阪神タイガース観戦記

このブログは阪神タイガースの試合を私見で振り返るものである。

第19戦 vs巨人4回戦【2019.4.19】

阪神甲子園球場 
巨人 030 210 060 12
阪神 000 000 301 4
本 小林1号 岡本7号 木浪1号 坂本勇5号 
○菅野3勝1敗 ●メッセンジャー1勝2敗
巨人 菅野、戸根、高木、吉川光
阪神 メッセンジャー、守屋、齋藤、桑原、能見

これほど観る気の失せる試合もなかなか珍しい。
とはいえ、すでに今季4度目の二桁失点負けなので、そんなに珍しくないのか。

メッセは2表に小林に3ランを浴びる。去年の8月からこういう一発病が頻繁に顔をのぞかせる。心配だ。
小林はNPBでも5本指に入る嫌いな選手なので、非常に腹立たしい。
一昨年のWBCは小林のせいで負けたと確信しているからなのだが、この後の試合展開は、もうそんなことはどうでもよくなるほど稚拙で哀しいものになるのだった。
4表。
田中俊の当たりはショートゴロ。だが、ファースト陽川がハーフバウンドをキャッチできない。投げた北條は精一杯の体勢だったのでハーフバウンド送球やむなし。これは捕ってほしかった。昇格即スタメン起用に応えられない陽川。この選手の限界を感じる。
その後、一死2、3塁にピンチは広がる。ここで打者は坂本勇。
前進守備の中、メッセはショートゴロに打ち取る。が、北條のホーム送球がそれる。その隙に3塁ランナーホームイン。これはあまり見たことのないプレーだった。冷静に投げれば何でもなくアウトに出来た場面。北條、何を焦る。
これだけでは終わらない。
一死1、3塁。バッターは丸。
メッセはおあつらえ向きのセカンドゴロに打ち取る。ゲッツー完成。これでチェンジ。のはずだった。
が、糸原からの送球を受け取った北條の一塁への送球は悪送球。ゲッツー成立せず。3塁ランナーホームイン。
守備のミスで余計な2点を献上。
守備のレベルは年々上がっているように思っていた北條なので、立て続けに起きたミスは哀しかったし、とてもガッカリした。
こんな守備陣ではメッセの気持ちも切れる。
5表に岡本に一発を浴び、亀井、ゲレーロに連打され降板。福原投手コーチがダグアウトから出てきたところでさっさとマウンドを降り、はめていたグローブを左手でクルクル回しちゃうくらいやる気を失くしていた。

こんな展開で菅野を打ち崩せるわけがない。
と思っていたら、7裏。二死2塁から近本がつなぎ、木浪が3ラン。宜野座キャンプ初実戦で見せた綺麗な内角打ちを菅野相手にやってのけた。えらい。
これで3点差。
まだ頑張れるかも、という雰囲気が球場内に漂った。
が、そんな気持ちになったことがバカバカしくなる8表の6失点。
しかもツーアウトから。
これまた守備のミスが絡むので、もうホントに嫌になっちゃう。
ちなみに、小林の飛球をセカンド糸原が深追いしすぎ、センター近本が捕れず。というのが守備のミス。もうため息しか出ない。
ここまで若手がヒドいとベテランもやる気を失くすのだろう。
8裏に一死2塁の場面。大山のツーベースで本塁を狙ったセカンドランナー糸井は憤死。お世辞にも全力疾走とは言えなかった。

プロとして、興行として恥ずべき試合だった。
だが、明日も試合はやって来る。
木浪は懲罰交代の翌日にホームランという結果を出した。
恐らく明日の陽川、北條はベンチスタートだろう。だが、チャンスは必ず巡ってくる。今日の悔しさを結果という形で見せてもらいたい。

齋藤、プロ初登板。
ストレートに球威はあったがストライクがはいらない。それでも2回を無失点。
初舞台が伝統の一戦。これで気持ちも楽になったはず。今後も期待したい。

