らなかったのだ。
「俺、やることやらん選手とか、あきらめるような選手を使いたくない。あそこで(木浪が)前の打席に三振しても走らない。俺としては、あのチャンスで『それやったら上本』と。というところで代えた」
初回の近本のリクエスト要求ではベンチでバックスクリーンに流れるVTRに笑顔を見せるほど余裕があった指揮官だが、ひとつひとつのプレーには厳しく勝ちにいく姿勢を求めるのだ。明るく厳しく。良い監督だと思う。

岩田が2年ぶりに勝利を手にした。しかも完投。完投勝利は4年ぶり。
よく頑張った。
切れのあるスライダー。とても良かったよ。
鳴尾浜で驚異の防御率0.53をマークして1軍に戻ってきた。
その成績通りの活躍に涙が出そうになる。
ガルシアが調整に入った今、経験値の高い左腕が帰ってきたのは大きい。
これからも頼むよ。

9裏、先輩の感動的な完投勝利に水を差すエラーをした北條。しっかり反省してください。