阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第49戦 vs巨人8回戦【2020.8.18】

東京ドーム
阪神 000 000 000 0
巨人 000 100 00X 1
本 岡本17号
○菅野8勝 ●高橋1勝1敗
阪神 高橋、ガンケル
巨人 菅野

完封負け。
相手は菅野。極めて気に食わないが、今季絶好調の投球をし続けている投手。点が取れないのは仕方がない。
いや、仕方がないはずがない。
開幕戦でも戦った相手だ。これから何度も対戦する相手だ。何かしら手を打たなければいけないだろう。
監督、コーチたちは菅野と戦うにあたって、何か策を講じたのだろうか。
選手たちは何とかして攻略しようと思考して打席に立っているのだろうか。
担当スコアラー(古里泰隆と思われる)は何か弱点はないかと血眼になって研究し続けているのだろうか。
みんなプロ。
当然、それぞれがそれぞれの持ち場で一生懸命に仕事をしているのだろう。
それでも打てなかったのだ。
菅野がすべてを凌駕したのだ。
打てないのはタイガースだけではない。今季はどのチームも菅野を敗戦投手に出来ていない。
だから仕方がない。
いやいや、そうではない。
相手も人間だ。どこかに必ず弱点がある。
巨人とはまだ16試合残っている。必ずまた対戦するピッチャーだ。
やられっぱなしは悔しいじゃないか。
次の対戦での攻略してくれることを切に願う。

先発の髙橋遥人は菅野よりも被安打数は少ない2。
でも負けた。
岡本和真にホームランを打たれてしまった。
期待の左腕には勝ち運がない。
ただ、その勝ち運を付けてあげるのは打線の仕事でもある。
素人目でも伸びやかなボールを投げる素晴らしい投手だと思わせてくれる髙橋遥人。
次期エースを勝てる投手にしてやろうよ。
チームの課題だね。

第48戦 vs広島11回戦【2020.8.16】

京セラドーム大阪
広島 000 001 010 0 2
阪神 200 000 000 0 2
広島 遠藤、薮田、塹江、フランスア
阪神 秋山、ガンケル、岩崎、スアレス、岩貞

勝てそうな試合だったが、引き分け。
悔しいが負けなかったことを評価しよう。

先発の秋山は5回4安打5奪三振無失点。
1~4回は常にランナーを出すピッチングだったが、粘った。
特に初回は熊谷のエラーからピンチが広がったところをしのいだ。
初回に熊谷がエラーをしてしまいましたが、ああいうところを抑えて助け合うことが大切だと思いますし、それが野球だと思う。
秋山と梅野は自分の言葉でしっかりとしゃべることのできるコメント力の高い選手だが、このコメントもとても立派だ。

初回の先制点を中継ぎ陣が守り切れなかったのは悲しい。
特に8回はセカンド植田のファンブルからピンチが広がり、岩崎のワイルドピッチで追いつかれてしまう切ない失点だった。
守備を買われての起用なだけに、植田のミスは痛い。
まあ、本人が一番責任を感じているだろう。今後の守備力向上に期待しよう。

打線は5回以降ヒットが出なかった。
これでは勝てない。
薮田、塹江、フランスア。投壊しているカープのリリーフ陣から1本も出ないのは不安だ。

第47戦 vs広島10回戦【2020.8.15】

京セラドーム大阪
広島 010 100 000 2
阪神 201 023 02X 10
本 鈴木誠12号 サンズ9号
○西勇3勝3敗 ●大瀬良4勝2敗
広島 大瀬良、菊池保、ケムナ、モンティージャ
阪神 西勇、岩貞

大勝。
西勇輝が1カ月ぶりに勝ち3勝目を挙げた。
毎度、援護点の少ないことにファンもやきもきしていたが、この日は10得点の大量援護。西もさぞ満足であろう。
8回110球4安打1四球5奪三振2失点。
エースらしい投球だった。

最後の9イニング目を締めたのは岩貞。
ここのところ先発で結果が出ずに、配置転換された。
そもそもキャンプ中から中継ぎ起用が検討されていたので、大きな驚きはない。ただ、7/10に甲子園で見せた快投が素晴らしかっただけに「先発岩貞」をしばらく見られないのは悲しくもある。
岩崎とともに大事な場面を締める左腕として頑張ってもらいたい。