第18戦  vsヤクルト6回戦【2019.4.18】

明治神宮野球場
阪神 402 402 100 13
ヤク 100 100 102 5
本 大山3、4号 中谷3、4号 山田哲4号 近本3号 
○岩田1勝 ●大下1敗
阪神 岩田
ヤク 大下、中澤、風張、五十嵐、ハフ

大山覚醒宣言。
この試合が「ミスタータイガース」になったきっかけだよね。
と、後々語られることだろう。

1表、近本のセカンドゴロは際どいタイミング。ここで矢野監督、リクエスト要求。
史上最速? のリクエスト権行使も実らずアウト判定。
この勝利への執念が打線に伝播した。
北條二塁打、糸井フォアボールで一死1、2塁。
4番大山登場。
大下が投じた4球目をレフトスタンドへ放り込んだ。先制3ラン。
そうだ。我々はこんな4番を待っていたんだ。
我慢した甲斐があった。
3表にも1発放つ。ここ2試合で3発。
昨年9月に見せた「確変状態」に入り込んだ。そして、その確変は今後、日常となる。

初回は、大山の後の糸原、中谷でもう1点追加できたのも大きい。
そう。この試合は福留の休養でスタメン起用の中谷も躍動した。
自身初の1試合2発。大山(4打点)よりも多い5打点を記録。こんなに打ったら、もう今シーズン打てなくなっちゃう。心配。
ちなみに日本人打者で共に2打席連続ホームランは71年ぶりのことだそう。
その71年前の二人とは・・・別当と藤村。
なんと。これは。
あのダイナマイト打線の再来を予感させるではないか。

3表、一死1、3塁で木浪の場面。矢野監督は上本を代打で投入。早い交代に勝利への執念を感じていたが、実は懲罰交代だった。
木浪は初回の三振後にキャッチャーがボールをこぼしていたのに1塁へ走らなかったのだ。
「俺、やることやらん選手とか、あきらめるような選手を使いたくない。あそこで(木浪が)前の打席に三振しても走らない。俺としては、あのチャンスで『それやったら上本』と。というところで代えた」
初回の近本のリクエスト要求ではベンチでバックスクリーンに流れるVTRに笑顔を見せるほど余裕があった指揮官だが、ひとつひとつのプレーには厳しく勝ちにいく姿勢を求めるのだ。明るく厳しく。良い監督だと思う。

岩田が2年ぶりに勝利を手にした。しかも完投。完投勝利は4年ぶり。
よく頑張った。
切れのあるスライダー。とても良かったよ。
鳴尾浜で驚異の防御率0.53をマークして1軍に戻ってきた。
その成績通りの活躍に涙が出そうになる。
ガルシアが調整に入った今、経験値の高い左腕が帰ってきたのは大きい。
これからも頼むよ。

9裏、先輩の感動的な完投勝利に水を差すエラーをした北條。しっかり反省してください。

第17戦  vsヤクルト5回戦【2019.4.17】

明治神宮野球場
阪神 000 200 000 000 2
ヤク 000 000 020 000 2
本 大山2号 
阪神 青柳、能見、ジョンソン、桑原、岩崎、守屋、島本
ヤク ブキャナン、石山、近藤、梅野、マクガフ

