阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第127戦 vs広島23回戦【2018.9.22】

マツダスタジアム
阪神 036 002 101 13
広島 002 002 000 4
本 中谷4号 バティスタ25号
○藤浪4勝3敗 ●岡田8勝7敗
阪神 藤浪、岡本、伊藤和
広島 岡田、藤井皓、戸田、ヘルウェグ

カープ3連戦で勝ち越し。
2年続けて目の前での胴上げを見ることになるのかと思っていたが、猛打で回避。
藤浪が投げると、打線爆発。
藤浪LOVE打線。
これだけ取れば藤浪とて安心して投げられるだろうという野手陣の愛である。
6回7安打9奪三振4四球4失点。124球。
未だ余計なボールは多いが、着実に復活の道を歩んでいる。
特にこの日は丸、鈴木を完全に封じ(フォアボールは与えているが)、カープ打線を乗せなかった。
進歩のしるしである。
この連戦、そして来季に向けて頼もしい右腕が帰ってきた。

ロッテの福浦が2000本安打を達成。
千葉生まれ、習志野高校出身、ロッテ一筋25年。
ファン、同僚に愛された男の大記録。
ここに福浦が入団した94年の選手名鑑がある。
ドラフト7位。投手。背番号70。
「地元出身の期待の左腕。チームメイトとなる前田(幸長)を目標とする。140キロの速球を武器に強気の投球を目指す。打撃でも高校時代20本塁打以上と非凡な野球センスを持っている。まずはファームでプロの体を作ることを肝に銘じて、3年計画で1軍に上がろうと考えている」
とある。
この3年計画が奏功したのか4年目に非凡な野球センスが開花し、前田のようにはなれなかったが打者としてチームの主軸を担うことになった。
来季もまだまだ現役を続ける福浦の巧打をこれからも見守っていきたい。

DeNAのG後藤武敏が引退。
全く思い入れのある選手ではないが、引退式で横浜高校の同級生であった松坂と小池が花束を贈呈し3人が号泣している姿はドラマチックであった。
数日前に、名球会入り選手が一人もいないことを意地悪く書き立て、「松坂世代――それは松坂に翻弄された同世代の選手たちの総称である」と締めくくった駄文をネットで目にした。
デイリー新潮であった。さもありなん、である。
痴漢とLGBTの区別もつかなくなってしまった出版社に、松坂世代の偉大さは死んでもわかるまい。
一つの世代が一人の選手の名称で呼ばれ、それぞれの選手が各球団で魅力あふれるプレーを披露し、多くのファンを魅了してきたことがいかに特異なことであるか。
まあ、私が今さら書くことでもない。プロ野球ファンなら誰でも知っていることである。
ちなみに我らがチームの松坂世代藤川球児は今季700試合登板を達成。これまでに15人しか成し遂げていない記録である。
2000本安打打者が52人。200勝投手が24人。
球児がいかに偉大な記録を打ち立てたかを新潮社に教えてあげたい。