阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第132戦 vs中日22回戦【2019.9.13】

ナゴヤドーム
阪神 004 101 010 7
中日 000 010 000 1
本 福留9号 髙山5号
○西8勝8敗 ●柳10勝6敗
阪神 西、島本、ドリス
中日 柳、祖父江、三ツ間、又吉

試合は完勝だった。
3表に近本タイムリーと福留3ランで柳を粉砕。
4表にも髙山、大山、梅野の3連打で1点を追加。
投げては西が7回1失点と上々の出来で、試合の流れを作った。西自身も6表にタイムリーツーベースヒットを放ち、気持ち良かったことだろう。

でも、この勝利がかすむ衝撃がファンを襲ったのだ。
【メッセ引退】
信じがたかったニュースは時が経つと次々に各ニュースサイトに上がり、動かしようのない事実となっていた。
12日の練習試合で思い通りに投げることができなかったという。
無様な姿をこれ以上晒したくない。そんな美学もあったのかもしれない。38歳。若くない。いやがおうにも衰えていく年齢だ。自然の摂理にあらがって奮闘するよりも、潔く身を引くことを選んだのだろう。
日本通算100勝に2つ届かなかった。98勝。これまでにいくつ孤立無援の試合があったことだろう。ともにプレーした野手陣よ、反省したまえ。
タイガース史にどころか球史に残る助っ人になったランディ・メッセンジャー

ありがとう。
ラスト登板、観に行くからね。

第131戦 vsヤクルト23回戦【2019.9.12】

阪神甲子園球場
ヤク 300 500 040 12
阪神 000 000 200 2
本 バレンティン32号 大山13号
○石山2勝2敗10S ●ドリス5勝4敗19S Sマクガフ6勝3敗9S
ヤク 山田大、石山、大下
阪神 高橋遥、守屋、浜地、能見

せっかく気持ち良く勝ったのに、次の日に10点差つけられて負けるのかい。
はーあ。
高橋遥人は4回8失点。矢野監督は「プロだから、やられたらやりかえさないとあかん」とコメント。そういえば、前回のマツダでもベースカバーを怠って公開説教をされ涙ぐんでいた遥人。
これだけ叱られるのは期待されているからこそ。単なるイジメではないはずだ。月並みだが悔しさをバネに強く逞しく成長してほしい。

遥人の陰に隠れているが、8表に4失点されている浜地も大いに反省してほしい。

近本が猛打賞で一人気を吐く。いや、大山もバックスクリーンに放り込んでいたから、二人で気を吐く。
近本は赤星以来球団二人目の新人30盗塁を達成。えらい。マルチ安打も40度目で、これは坪井に並ぶ球団新人記録。球団内の記録とはいえ、更新するのは良いことだ。
こうやって良いことを書き連ねていくと、大敗した気も紛れよう。

第130戦 vsヤクルト22回戦【2019.9.11】

阪神甲子園球場
ヤク 000 012 000 3
阪神 000 240 04X 10
本 村上33号 マルテ12号 髙山4号
○小川4勝12敗 ●青柳8勝9敗
ヤク 小川、坂本、平井
阪神 青柳、能見、岩崎、ジョンソン、守屋

昨日の憂さを晴らすような大勝。
当日のメモで振り返る。
雨で1時間7分遅れの開始。
4裏、北條の巧くレフト前に飛ばした二点タイムリーで先制。
徐々に打率を上げてきており、安定感が少しずつ増してきた。試合に出たり出なかったりで調整は難しかろうが、これを乗り越えた先に輝かしい未来がある。更なる輝きを求めたい。
5裏はチャンスでどめさんタイムリー、マルテ2ラン、髙山ソロと気持ちの良い攻撃。こういうのもっと観たい。
この取った後に取られるのが青柳の良くない所。5表も6表もそう。結局6回途中降板。勝ったから良いようなもので、猛省してもらいたい。
8裏は鳥谷のタイムリーが生まれた。今季初打点。
残り少ない縦縞姿にファンはただただ声援を送るしかない。色々な感情を込めて歌う応援歌。
夢乗せて羽ばたけよ
鋭いスイングみせてくれ
さぁ君がヒーローだ
鳥谷敬
まだ別れたくない。1日でも長く共に。チームメイトもファンも同じ気持ちだろう。
奇跡のCS進出に向けて、明日も頑張ろう。

そう。鳥谷が今季初打点。めでたくもあり かなしくもあり。
1塁から梅野もよく走った。えらい。

近本が初回に併殺打を記録し、開幕から続けていた無併殺打席が578でストップ。
残念。本人は「ああいうところで併殺打を打ってしまったのが残念」と記録よりも、バッティングの内容に言及していた。こういう姿勢だからこそ、成績が伴うのだね。