無念の引き分け。
青柳は良かった。しかし、それ以上にブキャナンが良かった。
大山が4番の仕事をして2ランを放ったが、それ以外にチャンスらしいチャンスなし。
青柳7回111球5安打5三振1四球
ブキャナン8回93球4安打3三振1四球
粘る青柳に白星をつけさせたかったが、8裏に追いつかれてしまった。
ジョンソン投入かと思いきや、出てきたのは能見。
その能見、1アウト後に2四球でピンチを作り降板。何やってんだ。
ようやく出てきたジョンソンが山田にデッドボール。おぉ。。
1死満塁の大ピンチでバレンティン。頼む抑えてくれ。
が、願い空しく同点タイムリーを浴びた。
9回、10回は両軍ともにチャンスを作るも、得点には至らず。
9裏は1死三塁でカウント2-2から廣岡がスクイズ敢行。も、ジョンソンのキレのあるパワーカーブをバットに当てられず三振ゲッツーで事なきを得る。かなり奇跡的なしのぎ方をした。
ちなみにヤクルト廣岡はここまで今季ノーヒット。「ポテンシャルが凄い」という選手なので、この失敗プレーに気を病んで、まだまだ眠っていてもらいたい。
10裏は無死満塁という絶望的なピンチでバレンティンを迎えるも、ショートゴロゲッツーでしのぐ。
この2度の大ピンチを切り抜けたことで、「勝てる試合で引き分けになった」から「負けそうな試合で引き分けに持ち込んだ」という精神変換が起き、試合後のダグアウトも笑顔になっていた。

8裏からジョンソン投入できなかったのには、ドリスの体調不良があった。
この試合、彼は投げられる状況ではなかったのだ。
8裏を能見で抑えて、9裏はジョンソンに託す。そういうシナリオだったのだろう。
ま、こんなこともある。
今はドリスの一刻も早い体調回復を祈ろう。

大山が徐々に良くなり始めている兆し。
我々の我慢が実を結ぶ時が近づいているのかもしれない。

第16戦 vsヤクルト4回戦【2019.4.16】

坊っちゃんスタジアム
阪神 200 001 002 5
ヤク 520 100 10X 9
本 村上4号 中谷2号 
○原2勝 ●ガルシア2敗
阪神 ガルシア、守屋、岩崎、島本、尾仲
ヤク 原

初回に2点を先制し、「勝てる」と一瞬でも思ったことを恥じたい。
リードしていた時間はわずか15分程度だったろうか。
ガルシアの制球が悲しいくらい定まらない。
捕手の構えた所に行くボールはほとんどなく、ストライク、ボールがハッキリしているために次々と痛打される。
どうしてしまったんだ。去年13勝挙げた投手とは思えない。
ここまで3戦登板し全て7失点KO。防御率は脅威の19.26。
このままでは中日ファンに「ほれ見たことか。森の恩義も忘れて金銭要求するような恩知らずが活躍するわけない。阪神はまんまとカモられたのさ」と見下されてしまう。
これにはきっと原因がある。
そうだ3月19日のオープン戦だ。
ガルシアは股関節の違和感で3回で降板した。
この違和感が本当は癒えていないに違いない。
股関節はとても大事だ。あのサファテや杉内もこれに苦しんでいるくらいだから。
あれ? じゃあ、ガルシアもダメなのか。。。
いやいや、とりあえず、ファームでじっくり調整しなおして戻ってきてもらおう。

大山が先制タイムリー。
少しずつ、着実に4番らしくなっている。
私は焦らない。きっと、いつか、君はとんでもない打者になってくれるはず。
中谷が9表にライトポール直撃の2ラン。
よく飛んだ打球だった。
これで今季の2本はいずれもポール直撃。しかも左右に。
巧みなバットコントロールが更なる進化を遂げることを、これまた気長に待つ。

フジテレビoneで観ていたが、実況の鈴木芳彦がセンターに打球が飛ぶと近本のことを「近藤」と言い間違えていた。
一度ならまだしも3回は間違えていた。誰かCM中にでも教えてあげなさいよ。
試合展開と相まって、聞いていて非常に不愉快だった。
言葉を売りにするアナウンサーが選手名を間違えて何度も連呼するなど言語道断。しかもドラフト1位選手。仕事に取り組む姿勢に大きな疑問を感じる。

第15戦 vs中日3回戦【2019.4.14】

阪神甲子園球場
中日 010 000 100 2
阪神 000 500 00X 5 
○西2勝1敗 ●吉見1敗 Sドリス3S
中日 吉見、又吉、佐藤、谷元、祖父江
阪神 西、ジョンソン、ドリス

