阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第123戦 vsDeNA21回戦【2018.9.17】

横浜スタジアム
阪神 100 002 010 0 4
ベイ 300 000 010 2 6
本 大山10号 ソト32、33号 宮崎27号
エスコバー3勝3敗 ●ドリス1勝6敗29S
阪神 岡本、望月、桑原、藤川、能見、ドリス
ベイ 濱口、三上、パットン、砂田、山崎、エスコバー

初回から大山が前日に続き覚醒ぶりを発揮したが、その裏に岡本はいとも簡単に逆転された。
中継ぎ起用してきた投手を先発に据えた時点で首脳陣も総力戦になるとはわかっていただろうが、先制点を取った後に即逆転されてしまうと士気は下がる。
その後の岡本は4回まで踏ん張って投げたが、やはり初回の3点である。
今年の投手陣、初回失点率が高すぎやしないだろうか。
試合に入る前の調整法なのか、何なのか。とにかく打てないチームなのに、初回からのビハインドは難易度設定が高すぎる。
このマゾヒスティックな体質は改善してもらいたい。

岡本の踏ん張りを望月、桑原が継続させ、打線もそれに応えて同点に追いついた。
同点タイムリーを打ったのはエフレン・ナバーロ。
フルカウントまで粘りながら結局三振してしまう場面も目立つが、地味にタイムリーを放つ打撃を高く評価したい。
決してスラッガーというわけではないが、来年もいさせてあげれば率を稼げる選手になるのではないだろうか。
楽天にいたリックのように。

この試合で糾弾したいのは同点打を浴びた藤川でも、ソトにサヨナラ2ランを喰らったドリスではない。
藤川が打たれる場面も最近よく見るが、ここまでよく頑張ってきている。仕方ない。
この時期に背信投球を続けるドリスは来季残留が黄色信号だが、これまでの日本での実績や30歳という年齢を考えれば残しておくべき助っ人だと思う。
糾弾すべきは中谷である。
俊介と入れ替わり昇格してきたが、落とされた時の悪癖は全く改善されていない。
昨年20本を打ったのは何かの間違いだったのだ。
8表。
ようやく勝ち越し、なおも一死3塁。ナバーロが三振したのは痛恨だったが、まだ二死3塁。中谷には何とかしてほしい場面である。
どうして初球の真ん中に入ってくるスライダーを見逃すのだろう。
どうして同じボールがもう一回来たのに打ち損じるのだろう。
結局、セカンドフライ。
彼には好球必打という言葉を送りたい。
そして、好球は何度もやってこないことも伝えたい。
そして、チャンスは逃し続ければ再びやってこないという事も。

大山が覚醒したかに見えるが、9表は二死1、2塁で初球をショートフライ。
ランナーを出してから制球の安定しない山崎なのに、なぜ初球から手を出すのか。
手を出すならば、モノにしなくてはいけない。
大山大明神に逆転勝利を祈願したが、彼は神様にはまだなりきれていなかった。

3位まで1.5差とはいえ、最下位に転落。
そして20日からはマツダカープ戦。
カープのマジックは4。
これまでの展開を考えれば2年続けて胴上げを目の前で見ることになるだろう。
意地を見せられるだろうか。
意地を見せられれば、CS進出も見えてくる。