第129戦 vsヤクルト21回戦【2019.9.10】

阪神甲子園球場
ヤク 031 000 000 1 5
阪神 102 100 000 0 4
本 バレンティン31号
○石山2勝2敗10S ●ドリス5勝4敗19S Sマクガフ6勝3敗9S
ヤク 高橋、高梨、ハフ、梅野、石山、マクガフ
阪神 秋山、島本、岩崎、ジョンソン、藤川、ドリス

秋山と原口のバッテリー。
1裏に糸原のタイムリーで先制も、直後の2表に二死満塁で投手の高橋にセンターオーバーの3点タイムリーを浴びてあっという間に逆転される。
何だかね。バッテリーのミスという気もする点の取られ方だった。
3表にはバレンティンに甘く入ったカーブをバックスクリーン横に運ばれる。こういう一発は気を付けてほしいなあ。

3裏に中谷、原口がレフト前に詰まりながらも運ぶ連続タイムリーで1点差に迫る。
4裏、木浪の三塁打を福留が犠牲フライで返し同点。続くマルテが二塁打を放ち、機運を高めたが糸原が凡退し勝ち越しならず。糸原にはもう少し勝負強くなってほしい。5番タイプでないことはわかっているが、もう少し。

ここから試合は膠着状態。
互いにランナーは出すも得点できないもどかしい展開のまま延長へ突入。
10表。ドリスが広岡にヒットを打たれ、奥村に送られ、塩見に勝ち越し打を許す。
打率1割台の広岡にチャンスメイクされ、0割台の塩見に打たれちゃうのかよ...観ていて脱力してしまう失点だった。

ベンチにもその空気が漂ったのかどうかは知らないが、その裏はマクガフに3人でピシャリと抑えられ試合終了。
小川監督辞任の報にヤクルトナインが意地を見せた形だが、そういうチームにこういう負け方はもったいない。

これで球団通算5000敗目だそう。いつかは記録するものだが、改めて言われると気持ちの良いものではない。ベイスターズオリックスに続き3球団目の大台。ついでに地力CSも消滅。
さあ、いよいよ後がなくなってきたぞ矢野阪神

第128戦 vs広島24回戦【2019.9.8】

マツダスタジアム
阪神 000 000 020 2
広島 002 010 000 3
○ジョンソン11勝7敗 ●岩貞2勝4敗 Sフランスア6勝6敗11S
阪神 岩貞、ドリス、島本、岩崎、ジョンソン
広島 ジョンソン、菊池保、中村恭、フランスア

この日も11時入場。暑いのに馬鹿だね。
12時に席が解放されると、昨日と同じように鳥谷撮影会。

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給水する鳥谷

先発は岩貞とジョンソン。岩貞はカープを苦手としているので、何とか頑張ってほしい。
の、願いも空しく3裏に先制される。
先頭の石原がヒット、続くジョンソンの送りバント失敗をゲッツーに仕留めシメシメの展開だったのに西川、菊池に連打され鈴木を歩かしてしまい満塁。4番長野に2点タイムリーを打たれる。
はーあ、呆れちゃうね。よりによって長野に打たれるなんて。腹立たしいったりゃありゃしない。しかも4番長野って...

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踏ん張れない岩貞

5裏、岩貞に見切りをつけて登板したのはドリス。
昇格してから徐々に調子を上げてきている。まだまだ勝負はこれからだ、というファイティングポーズをカープに見せたいところだったが、松山にタイムリーを浴びて0-3に。ランナーを出してから二死までこぎつけたのに、打たれちゃうのはガックリ来ちゃうよね。

打線はジョンソンを捉えきれない。ヒットは出るも続かないから得点が取れない負の流れ。良いピッチングをしているということ。

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カープ史に残る優良助っ人

しかし、8表に反撃の狼煙をあげる。遅きに失している感は否めないが、3番手の中村恭平を攻め立てる。
一死から近本が三好のファンブルで出塁、福留が三振してかなり意気消沈したが4番マルテがレフトへタイムリーツーベース!
さらに糸原もツーベースで続いて2点目を獲得!
1点差に迫り、なおも大山が四球でつなぎ、打席には天才打者髙山。頼む、打ってくれ! の願いは届かずサードへのファールフライ。なんじゃそりゃ。同じアウトでももう少しましな凡退してくれよ。盛り下がっちゃうんだから。