西さん、本当に本当に阪神に来てくれてありがとう。
あなたがいなかったら今頃、ずーっと連敗していました。
試合を作る力、他の投手陣にも見習ってもらいたいです。

西がいることで大型連敗を避けることができている。まあ、4連敗を大型と見るかどうかは怪しい所だが、メッセか西で連敗を止めることができるというのは大きい。
ここにガルシアも加わってほしいのだが、今のところ期待外れ。
去年13勝した投手。きっとやってくれる。

4裏に嘘みたいに打線がつながり、一挙5得点。やればできるじゃん。
後ろの投手は12球団トップクラスなので、5点取ってくれれば勝てる。
その中でも大山に当たりが出てきたのが喜ばしい。2安打。他に適任者がいないという事もあるが、ここまで我慢の4番起用をしてきている。そろそろ期待に応えてくれてもいい頃合いだ。
解説の狩野も「これから上がるかも」と言っていた。この発言を鵜呑みにしたい。

骨折している梅野が元気。
この日も決勝タイムリー。今や打率は3割7分。骨折してる方が打つのかしら。どうか、治っても今の感覚を忘れないでほしい。
ちなみに、先ごろユーチューバーになった野球賭博追放男の笠原も【自分なりの凄いBEST5】で5位に梅野を挙げていた(4位マートン、3位坂本勇人、2位エルドレッド、1位バレンティン)。
梅野にとって福岡工大城東高校の一つ上の先輩である笠原。贖っても贖いきれない罪を犯したホントにしょうもない先輩から軽いノリで「凄いバッターだった」と言われても何も嬉しくないだろうが。
お立ち台で西と共に「明後日も勝つばい!」と宣言してくれた。
こないだの「勝つばい!」では翌日負けてしまったので、今度こそ有言実行してもらいたい。

第14戦 vs中日2回戦【2019.4.13】

阪神甲子園球場
中日 110 400 040 10
阪神 010 001 000 2
本 京田2号 近本2号 堂上2号 
○柳2勝 ●岩貞1勝2敗
中日 柳、田島、祖父江
阪神 岩貞、守屋、島本、岩崎、尾仲

観る気が失せる試合。
序盤から岩貞が良くない。
二死からフォアボールを出して、タイムリーを浴びる。ガッカリする展開。でも、去年もよく見た光景だ。岩貞進歩せず。
2表は下位打線に掴まり追加点献上。
極めつけは4表の満塁被弾。ここ2年で満塁ホームランを浴びた投手はたぶん岩貞がトップだと思う。
ホームランバッターならまだしも、京田に打たれちゃうともう付ける薬がない。
この負の流れは同じ左腕の岩崎にも波及。8表にまたしても満塁被弾。
今度は堂上。今や守備の人になりつつある堂上に打たれちゃう。
1試合に2度の満塁被弾は球団史上初めての記録らしい。
暗黒時代にも成しえなかった負の記録を、ここでマークするのか。
先が思いやられる。
だが、逆の発想をすれば、良い負けっぷりで気分転換もしやすい。あくまでもファンの心理でしかなく、選手たちが切り替えられるかどうかは謎だが。

希望の光はキナチカコンビ。
近本がチームトップの2号ホームラン。もしかして、これからは長打も期待しちゃっていいの?
ていうか、もう4番にしちゃう?
木浪もタイムリー。ほらね、1本出れば変わるのですよ。
キャンプでオプションを増やすために守らせた一塁なのに、さっそく8番ファーストでスタメン起用されるというプチスクランブル状態だけど、結果が出ていればそんなの関係ない。

ところで、ここ最近の鳴尾浜は4番に育成新人の片山が起用されている。
たまに観る映像では思い切りの良いバッティングで、観る者をワクワクさせる雰囲気がある。
捕手というポジションだけにそう簡単にレベルアップは難しかろうが、育成である必要はもはやないと思う。
早期の支配下登録を望む。