サンズが3打点の大活躍。
ここのところ得点圏打率リーグトップの勝負強さを見せつけてくれている。
昨季、韓国で打点王を獲得した実力がここに来て大いに発揮されている。

糸井が6試合ぶりにスタメンに復帰し猛打賞。
本来の彼の実力を考えれば、まだまだ足りない。
やたらと「足の具合が良くない」と言われているが、移籍してからずっとだよね…
具合が良くない割には頑張っていると思うが、ファンが求めているのはそんな姿ではない。でも、ずっとそういう状態ということは、もう完調しないのかしら。。
「超人」ならば、乗り越えられるはず。
完全回復を祈る。

ボーアが猛打賞。3打席連続タイムリーだった。
だんだん日本の野球に慣れてきたと思う。あっけなく凡退するときもあるが、ハマればこんなに心強い助っ人はいない。
ここのところサンズが目立っているので、ボーアも負けずに頑張ってほしい。

第46戦 vs広島9回戦【2020.8.14】

京セラドーム大阪
広島 301 002 000 6
阪神 000 000 000 0
○森下4勝2敗 ●藤浪4敗
広島 森下
阪神 藤浪、尾仲、望月

藤浪晋太郎の今季4度目の先発登板は6回117球8安打4四球6奪三振6失点。
今季の中では一番内容が悪く、黒星やむなし。
長いシーズン、こういうピッチングになってしまうことはある。すべての試合が完璧な投手なんていないのだ。
我々ファンが「良くないなあ」と思っている以上に本人が一番「良くない」ことをわかっているはずで、次回までにその部分の修正をしてくるのがプロ。
次回の登板では、きっと切り替わった彼の姿を見ることができるだろう。

打線は森下に完封負け。
梅野と近本の2安打のみ。危うくノーヒットノーランされるところだった。
去年のドラフト戦線で「大学ナンバー1」と評価されていた投手。まあ、これくらいはやるでしょう。ただ、タイガース戦に投げさせすぎじゃないですかね?
彼の4勝のうち3勝がタイガース相手。毎回抑えられるコチラも情けないけど、他のチームにも当ててほしいなあ。

この日、左ひじの張りが癒えたということで岩崎が昇格。
左の中継ぎは手薄だったので良かった。
一方で球児が抹消。右上肢のコンディション不良ということらしい。
まだ、出来る。
ファンはそう願っている。

第45戦 vsDeNA12回戦【2020.8.12】

横浜スタジアム
阪神 010 500 100 7
ベイ 210 002 001 6
本 中谷2号 サンズ8号
○青柳5勝2敗 ●濱口3勝2敗 Sスアレス7S
阪神 青柳、能見、ガンケル、馬場、スアレス
ベイ 濱口、国吉、藤岡、エスコバー、石田、山崎

初戦は落としたが、2連勝でカード勝ち越し。
カモにしていることが多いベイスターズ相手に今季は対等の戦いをされている。巨人にカモにされている我が軍としては、カモを作らなくてはいけない。
これでようやく6勝5敗1分。もっと得意の相手にしていこう。

この日の2番打者は中谷将大。プロ初の2番だったが、2点ビハインドの4表に逆転3ランを放ち監督の起用に応えた。
初回にタイムリーエラーを献上し、責任を感じていた中での一発だった。
代打としてはリーグ屈指の成績を誇るが、彼の目指すところはスタメンで毎日試合に出ることだろう。年間20本打てる力のあるバッター。こんなもんではまだまだ満足しないはずだ。ベテランに陰りが見え始めた外野陣に割って入る活躍をこれからも見せてほしい。

この中谷に続いてホームランを放ったのはサンズ。
いつの間にやら打率は2割8分を超え、打線には欠かせないバッターとなっている。開幕前の練習試合では、本当にどのボールにもタイミングが合っておらず「ダメ外人」と判断した自らの見る目の無さを恥じたい。

先発の青柳は50/3を4失点。1、2回に得点を許す立ち上がりだったが、それなりに試合を作ったことは評価したい。去年までは、そこから崩れていく印象だったが、立て直す技術を手に入れたのだろう。着実に進化していく姿は頼もしい。

能見、スアレスが失点し終盤にひやひやしたが、勝ったので良し。どんな試合内容でも勝てば良いのだ。

第44戦 vsDeNA11回戦【2020.8.11】

横浜スタジアム
阪神 100 002 105 9
ベイ 100 000 010 2
本 楠本1号 宮崎9号
○ガルシア1勝4敗 ●井納3勝3敗
阪神 ガルシア、馬場、尾仲
ベイ 井納、藤岡、エスコバー、平田