我が軍の反撃はここまで。
9表はあっけなく3人で締めくくられ、試合終了。

今年の広島遠征は1勝2敗の負け越しとなった。
史上空前の台風が接近しているという。車で帰京するのだ。早く帰ろうじゃないか。
と、ビュンビュン駆けたが、海老名で台風に追いつかれた。暴風雨を車内でやり過ごし夜明けに東京に到着。
あー疲れた。

第127戦 vs広島23回戦【2019.9.7】

マツダスタジアム
阪神 115 000 000 7
広島 001 100 010 3
本 髙山3号 小園3号
○西7勝8敗 ●薮田2敗
阪神 西、藤川
広島 薮田、中田、塹江、レグナルト、遠藤

14時開始のデーゲーム。マツダスタジアムは11時に開場するが、指定席の客は12時までは席に座らせてくれないという謎のルールがある。それでもなお、11時に球場に行ってしまう指定席ファンの悲しさよ。
マツダはドームや神宮と違いペットボトルの持ち込みまで禁止する厳しい規制がある。自前のプラカップを持参し、紙パックの焼酎にペットボトルの炭酸飲料で割ってアルコールを摂取するのが自己流なのだが、マツダではそれが出来ない。フェンスが無くて観やすいのは最高だが、この点だけは辛い。

ビジターチームファンの特権は練習が観られること。残り少ない鳥谷の虎ユニ姿をカメラに収めんとするトラ党の多いことよ。自分もその内の一人だが。

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ランニング中に髪が逆立つ鳥谷

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逆シングルも軽やか

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笑顔の鳥谷

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物思う鳥谷

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とてもエラそうな川藤

練習をたっぷり堪能した後はいよいよ試合。
せっかくの遠い広島遠征なので1試合くらいは勝ちゲームを観たい。
その願いが阪神ナインに届く。
初回から薮田を攻め立て、福留が先制タイムリー。
2表には木浪がタイムリー。
そして、3表に髙山の3ランが飛び出し、さらに近本が満塁からセンターへ2点タイムリー。一気に5点を取り、試合の行方を決定づけた。

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初回、球界最年長野手に挨拶する菊池

先発の西は3裏に小園にソロを打たれ、4裏に長野にタイムリーを浴びるも、大量リードならば関係なし。むしろ小園のホームランを観られたことの幸運さを喜ぶ余裕さえ私にはあった。
結局、西は8回を102球3失点でマウンドを藤川に譲った。11安打されながら試合を作ったのは投球術のなせる業だろう。

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8回、西川の打球に足を出して止めようとする西(結果は中前打)

9回は藤川が会澤にヒットを許すも、無失点で締め試合終了。
実に気持ちの良いゲームとなった。

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磯村をサードフライに打ち取り、試合終了

さて、この日の鳥谷も結果を出せず、代打でセンターフライに終わった。

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ヒット、見たいなあ…

とりあえず、一つ勝てたので遠征に来た価値はあった。願わくば、明日も勝ちたいが果たして。





第126戦 vs広島22回戦【2019.9.6】

マツダスタジアム
阪神 000 003 000 3
広島 015 000 00X 6
本 会澤11号
○九里8勝7敗 ●高橋遥3勝7敗 Sフランスア6勝6敗10S
阪神 高橋遥、守屋、望月
広島 九里、菊池保、フランスア

昨年に続き、カープファンの友人とマツダスタジアムへ遠征。
昨年は由宇でのファーム観戦も堪能したが、今年は由宇での試合が無いので一軍の試合に集中。

1表、近本2塁打、福留四球で先制のチャンスを作るも4番マルテがサードゴロゲッツー。非常に嫌な感じで初回を終えた。

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外角のボールをひっかけゲッツーに…

2裏、会澤にソロ被弾。先制される。
3裏、下位打線の8番三好からなのに、その三好にヒットを打たれ、そこからあれよあれよの5失点。ほぼ負け確定の展開に。

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カープ打線を止められない遥人

6表、二死1、2塁のチャンスに糸原がレフトへタイムリーを放ち1点を返す。続く髙山のレフトへフラフラと上がったフライを三好が落球し、さらに2点を追加。ここでもう1点取れれば機運も上昇するところだったが、7番大山は内角の直球をつまらせサードゴロ。大山のこういうところ、何とかならないかなー。