第13戦 vs中日1回戦【2019.4.12】

阪神甲子園球場 
中日 100 203 003 9
阪神 000 001 300 4
本 ビシエド4、5号 
○笠原1勝 ●メッセンジャー1勝1敗
中日 笠原、佐藤、谷元、ロドリゲス、R・マルティネス
阪神 メッセンジャー、岩崎、ジョンソン、桑原、尾仲

メッセンジャーが負ける姿を見ると、「もう(選手として)終わりなのかもしれない」という思いが頭の中によぎり切なくなる。
1表の失点は暴投&悪送球という明確なミスなので心配いらないが、3、5表のビシエドホームランは完全に力負けに見え、胸が締め付けられる思いだ。
それでもチームが勝てば気がまぎれるというものだが、相手の主砲に2本のホームランを打たれているのだから勝てるはずがない。
それでも7裏までに近本のヒットをきっかけに2点差まで迫った。
「もしかしたら」という気持ちにさせてくれた。
今はチームの発展途上期、というフィルターを通せば、この試合は一度でも光明が差したので合格だ。
その7裏、二死満塁のチャンスで内角ストレートの難しいボールを打ってサードゴロに倒れ逆転機を潰した大山のことも、まだまだ我慢してみる余裕が私にはある。
ただ、桑原が9表にポカスカ打たれてしまったのは気がかりだ。
虎のマリアーノ・リベラがシーズン序盤で使い物にならなくなるなんてことになったら困る。頑張れ桑原。

最後に、
木浪聖也、プロ初ヒットおめでとう!
なまじオープン戦で打ちまくってしまったがために、変なプレッシャーを感じる環境になってしまった。だが、1本出れば、変わる。
負けている試合展開なのに、ヒットを打った一塁塁上でベンチに向かって両手を上げてガッツポーズをする姿は、その喜びがストレートに伝わり、とても良かった。
それに応えるベンチもまた然り。
負けてはいてもベンチは明るい。
これ、大事。

第12戦 vsDeNA3回戦【2019.4.11】

阪神甲子園球場
ベイ 020 003 000 5
阪神 001 000 100 2
本 大山1号 神里2号 近本1号
○大貫1勝 ●秋山1敗 s山崎1勝1S
ベイ 大貫、国吉、パットン、山崎
阪神 秋山、守屋、尾仲、島本

ラクル逆転勝利の余韻は前夜の濱口完封で完全に消し去られ、勢いを削がれたチームは新人投手を打ち崩せず、結局カード負け越し。
とにかく打てない、というのはここ数年の課題で、こんなに明確な敗因は無いのだから何かしら手は打てると思うのだが、どうも真剣に課題に取り組んでいるように感じられない。
コーチ、スコアラー、選手自身、もっともっと相手投手を研究して試合に臨んでほしい。
「ここぞの力」いわゆる勝負強さだが、この力が去年から全く伸びていない。
初回の二死満塁、中谷はセカンドゴロで先制点取れず。フォアボール二つで初回から崩れかけた新人投手を攻めきれず、大貫を「何とかなる」という気持ちにさせてしまった。
まあ、中谷なので仕方ない所はある。基本、オッズは100倍のバッター。すでに今季はマツダで逆転ホームランをかっ飛ばしてしまっているので、次の万券ゲットはまだまだ先のこと。
大山も、だんだん中谷と同じ気配がしてきている。チャンスで凡退して、何でもない時のソロホームラン。そんなんじゃ給料上がらないぞ。
中谷と江越でもうお腹いっぱいなのだ。万券枠はもう埋まっている。金本以来ずーっと空いている大本命枠に君は入らなくてはいけないのだ。

秋山が6回9安打3四球5失点で試合を作れず。
コントロールが生命線の投手が3四球では。。
ストレートの力がまだ戻っていないのだろう。二軍では抑えられても、一軍ではまだ厳しいか。
まだ、シーズンは長い。再調整して、一昨年並みの力強さを復活させてほしい。