ガルシアが今季初勝利。
8試合目の先発登板にして、やっと勝った。
投げてみないとどう転ぶかわからないというギャンブル要素は秘めているが、基本的には打たせて取るピッチングが冴える投手。
防御率は3.74。
決して悪い数字ではない。これまで、勝ち運がなかったのだ。
陽気なカリビアン。彼が勝つことでチームの雰囲気は明るくなる。
一つ勝ちがつけば、弾みがつく。もともと二桁勝てる力を持っている。
これからの快進撃に期待したい。

試合は5回まで1-1で進む緊張感のある内容だったが、6表にサンズが決勝タイムリーを放つと、打線が活発になり、終わってみれば9得点。
熊谷が今季初ヒット、初打点を記録するなど観ていて楽しい試合になった。
尾仲も今季初登板で無失点。古巣相手に良いピッチングを見せた。二軍でいくら良い投球しても、一軍でそれを発揮できなければ意味がない。いかに良い内容を続けられるかが大事。頑張ってほしい。

第43戦 vsDeNA10回戦【2020.8.10】

横浜スタジアム
阪神 010 002 100 4
ベイ 010 220 01X 6
本 大山11号 佐野8号
○国吉2勝1敗 ●岩貞2勝2敗 S三嶋1敗6S
阪神 岩貞、望月、能見、馬場、藤川
ベイ 武藤、国吉、藤岡、山崎、パットン、三嶋

岩貞がどうにも良くない。
私が甲子園で観た最高のピッチング(7/12)以降は試合を作れないでいる。
どうしてしまったのだ…
この試合も4回73球6安打1四球4奪三振3失点。
毎回ヒットを打たれ、まるで安定感がなかった。
悲しかったのは4裏の2失点。
これはピッチャーの国吉に打たれたタイムリーだった。
この日のベイはブルペンデー。中継ぎ投手6人で試合を形成したわけだが、その2番手が国吉。
つまりはほぼ打席に立たない選手だ。
矢野監督は
3連戦の頭で、9連戦の途中で、中7日。あそこで投手に、しかも初球やろ。あまりに残念というか。あの点の取られ方ってチームの士気が上がらんよな。打撃練習なんかほとんどしてない選手でしょ。
と、コメントを残した。
指揮官がここまで怒気を表すのは珍しい。
まあ、ファンの感想も同じだ。
去年までお得意様球団だっただけに、こういう負け方は腹立たしい。

悪いことばかりではない。
大山が3試合連続なる11号ソロを放った。
去年の4番としての経験、降格させられた悔しさ、開幕スタメン入りできなかった無念。すべての物事が、糧となり身になりつつあるのだろう。
そんな大山以上に期待値の高かった髙山がファームから昇格後即スタメン起用されて、2安打と結果を残した。
君の力はこんなもんじゃないはずだ。
天才的な打撃技術は球界一だと思っている。
福留、糸井がくすぶっている今がチャンスなんだ。
覚醒を待っている。

球児がまた先頭打者に四球を出し失点。。
うーん。

第42戦 vs広島8回戦【2020.8.9】

マツダスタジアム
阪神 011 000 012 5
広島 010 000 000 1
本 大山10号
○秋山4勝1敗 ●遠藤2勝2敗
阪神 秋山、ガンケル、スアレス
広島 遠藤、菊池保、薮田、一岡、DJ・ジョンソン

20点勝利後に一度登録を抹消され、再登録されての登板となった秋山が6回1安打3四球1奪三振1失点と好投した。
二桁勝利を挙げた2017年の安定感が戻ってきつつある。
何よりも勝ち運がある。4勝はチープトップタイの勝利数だ。

4番大山が3安打2打点。
先制の起点となる二塁打。勝ち越しタイムリーとなる三塁打。貴重な追加点となった本塁打。すべてのヒットに価値があった。これぞ4番の仕事。
これで3年連続となる二桁本塁打を達成。
大山はまだ4年目の選手。それなのに、周囲の期待が高すぎるあまり過剰なまでの批判にさらされがちだ。
ここ20年の右の主砲タイプで、ここまで着実に結果を残し続けた大卒の選手はいない。我々は、もう少し温かい目で大山を見守り、応援するべきだと思う。
もちろん、批判をしないというわけではない。しょうもないプレーをすれば、そりゃ怒る。ただ、その怒りに愛をなくしてはいけない。
彼は必ずやタイガースを背負って立つ男になる。
期待して見守ろうじゃないか。