7回以降はカープに1本ヒットが出ただけの投手戦になり、そのまま試合終了。
完敗。

7表に代打で鳥谷が登場もショートゴロに終わった。代打稼業は向いてないよね。

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頑張れ鳥谷

このマツダでの試合で楽しみにしていたことがあって、それはソラーテを再び生観戦できるのではないかという期待だった。ファームで調子を上げていたソラーテが再昇格する流れになっていた。
が、衝撃のニュースが飛び込む。
「ソラーテ帰阪」
モチベーションが上がらない、という前代未聞の理由でいったん広島入りしたのにもかかわらず大阪に帰っちゃったというのだ。
セクシーすぎるぜ!
一方で、3裏の攻撃終了後にオーロラビジョンで「オレの引退式、楽しみにしてて」とLIVEでメッセージをくれたエルドレッド
助っ人の格の違いを見せつけられる試合でもあった。

第125戦 vsDeNA23回戦【2019.9.5】

横浜スタジアム
阪神 006 000 111 9
ベイ 000 020 000 2
○青柳7勝9敗 ●大貫5勝5敗
阪神 青柳、島本、能見、望月
ベイ 大貫、平田、武藤、国吉、藤岡、三嶋

一昨日のノーゲームで登板した青柳が1日空けてマウンドへ。
3表、一死満塁のチャンスで髙山がセンター前にヒット。その打球をセンター神里がファンブルし、2点先制。さらに押し出し、犠牲フライ、木浪タイムリーで一気に6点を取った。
5裏に2点を返されたが、7~9回に1点ずつ追加し安心して観ていられる試合に。
8、9回は望月が投げ、3人のランナーを出したが0点に抑えた。強いボールを持つ望月が結果を出したのは喜ばしい。

ハマスタではあまり負ける気がしない。なぜか強いチームの試合ができる。
このお得意様はずっと大事にしていたい。

この試合で近本が137安打目を記録し、髙山の持つ球団の新人最多安打記録を更新。
この調子で200本打て!

第124戦 vsDeNA22回戦【2019.9.4】

横浜スタジアム
阪神 000 401 000 0 5
ベイ 000 103 010 2 7
本 ロペス26号 ソト35号 佐野4号 筒香27号
エスコバー5勝4敗 ●能見1勝2敗
阪神 秋山、島本、岩崎、ジョンソン、ドリス、能見
ベイ 井納、藤岡、武藤、三嶋、石田、エスコバー

前日の試合はプレイボールがかかったが、雷の影響でノーゲーム。
青柳ー上茶谷で1イニングだけの攻防だった。

前日に二人は投げちゃったのでスライドはせず、この日は秋山ー井納の対決。
当日のメモ
細かいプレーがしっかり出来ないと負ける。結果的にそういう試合だった。
4表の攻めは良かったが、その後の5表の無死1、3塁で無得点、6表の満塁機でエラーによる1点しか取れないのでは勝てない。7表も北條がバント失敗で流れを断つ。
まあ、そういう所で点が取れていればこの順位ではない。チームとしての成熟度を高めていくしかないだろう。すぐには出来ないだろうな。
6裏。秋山のコントロールが一気に乱れた。ソトにホームランを浴びた所で替えるべきだったと思う。投手の替え時を見誤り1点差にまで迫られたとみている。
最後の筒香への配球もなあ。。
なぜ内での勝負を選んだのだろう。確かに外の低めを取らない球審(橋本信治)ではあったが、デンジャラス過ぎる勝負手じゃあるまいか。

メモでは触れていないが、8裏の佐野に打たれた同点ソロが痛かった。
PJ、初の被本塁打。こういうマイナスな情報は観ている方の不安を駆り立てる。きっと、ベンチにもそういう空気があったのだろう。
10裏に筒香のサヨナラ弾を浴びたのは、その空気がそうさせたに違いない。
それにして佐野ごときに…しかも高めのボール球を運ばれたのは悔しい限りである。

第123戦 vs巨人22回戦【2019.9.1】

阪神甲子園球場
巨人 000 000 000 0
阪神 000 110 00X 2
○岩貞2勝3敗 ●今村3勝2敗 S藤川4勝1敗11S
巨人 今村、鍵谷、田口、マシソン、中川
阪神 岩貞、岩崎、ジョンソン、藤川

巨人に甲子園で勝ち越す。
岩貞、とても良かった。インフルエンザ離脱をきっかけに苦しい時期を過ごしたが、まともであれば二桁勝てる力がある投手。このピッチングを忘れないでほしい。

4裏。あとちょっとでホームランという福留の三塁打を、次打者マルテがノースリーからのショートゴロで先制。まあ、結果オーライ。
5裏は近本の三塁打で追加点。三塁打を二つ観られるのは楽しい。

7回から鉄壁投手陣がほぼ完璧に抑え快勝。久々に会う福岡の友人宅で、とてもおいしいお酒が呑めた。