近本が12球団の新人で一番乗りのホームラン。
負けた試合でも、こういう希望の光があれば、気分もわずかながら晴れる。

第11戦 vsDeNA2回戦【2019.4.10】

阪神甲子園球場
ベイ 000 010 100 2
阪神 000 000 000 0
本 神里1号 ロペス1号
○濱口1勝 ●青柳2敗
ベイ 濱口
阪神 青柳、能見、守屋、島本

濱口が良かった。要所を締めるピッチング。
リリーフ陣が信頼できないなら一人で投げ切れば良い。そういうピッチングだった。
いいピッチャーの時は、沈黙する。それがボクたちの野球。1安打しか打てませんでした。
そういえば、開幕から8試合連続で3得点以下一桁安打の貧打戦だったんだ。
でも、濱口は7四球で隙はあった。
そのチャンスの芽をつぶしたのは2度の牽制死。積極野球を標榜する矢野野球の初年度。仕方ない。今後、走りの精度が上がるのを待とう。
ところで、8裏にも牽制で刺されかけた。これはリクエストを経て、難を逃れた。1試合に3度の牽制死だったら相当珍しい記録になっていたのではなかろうか。

青柳は6回6安打2四球1死球1失点。悪くはなかった。だが、味方打線は基本的に点を取れないので先制点を与えてはいけないのだ。
神里に打たれたボール。失投だったなあ。もったいない。
それでも試合は作ったことは評価できる。次も期待したい。

第10戦 vsDeNA1回戦【2019.4.9】

阪神甲子園球場
ベイ 000 340 100 8
阪神 020 100 36X 12
本 筒香4号 中井1号 梅野1号
○桑原2勝 ●パットン2敗
ベイ 上茶谷、エスコバー、三上、パットン、山崎
阪神 ガルシア、守屋、島本、桑原、ドリス

こんなミラクルな逆転勝利が開幕早々訪れるとは思ってもみなかった。
エラーが訂正された3塁打、ナバーロ本塁憤死のお陰で2塁打という不思議なヒットを繰り出してサイクルヒットを達成した梅野が一番のヒーローだが、我々が感謝しなければならないのはネフタリ・ソト。
2裏、梅野の3塁打に訂正されたライトへの飛球をソトは捕れなかった。当初はエラー判定された当たり。上茶谷は打ち取ったと思っただろう。が、これが先制タイムリーになる。
そして、8裏。二死満塁での福留の当たりは打ち取ったも同然のライト凡フライ。逆転ならず、無念。と阪神ファンの誰もが思ったその刹那、ソトが落球。
3人の走者がホームインし大逆転劇が完成した。
山崎康をイニングまたぎを覚悟して登板させ上茶谷の勝利を死守したかったDeNA首脳陣の目論見は、ソトの信じられないプレーによって消え去った。
DeNAベンチで戦況を見守っていた上茶谷も思わず「落とした…」とつぶやくまさかの落球だった。
今後、GG佐藤と共に信じられない落球プレーとして長く野球ファンの記憶にとどめられるだろう。

ソトには助けられたが、梅野の頑張りを目一杯褒めてあげたい。
左足の指を骨折しながらも、時に一塁へヘッドスライディングをしたり、全力疾走を怠らない姿は胸を打つ。
この日は2度の三振ゲッツーを成立させ、守りでも存在感を大いに発揮した。
思えば、2年前の9点差逆転劇でも梅野は大活躍だった。大逆転劇に梅野ありである。
ヒーローインタビューでも通り一遍のコメントではなく、自分の言葉でファンを楽しませようとする姿勢はプロ野球選手のあるべき姿でもある。
この日の「明日も勝つばい!」も、ファンサービス精神の賜物。「ソフトバンクやん!」というツッコミは野暮だ。

近本の足も褒めたい。
7裏で代打ヒット、盗塁、悪送球を呼び込み3塁進塁。足をフルに生かした見事な活躍。これをきっかけに3点を返したことで8裏の逆転が生まれたのである。
ドラ1、頑張ってます。

ガルシアが心配。
生命線のコントロールがイマイチ。
次の登板、果たしてコンディションを整えられるか。