ガンケルとスアレスで3イニングを無失点に抑えた。
ガンケルは中継ぎとして、良い方向に進みつつある。このままの安定感を維持し続けてほしい。
スアレスはしっかり抑えとして機能している。
獲ってきたフロントはえらい。
居なかったら、どうなってたことやら。

第41戦 vs広島7回戦【2020.8.8】

マツダスタジアム
阪神 010 000 000 1
広島 100 000 10X 2
本 長野3号 大山9号
○大瀬良4勝1敗 ●藤川1勝3敗2S Sフランスア1敗4S
阪神 西勇、藤川、ガンケル
広島 大瀬良、塹江、フランスア

西勇輝はよく投げた。
よく投げても勝てないのがタイガースだ。
時代が違うので比較するのは滑稽なことだが、1962年の村山実防御率1.20なのに14敗(25勝)してるのだ。
頑張って投げても勝てないのは伝統だ。そういうチームに来たのだから、諦めてもらうしかない。ただ、今のオリックスよりはマシだろう、とは思う。

2表に大山が同点2ランを放つ。
先制された後に、すぐに返せるのは立派。4番の仕事。
相手の大瀬良は決して良い方ではなかったが、それでも要所を締めて虎打線を封じた。
そういうエースを打破していかない限り、上位進出は遠い。
7表、一死満塁で代打の福留。
セカンドゴロゲッツー。
悲しい。
好投の西への代打だっただけに、ベンチの指揮は大いに下がり、その裏に決勝点を取られてしまう。

その決勝点を献上したのは球児。
先頭の代打大盛なんぞにフォアボールを出し、ピンチを作ると代打の坂倉に決勝タイムリーを打たれた。
なんでそんな奴らに、、、と思わざるを得ない。百歩譲って、坂倉は数年後の主軸打者候補なので仕方ないと心を無理やり納得させるが、大盛への四球は意味不明だ。
球児よ、こんなはずじゃないはずだ。
本来の力を取り戻してくれることを切に願う。

第40戦 vs広島6回戦【2020.8.7】

マツダスタジアム
阪神 001 030 200 6
広島 240 023 000 11
本 松山3号
○森下3勝2敗 ●青柳4勝2敗
阪神 青柳、能見、小川、伊藤和、望月
広島 森下、高橋樹、島内、一岡、DJ・ジョンソン

青柳の制球が定まらず2回までに6点を取られ、観る方も序盤で試合を諦めた。
結局、青柳は3回81球10安打1四球4奪三振6失点。
ローテの中心にいるピッチャーが3回で降板してしまうのはツラい。
そのあとに投げたのは能見、小川、伊藤和、望月。
プレッシャーのかからない場面での能見は安定感があるので、無失点ピッチング。
が、新人小川はピンチを招き、羽月なんぞにタイムリーを打たれ2失点。あんなわけのわからん奴に打たれるなよ。。。
後を受けた伊藤和は制球が定まらず3つの四球を与え、そのランナーを見事に全員ホームに生還させ3失点。次のイニングは三者凡退に抑えていた。それにしても、この立ち上がりの悪さはリリーフピッチャーとしては致命的だろう。苦労を重ねて一軍に入り込んだが、ちょっと厳しいかな。下でよほどの安定感を示さないと、信頼は取り戻せないかもしれない。
望月は無失点ピッチング。まあ、点差も開きカープに攻撃意欲が無くなった、という要素が大きいと思うが。

打線は5表に4連打で3点取り、2点差まで迫った。が先述のとおり、リリーフ陣が滅多打ちだったので焼け石に水状態。
せっかく20年ぶりに2番で福留をスタメン起用したのにな。
去年までとは違い、代打とスタメンで起用がまちまちな状態の福留。この中で結果を出すのはなかなか厳しいかもしれない。
それでも、福留はタイガースにはなくてはならない人。
調子を取り戻してくれると信じている。

負けたけど、6点取ったのなら良いじゃないか。
近本なんて4安打だし。
ここは良いところだけを見つめて、明日への希望としよう。